更年期で痩せる人と太る人の違いって?原因と対処法
2024.06.092021年12月23日
更年期障害の症状と対処法・11
更年期障害について相談・受診できる病院の探し方は?
更年期障害の気になる症状・対処法を紹介する連載企画。今回のテーマは、相談&受診できる病院の探し方。更年期障害の治療は心と体をトータルで診る必要があるため、かかりつけ医がいると安心です。病院の探し方・選び方のポイントを解説します。
女性外来・更年期外来のある病院がおすすめ
月経不順などの不調や子宮筋腫・子宮内膜症などの病気がある人は婦人科にかかる機会があると思いますが、妊娠・出産などで産婦人科にかかって以来、婦人科にかかることなく過ごしているという人が多いのではないでしょうか。
でも、婦人科のかかりつけ医がいないと、更年期にさまざまな不調が現れてから、慌てて病院を探すことになってしまいます。
かかりつけ医を探すときはまず、どんな病院が自宅の近くにあるのか、情報集めから始めましょう。更年期障害の場合、婦人科または産婦人科を訪れる人が多いと思います。
日本女性医学学会のホームページでは、全国の更年期治療の専門医がいる医療機関を検索できます。また、友人や知り合いの口コミも頼りになる情報源です。
最近では「女性外来」や「更年期外来」といった専門外来を設けている病院もあります。更年期障害に詳しい先生を探すためにも、こうした病院をまずチェックするとよいでしょう。
都市部と地方の郡部では、通院のしやすさも医療機関の数にも大きな差があるため、思うように病院を探せないこともありますが、かかりつけ医をもたずに更年期を乗り切るのは不安も大きいもの。がんばって探すだけの価値はあります。
医師選びは相性のよさと話しやすさがカギ
スマートフォンやパソコンで検索するときには、いくつかのチェックポイントがあります。
その病院のホームページをチェックし、更年期障害も診ているか、ホルモン補充療法(HRT)などの治療を積極的に行っているか、保険診療か自由診療かといった点に注目してみましょう。
医学的なエビデンス(裏付け)のない、高額なサプリメントや薬などの購入をすすめているところは要注意です。
候補をあげたら、実際に診察を受けてみましょう。一度診察を受けたからといって、それでかかりつけ医を決める必要はありません。今後長いつきあいになるのは確実なので、何より自分と相性がよいと感じる医師を探すことがポイントです。
男性医師と女性医師のどちらがいいか、診察の際に自分の話をよく聞いて、些細な質問にもていねいに答えてくれるかなど、自分なりのこだわりを決めておくと判断しやすくなります。
あっちもこっちも気に入らないといってドクターショッピングになるのはいけませんが、2〜3軒は受診してみる覚悟でいたほうがよいかもしれません。
かかりつけ医には定期的に通院し、年1回は婦人科検診を
かかりつけ医が決まったら何か不調が現れたときだけでなく、定期的に通院して、全身の健康状態をチェックしてもらうことが大切です。
更年期障害の場合は一つの症状が改善しても、すぐに別の症状が現れるなど、不調が数年間にわたって続くことが多いものです。そんな時も定期的に通院していれば、早期に治療できる・症状が出る前に予防できるなどのメリットがあります。
むしろ、「かかりつけの婦人科医は、具合が悪くなったり病気になったりする前に探しておくもの」という認識をもつことが大切です。
更年期には、女性ホルモンの減少により血管や心臓などの循環器の病気のリスクが高くなります。また、更年期太りにより糖尿病や高血圧になる人も増えます。
かかりつけ医がいれば、何か不調が出た場合も平常時との違いにすぐに気づいて治療してもらえますし、専門医の治療が必要な病気が見つかったときにもスムーズに紹介状をもらえます。
子宮体がんや卵巣がんが増える年齢なので、早期発見・早期治療のためにも、定期的にがん検診を受けることも大切です。
監修者プロフィール:浜中聡子さん
クレアージュ東京エイジングケアクリニック院長。女性の頭髪に関する悩みから更年期・女性ホルモンといった悩みが専門分野。14年にわたり女性の髪の悩みに携わってきた女性専門・頭髪治療の第一人者として、心身ともに健康で充実した毎日を過ごすことができるよう、医療面からのサポートを行っている。
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