あなたは大丈夫?頭皮の臭いセルフチェック法も紹介!

頭の臭いを消す方法は?女性も加齢で臭うって本当?

公開日:2024.02.09

すれ違ったときなどに他人に伝わりやすい、頭の臭いを消す方法をご紹介!女性の場合、加齢やホルモンバランスの乱れ、誤ったケアなど、臭いがキツくなる原因もさまざまです。自分の頭皮が臭う原因を知り、セルフケアで気になる臭いに対処しましょう。

頭の臭いが気になる!頭皮が臭う原因とは?

頭の臭いが気になる!頭皮が臭う原因とは?

頭皮の臭いは、頭皮から分泌された皮脂や老廃物が酸化することで起こるとされていますが、その原因は年代によってさまざまです。

ここでは、50代以降の女性の頭皮が臭う原因として考えられるものを5つご紹介します。

加齢

加齢は頭皮の臭いがキツくなる原因として考えられるもののひとつです。

加齢臭というと、年齢を重ねた男性から臭うイメージがありますが、実は性別に関係なく発生することがわかっています。

加齢によって臭いが発生する原因は、「ノネナール」と「ジアセチル」という物質です。

いわゆる加齢臭の原因となるノネナールは、人によって分泌量に差はあるものの、40歳以降になると男女ともに高い頻度で検出され、年々増加する傾向にあります。

皮脂の分泌量自体は年齢を重ねると減っていきますが、皮脂の種類が変化してノネナールが発生しやすくなるため、臭いが強くなるのです。

女性の場合は、更年期に入るとそれまで活性酸素を抑え、汗や皮脂を調整していた女性ホルモンのバランスが乱れます。女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが優位になることで皮脂量も増加するため、それに伴ってノネナールも増加傾向に。

また、古い油のような臭いが特徴のミドル脂臭の原因となるジアセチルは、汗から出る乳酸を皮膚の常在菌が分解することで発生します。

ノネナールと同様、男性ほどではないものの、40代や50代、早いと30代の女性でもジアセチルの分泌量が増えるため、汗をかきやすい人は特に注意が必要です。

偏った食生活

加齢やホルモンバランスの乱れだけでなく、偏った食生活も頭皮の臭いの原因になります。

揚げ物やジャンクフード、肉などの動物性タンパク質、糖類を多く含む洋菓子類など、高脂質高糖質の食べ物は皮脂が過剰に分泌される原因となるため注意しましょう。

頭皮は、皮脂の出口である皮脂腺が全身の中でもっとも多い部位です。偏った食生活によって過剰に分泌された皮脂を常在菌が脂肪酸に分解することで、頭皮の臭いがキツくなると考えられています。

ストレス

ストレスが多い生活を送っていると、体の抵抗力が落ちて、カビの仲間「真菌」の一種である「マラセチア菌」が増えてしまいます。

マラセチア菌は頭皮から皮脂を分解する重要な役割を担っていますが、皮脂を分解する際に脂肪酸を排出するため、マラセチア菌が増え過ぎると頭皮が臭う原因となります。

緊張したり焦ったり、ストレスを感じたりしたときに出るドロドロの汗は、マラセチア菌のエサが豊富で菌が増殖しやすい頭皮環境になるため注意が必要です。

すすぎ残しや誤ったケア

毎日きちんと頭を洗っているのに臭いが気になる場合は、皮脂や汗、シャンプーやリンス、スタイリング剤のすすぎ残しや、洗浄力の足りないシャンプーの使用など、誤ったケアが原因となっている可能性があります。

頭の汚れがしっかりと落ちていないと、汗や皮脂が悪玉菌と混ざって臭いが発生する原因に、シャンプーやリンス、スタイリング剤のすすぎ残しがあると、シャンプーなどの成分と皮脂が混ざって化学反応が起こり、嫌な臭いが発生します。

また、洗浄力が強過ぎるシャンプーの使用も、頭皮が臭う原因のひとつです。シャンプーによって頭皮に必要な皮脂が洗い流されて頭皮が乾燥し、かえって皮脂の分泌量が増えてしまうため、臭いの原因となります。

頭皮の病気

脂漏性皮膚炎や湿疹、かぶれ、尋常性乾癬など、頭皮が病気にかかって荒れていると、皮膚表面の細菌の量が増えます。

細菌の量が増えるとそれに伴って脂肪酸が分解される量も増え、臭いが発生しやすくなるため、頭皮にかゆみや赤み、かさぶたなどがある場合は早めに医療機関を受診しましょう。

要注意かも?頭皮の臭い簡単セルフチェック法

要注意かも?頭皮の臭い簡単セルフチェック法

なんとなく気になっていても、「自分は大丈夫でしょ」と思っている人は意外と多いもの。

特に香りが強いシャンプーやスタイリング剤などを使っている場合は、さらに気付きにくくなるため、一度チェックしてみましょう。

ここでは、簡単にできる頭皮の臭いセルフチェック法をご紹介します。

自分が使っている枕や帽子の臭いを嗅いでみる

枕や帽子など、頭に触れているものを嗅いだときに臭い場合は、頭皮も臭くなっていると考えられます。

特に帽子は臭いがこもりやすくチェックしやすいためおすすめです。頭皮の臭いが気になる場合は、半日〜1日程度被ってから確認してみましょう。

頭皮を指で触って嗅いでみる

もっとも簡単ですぐにできるのが、頭皮を指で触って臭いを嗅いでみる方法です。

チェックするときは、余計な臭いがしないようにあらかじめ指先を洗い、頭皮を指の腹で数回こすってその指を嗅いでみましょう。

1か所だけでなく、頭頂部や側頭部、後頭部など頭皮のいろいろな場所をこすって臭いを嗅いでみると、臭いの強い部分が把握できます。

ドライヤーを当てて臭いを嗅いでみる

髪が乾いた状態で、ドライヤーの風を後頭部から当てて臭いを嗅いでみると、自分の頭皮の臭いを確認できます。

風に乗って頭皮の臭いがする場合は、頭皮から臭いが発生していると考えてよいでしょう。

頭皮の臭いを消す方法!女性が取り入れたいセルフケア

頭皮の臭いを消す方法!女性が取り入れたいセルフケア

頭皮から嫌な臭いがする原因はさまざまですが、どの場合も生活習慣の見直しと正しいヘアケアが基本です。

ここでは、頭皮の臭いを消す方法をご紹介します。

食生活を整える

頭皮の臭いを消すには、バランスのよい食事を心がけ、頭皮の臭い対策に有効だとされる食べ物を積極的に取ることが大切です。

キウイやイチゴ・ブロッコリーなどに含まれるビタミンCや、アーモンドやアボカド・枝豆・玄米などに含まれるビタミンEには抗酸化作用があり、りんごやブルーベリー・大豆・ゴマなどのポリフェノールを含む食べ物は活性酸素の働きを抑えてくれます。

また、海藻類や野菜類などアルカリ性の食べ物は、酸性に傾いた体内を中和してくれるため、積極的に取り入れるのがおすすめ。

それに併せて脂っこい食べ物の取り過ぎは控えることも大切です。普段肉を中心とした食生活を送っている場合は、魚も主菜に組み込んでみましょう。

睡眠の質を向上させる

睡眠時間を十分に確保したり睡眠の質を向上させたりすると、頭皮や髪を健康に保つ成長ホルモンの分泌が促進されて頭皮環境を整えられます。

質のよい睡眠をとるには、寝る3時間前には食事を済ませ、2時間前までにお風呂に入るようにすることが大切です。

寝る前は刺激を控えて静かに過ごすことを心がけ、体を動かしやすいパジャマを選ぶなど、睡眠環境や寝るまでの過ごし方を見直してみましょう。

正しくシャンプーする

正しいシャンプーは、頭皮の臭いケアの基本です。

毎日のシャンプーで頭皮の皮脂や汗、フケなどをきちんと落とし、ドライヤーで頭皮までしっかりと乾かしましょう。

シャンプーをするときは、髪が乾いた状態でブラッシングをしてから、以下のポイントを守って洗うことが大切です。

  1. ぬるま湯でしっかりと予洗いする
  2. シャンプーは泡立ててから髪につける
  3. 髪が生える方向の逆側から頭皮をもみ動かしながら洗う
  4. 髪を逆立てるようにシャワーをしたから当ててよく洗い流す
  5. コンディショナーやトリートメントは頭皮につけない

頭皮の臭いやベタつきが気になる場合は、スカルプシャンプーがおすすめです。逆に皮脂の落とし過ぎでバリア機能が乱れている場合は、弱酸性シャンプーやアミノ酸系シャンプー・ベタイン系シャンプーを選ぶと、必要な皮脂は残しつつ汚れを洗い流せます。

自分に合ったシャンプーを使って頭を洗い終わったら、しっかりとタオルドライをして、すぐにドライヤーで乾かすことが大切です。

乾かすときは、髪の毛ではなく頭皮を乾かすことを意識しましょう。

せっかく綺麗に洗った頭皮が汚れないよう、最低でも週に一度は枕カバーを変えると臭い予防になります。

ストレスケアをする

ストレスを感じる場面が多いときは、ストレスケアをすると頭皮の臭いを消せる可能性があります。

日頃からストレスを発散できるような趣味を見つけるなどして、ストレスをためないようにしましょう。

また、悩みを一人で抱え込まず、家族や信頼できる友達に相談したり、医療機関やカウンセラーなどの力を借りたりするのもひとつの方法です。

休みの日は休息をとり、食事や睡眠のリズムを整えて規則正しい生活を心がけましょう。

ただし、ストレスがたまるからとタバコを吸うのはNG。タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる働きがあり、血行不良や髪の栄養不足を引き起こすため、禁煙の検討をおすすめします。

今すぐ頭皮の臭いを消したいときの対処法は?

今すぐ頭皮の臭いを消したいときの対処法は?

頭皮が臭くなる原因やセルフケア方法はわかったけれど、「大事な友達に会うのに汗をかいてしまった」など、今すぐに臭いを消したいときもあるのではないでしょうか。

そこでここでは、今すぐ頭皮の臭いを消したいときにおすすめの対処法をご紹介します。

ドライシャンプーを使用する

外出先で頭皮の臭いを今すぐ消すには、ドラッグストアなどで販売されている「ドライシャンプー」を使うのがおすすめです。

頭皮の臭いを抑えたいときは、エタノールなどの殺菌成分と消臭成分が配合されている商品を使うとよいでしょう。

ドライシャンプーにはスプレータイプやミストタイプ・シートタイプなどさまざまな種類があるため、自分が使いやすいものを選んでみてください。

また、ウェットティッシュで頭皮を拭くのもひとつの方法です。

ウェットティッシュで頭皮の臭いが気になる部分をこすると、皮脂が拭き取られて臭いが軽減できます。

アルコールが含まれているタイプのものは速乾性もあっておすすめですが、拭き過ぎたり強い力で拭いたりすると、皮脂の取り過ぎで乾燥してしまい、逆に大量の皮脂を分泌してしまうため、適度に拭き取りましょう。

ウェットティッシュが手元にないときは、緑茶などのカテキンを含む飲み物、もしくは除菌ジェルをタオルやハンカチに含ませて頭皮を拭いても同じような効果が期待できます。

ヘアスプレーやヘアミストを吹きかける

頭皮の臭い自体をなくすわけではありませんが、ヘアスプレーやヘアミストを吹きかけると頭皮の臭いが気にならない可能性があります。

ただし、頭皮の臭いとヘアスプレーやヘアミストの臭いが混ざり合い、変な臭いになってしまうこともあるため、ドライシャンプーやウェットティッシュなどで頭皮の皮脂を拭き取ってから使うのがおすすめです。

美容院でヘッドスパを受ける

家でシャワーを浴びる時間はないものの、外出先で少し時間があるというときは、美容院やヘッドスパ専門店でヘッドスパを受けると頭皮の臭いを根本から解消できます。

中には、10〜20分の短時間で施術が受けられる美容院もあるため、いざというときのために前もって探しておくと便利です。

頭皮の臭いはセルフケアと生活習慣の見直しで改善!

頭皮が臭う原因は、皮脂の過剰分泌は常在菌の増殖、誤ったケアなどですが、女性の場合はホルモンバランスの乱れによって皮脂の分泌量が増え、嫌な臭いの原因になることがあります。

女性は年齢を重ねると、どうしてもホルモンバランスが乱れてしまうため、セルフケアや生活習慣の見直しで頭皮の皮脂量をうまく調整しましょう。

※効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。

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ハルメク365編集部

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