運動嫌いな人にもおすすめ!ショーツで骨盤底筋ケア
2023.12.062024年11月19日
気になったら早めに対策!おすすめサポートショーツも
これって多い?一般的な排尿の回数や原因などを紹介
「一般的な排尿の回数は?」「他の人はどのくらいの頻度でトイレへ行くの?」など、人知れず悩んでいませんか?頻尿は人に相談しにくいうえ、日常生活に影響を与えやすい症状。気になる一般的な排尿回数や頻尿の原因、正常に戻すための対策法を紹介します。
一般的な排尿の回数とは?
年齢を重ねてくると、トイレに行く回数が増えたと感じる人も多いもの。
「以前はこんなにトイレへ行かなかったのに」「他の人はどのくらいの回数トイレへ行くんだろう」と思っていても、排尿に関することを人に聞くこともできず、病院へ行くのも恥ずかしいからと一人で悩んでしまいがちです。
では、排尿の回数はどのくらいであれば正常なのでしょうか。ここでは、一般的な排尿の回数と頻尿の目安を紹介します。
一般的な排尿の回数
一般的に正常といえる排尿の回数は「1日に5〜7回程度」だといわれています。時間でいうと、排尿の間隔が約3〜5時間(活動時)あいた状態です。
とはいえ、1日の排尿回数は人によって異なるため、必ずしもその範囲内に収まっていれば正常だとは限りません。
成人の正常な1回あたりの排尿量は200〜400mL(コップ1杯ほど)で1日では1000〜1500mL、排尿時間は20〜30秒ほどです。夜間の排尿量が1日に出た尿量の3分の1以下であれば、正常だといえます。
頻尿の目安
正常といえる排尿の回数を超えた状態、具体的には1日(活動時)の排尿回数が8回以上もしくは夜間の排尿回数が2回以上になると「頻尿」とされます。
ただし、正常だといわれる回数より少ない場合でも、以前よりトイレへ行く回数が多いと感じたら頻尿だといえます。
頻尿は外出がおっくうになる、生活リズムが崩れるなど、QOL(生活の質)を低下させる原因の一つです。以前よりもトイレへ行く回数が明らかに増えたという場合は、原因が何なのか特定することをおすすめします。
目安として、1日24時間で10回以上、夜間にトイレに行くのが2回となれば要注意です。1日14〜15回、夜間3回となれば異常と判断されるため、治療の対象になると考えられます。
トイレが近い!排尿回数が増加する原因は?
排尿回数が増加する原因は人それぞれ異なります。
特に女性は男性と比べて尿道が短く尿道を支える筋肉が弱いため、頻尿になりやすく、日常生活に支障を来しているにもかかわらず、誰にも相談できずに悩んでいることも少なくありません。
ここでは、排尿回数が増加する原因の中でも、特に女性に多いものを7つ紹介します。
過活動膀胱
「過活動膀胱」とは、尿をためる蓄尿という機能が低下することで、膀胱が刺激に過剰反応して収縮してしまう状態です。
尿が膀胱に十分にたまっていなくても尿意を感じてしまい、我慢することができない(尿意切迫感)ため、1回の排尿量が少ないにもかかわらず、何度もトイレへ行くようになります。
過活動膀胱は男女ともに起こる症状です。加齢によって起こることが多いですが、脳出血や脳梗塞、パーキンソン病などの病気が原因となる場合もあります。また、女性の場合は加齢による筋力の衰えや女性ホルモンの低下によって起こることもあるでしょう。
頻尿+尿意切迫感(尿が近いことに加えて、我慢しづらい急な尿意)がある場合は、受診することをおすすめします。
尿路感染症・炎症
尿路感染症や炎症も、女性の排尿回数が多くなる原因の一つです。女性は膀胱から尿道までの距離が短いため、起こりやすい傾向にあります。
通常、膀胱の中にたまった尿は菌などがいない無菌状態で、感染症を引き起こす細菌はほとんど存在しません。しかし何らかの原因で細菌が尿道や血流から侵入してしまうと、「膀胱炎」や「腎盂腎炎」、「尿道炎」などが引き起こされる可能性があります。
これらの感染症や炎症が起こると、膀胱の知覚神経が刺激されて排尿回数が増加します。痛みや不快感を伴うことも多いため、自覚症状がある場合は早めに適切な治療を受けることが大切です。
頻尿+排尿時痛・排尿時の違和感(気持ち悪い)などの症状がある場合は、受診を検討しましょう。
糖尿病・腎機能低下
糖尿病や腎機能低下も、尿量が多くなる(多尿)ことで排尿回数が増える可能性があります。
糖尿病の場合は、血液中の余分な糖が尿中に排泄されることで尿量が増えるため、脱水が起こりやすく喉が乾きやすいのが特徴です。
腎機能低下の場合は、腎臓による尿の濃縮力が低下して夜間の尿量が増えます。就寝中にトイレへ何度も起きるようであれば、注意が必要です。
多尿の状態では1回あたりの排尿量が正常であることが多いですが、通常よりも尿量が多いため、結果的に頻尿と同じようにトイレへ行く回数が増えます。
頻尿+夜間多尿が顕著であれば、受診を検討すべきだといえるでしょう。
水分の取り過ぎ
水分の取り過ぎもトイレへ行く回数が増える原因の一つです。
「血液がサラサラになる」「美容によいと聞いた」などの理由で水分を過剰に摂取している人もいますが、水分の取り過ぎはかえってよくありません。
また、水分の摂取量は排尿量と密接に関係しているため、水分を取った分だけトイレへ行く回数も増えます。
頻尿+習慣性多飲多尿でお悩みの場合も、受診を検討するとよいでしょう。
心因性(ストレス)
膀胱や尿道の病気ではなく、ストレスや緊張などの心因性の要因によって排尿回数が増える可能性もあります。
例えば、仕事でプレゼンがある場合などにトイレへ行きたくなったという経験をしたことはありませんか?これは、ストレスや緊張によって膀胱が収縮してしまうことで起こる現象です。
心因性の頻尿の特徴は、夜間の排尿回数が増えないこと。寝ている間はストレスや緊張を感じず、トイレのことを気にする必要もないため、夜に何度もトイレへ起きるケースは少ないといえます。
頻尿+ストレス時に頻回、夜間はほぼ正常(トイレで起きない)場合は、心因性である可能性が高いといえるでしょう。
女性特有の病気
子宮筋腫や骨盤臓器脱などの女性特有の病気によって、頻尿が起こることもあります。
子宮筋腫は、子宮の壁にできる良性の腫瘍です。悪性の子宮肉腫とは異なり、命にかかわることは少ないですが、筋腫が大きくなると同じ骨盤内にある膀胱などを圧迫してしまうため、膀胱内に尿をためにくくなり、トイレが近くなります。
骨盤臓器脱は、子宮や膀胱、直腸などの骨盤内の臓器が膣の方へ下がり、脱出することもある病気です。膣から脱出するというと子宮が一番脱出しやすいと思われがちですが、実は膀胱脱がもっとも多く、その次に直腸脱、子宮脱の順になっています。
骨盤臓器脱になると膀胱が下がってしまうため、排尿の回数が増えたり尿を漏らしたり(尿失禁)、尿が出にくくなったり(排尿困難)などの症状が現れます。
頻尿+膀胱隣接臓器からの圧迫、膀胱の形態異常などに注意が必要です。
骨盤底筋の弱まり
膀胱や子宮、直腸などの下腹部にある臓器を骨盤内で支える「骨盤底筋」の弱まりも、トイレへ行く回数が増える原因です。
骨盤底筋は骨盤内の臓器を正しい位置に維持するほか、排尿や排便をコントロールする役割も担っています。
妊娠や出産、加齢などによって骨盤底筋が弱まると、内臓が下がって膀胱を圧迫し、尿道もぐらつきやすくなってしまうため、排尿の回数が増える原因に。また、閉経による女性ホルモンの低下も、骨盤底筋の弾力を低下させてゆるんでしまう原因となります。
骨盤底筋は腹筋などの他の筋肉と同様に、鍛えて強くすることが可能です。
頻尿+上記で紹介した6つの原因にはっきりと思い当たらない場合は、骨盤底筋が弱まっている可能性があります。
排尿の回数を正常に戻すための対策法
年齢を重ねてトイレの回数が増えるのは、ある程度仕方がないことだといえます。しかし、外出がおっくうになるなど、日常生活にまで影響してしまう可能性もあるため、頻尿の症状が深刻化しないように対策しておきましょう。
ただし排尿回数の増加は病気が原因の場合もあります。排尿時に痛みを感じるなどの症状や思い当たる原因がない場合は、一度医療機関を受診してください。
ここでは、排尿の回数を正常に戻すための対策法を3つ紹介します。
食生活の改善・飲水量の調整
食生活の改善や飲水量の調整をすると、排尿の回数を正常に戻せる可能性があります。
カフェインやアルコールを控えることも効果的ですが、スイカやメロンなどの果物や海苔、昆布、ひじきなどの海藻類、白菜やほうれん草、ジャガイモなどの野菜類にも利尿作用があるため、食べ過ぎには注意が必要です。
ただし、排尿の回数を気にして水分の摂取量を減らし過ぎると、脱水症状や熱中症を引き起こす恐れもあります。
成人が1日に必要とする水分摂取量は、食事と飲水を合わせて体重1kgあたり35mLです。体重50kgの人であれば、1750mLを目安にしましょう。
膀胱訓練
「膀胱訓練」とは、前の排尿から次の排尿までの時間を長くしていき、膀胱に入る尿量を増やす訓練のことです。最初は尿意を感じてから5〜10分ほど我慢し、15分、20分と徐々に延ばしていくことで、排尿をコントロールできるようになります。
基本的には尿意を感じてから2〜3時間ほど我慢できるようになるまで続けますが、我慢し過ぎると膀胱炎になる恐れもあるため、医師の指導のもと行いましょう。
骨盤底筋体操
排尿回数を正常に戻すためには、「骨盤底筋体操」で骨盤底筋を鍛えることが大切です。女性は妊娠や出産、加齢によって骨盤底筋が弱くなりがちであるため、積極的に行いましょう。
以下は、骨盤底筋体操のやり方です。
- おしっこを我慢するように骨盤底筋に力を入れる
- 骨盤底筋が締まるのを感じたら、そのままぎゅっと骨盤底筋を引き締めて10秒キープした後、10秒ゆるめる
- ここまでを20回1セットとして、1日に数セット行う
骨盤底筋体操は、横になっているときだけでなく、立っているときや座っているときなど、いつでも行うことが可能です。
継続すれば、4週間ほどで効果が現れ始めます。毎日の習慣にして、最低3か月は続けるようにしましょう。
骨盤底筋はどこ?サポートショーツを活用するのがおすすめ
頻尿の改善に有効な骨盤底筋体操と併せて、骨盤底筋の意識付けをサポートするショーツを使うのもおすすめです。
ここでは、「ハルメク ヘルスプラス・骨盤底筋&ヒップサポートショーツ」について紹介します。
「骨盤底筋&ヒップサポートショーツ」で骨盤底筋の意識付け!
骨盤底筋体操は骨盤底筋を正しく使って行うことが重要ですが、動かしているつもりでも骨盤底筋がまったく動いていなかったり、いきむように力を入れてしまって逆効果になったりすることもあります。
骨盤底筋は普段の生活で意識することが少ないため、どこにあるのか分からないという人が多いのではないでしょうか。
「ハルメク ヘルスプラス・骨盤底筋&ヒップサポートショーツ」は、泌尿器科医監修のサポートショーツです。
クロッチ部分が2重のハンモック状になっていて、骨盤底筋をもち上げるようにサポートしてくれます。
また、骨盤底筋につながる骨盤まわりを左右から心地よくサポートしてくれるのも特徴です。これら2つの機能によって、はくだけで骨盤まわりが引き締まり、骨盤底筋に自然と意識が向きやすくなります。
排尿回数が多いと感じたら早めに対策!
一般的に正常といえる排尿の回数は、1日に5〜7回程度です。適切な排尿回数や頻尿の原因は人それぞれ異なりますが、トイレへ行く回数が多いと日常生活に支障を来たす恐れもあります。
特に夜間にトイレへ頻繁にいくような場合は、昼間に眠気が起こったりぼーっとしたりなど、QOLを低下させる原因となることも。
年齢を重ねて多くなってきたと感じる場合はもちろん、今はまだ夜中にトイレに起きることがないという場合も早めに対策しておきましょう。
※効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。
監修者プロフィール:大嶺 卓司さん
腎・泌尿器科おおねクリニック 院長。“世の光であれ!(来院することで元気になれる希望の光のように)”、”守侍医として(患者さんの側に侍り、病から守る)”、”地域の健康ステーション”を基本理念として、泌尿器科専門医としての専門性を生かし、地域のかかりつけ医として貢献したいと考えています。
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