消毒だけど気分が上がる!ハンドジェル&スプレー
2022.01.312023年04月04日
素朴な疑問
アルコールとエタノールの違いって?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
マスクの着用が個人の判断になったものの、やっぱりまだまだ心配なワタシ。いつもは薬局で消毒用アルコールを買うのですが、たまにはネット通販で買ってみようと探していると「消毒用エタノール」というものも売っていることがわかりました。
アルコールとエタノールってなんとなく言葉は似ているけれど、どっちが消毒に向いているのかしら? 家族の健康を守るためにも、調べておこうと思います!
アルコールとエタノールの違い
エタノールとは、正式名称「エチルアルコール」というアルコールの一種。アルコールという総称の中に、エタノールも含まれています。
エタノール以外にもグリセリンやイソプロパノールなどもアルコールの一種に数えられますが、一般的にアルコールといえばエタノールを指しています。つまり、消毒用アルコールの「アルコール」とは、エタノールのことをいっているのです。
消毒用として市販されているエタノールには、以下の3種類があります。
- 無水エタノール:濃度99.%以上
- エタノール:濃度95%
- 消毒用エタノール:濃度80%前後
この中で消毒や殺菌に最適なのは、濃度80%の消毒用エタノールです。適度な水分がアルコール分子による微生物の破壊を助けるほか、皮膚に浸透する速度や蒸発までの時間も適しています。
これ以上の濃度になると、エタノールがすぐに蒸発してしまうため、消毒効果は低下してしまいます。
一文字違いの「メタノール」には要注意
エタノールと一文字違いの「メタノール」は、同じアルコールの仲間です。
エタノールは、サトウキビやじゃがいもなどの原料を発酵して作られており、主に消毒用として販売されています。一方、メタノールはアルコールランプなどの燃料に使用される工業用アルコールで、天然ガスや石炭などの劇物で作られています。
ドラッグストアでも「燃料用アルコール」という名前で販売されていたり、グリセリンや無水エタノールなどとならんでいたりするため、誤って消毒用に使ってしまうケースもあるようです。
メタノールには毒性があり、多量に摂取すると吐き気やめまい、昏睡や発作などを起こす恐れもあります。最悪の場合、失明したり命を落としたりすることもあるので、絶対に消毒用として使用してはいけません。
ちなみに、メタノールの正式名称は「メタルアルコール」といいます。語呂合わせで「目散る」アルコールと覚えておくとよいですね。
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参照:CHINOSHIO
イラスト:飛田冬子