素朴な疑問病院とクリニック(診療所・医院)の違いって?

公開日:2023/02/10 更新日:2024/02/01
病院とクリニック(診療所・医院)の違いって?

 

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

最近胃の調子が悪いので、病院に行って検査してもらおうと思っています。やっぱり大きい病院のほうが何かと安心かしら、と探していたら……。

 

主人は「まずはクリニックのほうがいいんじゃない?」と言ってきました。病院とクリニックって、呼び方が違うだけじゃないの? 主人曰く「明確に差がある、でも詳細は知らん」ですって(げんなり)。仕方ないので、早速調べてみました!
 

何が違うの?病院とクリニック(診療所・医院)

病院とクリニック(診療所・医院)の違い

病院とクリニック(診療所・医院)は、両方とも医療機関ですが、厳密にいうと以下のような違いがあります。

 

  • 入院できるベッド(病床)数
  • 診療科の数
  • 最低医師数

 

病院とクリニックの最大の違いは、その医療機関が持つ「病床数」です。

 

入院施設にあるベッドの数が20床以上の医療機関が病院、19床以下の医療機関がクリニックと定義されており、入院設備がないクリニックも少なくありません。

 

病院の中でも、先進的な医療に取り組む特定機能病院や、地域医療の要となる地域医療支援病院、外来医療を中心とする一般病院などに分けられます。

 

また、病院とクリニックは病床数以外にも経営上のルールに違いがあります。

 

病院には複数の診療科があり、医師の数は3人以上必要です。さらに病院には当直義務もありますが、それに対してクリニックは診療科が複数ある必要もなく、医師の数は1人以上、当直義務はありません。

 

看護師の配置は、病院、クリニックともに入院患者3人に対して1人なので、無床診療所では看護師を配置する必要が法律上ないということになります。

 

病院とクリニック(診療所・医院)と病院の使い分け

病院とクリニック(診療所・医院)と病院の使い分け

クリニックと病院はどちらも医療機関ですが、病院では大きな病気や急速に症状が悪化する病気やケガの診療を、クリニックでは軽い症状の病気やケガ、慢性的な病気を診療する「かかりつけ医」としての役割を担っています。

 

担う役割自体が異なるため、上手に使い分けることが大切です。

 

なお、200床以上の大きな病院では、クリニックや他の病院の紹介状なしで受診する場合、医療費以外に「選定療養費」が発生することもあります。これは、長くなりがちな病院の待ち時間を減らすために国が導入したものです。

 

初診の場合は5000円以上、再診でも2500円以上かかってしまうので、紹介状を持たずに大きな病院を受診する際は、事前に金額を確認しておきましょう。

 

※この記事は2023年2月の記事を再編集して掲載しています。

 

■人気記事はこちら!


参照:Doctors File

   ナーステート

   老木医院

   厚生労働省

 

ハルメク子さん
症状が重くなければ、まずクリニックを受診すべきなのね!

イラスト:飛田冬子


もっと知りたい もっと知りたい

マイページに保存

\ この記事をみんなに伝えよう /