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更新日:2023年05月21日 公開日:2021年01月08日
男性女性ともに気になる汗などのニオイ
加齢臭とはどんなニオイなのか、どこからニオうのか、また男性だけではなく女性にも加齢臭があることをご存じですか?加齢臭の原因、加齢臭対策や予防法をご紹介します。また加齢臭以外にも、体臭が臭くなる理由であるミドル脂臭や疲労臭について解説します。
加齢臭とは男性や女性を問わず、50代以降に年齢とともに強くなる体臭のことをいいます。古い畳や古本のようなニオイが特徴です。
加齢臭と混同されがちなのが、ミドル脂臭です。加齢臭と混ざり合って、40~50代の体臭をよりクサくさせているミドル脂臭は、ヨーグルト・チーズなどの発酵食品ニオイや、使い古した古い油のようなニオイです。
20代はワキを中心とした汗の臭いが中心ですが、40代後半~50代前半ではワキの汗臭が少し弱まると同時にミドル脂臭が強くなり、さらには加齢臭も徐々に強くなっていきます。
ミドル脂臭は汗をかいた後に発生しやすく、べったりとした脂汗をかきやすい首の後ろや耳の裏側などの頭部の臭いが強くなります。そのためミドル脂臭は、枕が臭くなる原因ともいえます。
一方加齢臭は、本人がその場にいなくても「おじさんのニオイがする」、衣類から「お父さんのニオイがする」と指摘されるように臭いで、皮脂の分泌が活発な胸元や背中を中心に臭いが発生します。
加齢臭は、「おじさんのニオイ」「お父さんのニオイ」など、中高年以降の男性のニオイを表現する言葉として使われていました。しかし、加齢臭は、年齢とともに女性にも発生することがわかっています。
通常女性ホルモンによって、皮脂の過剰分泌が抑えられているのですが、更年期を機に女性ホルモンの分泌が減ってしまいます。すると、皮脂分泌が促進され、加齢臭の原因である皮膚ガス「2-ノネナール」が、年齢を経ることにどんどん放散されます。
また、更年期の症状として出やすいホットフラッシュや多汗症で流れる汗には乳酸が含まれているので、ミドル脂臭にも注意した方がいいでしょう。
女性であっても中高年以降は、イヤなニオイの原因となる成分が増加し加齢臭を感じやすくなる一方で、いい香りのする体臭の成分が減ってしまいます。
女性には、女性特有の甘さを感じるような香りの成分「ラクトン」が放散されています。しかし35歳を超えると、このラクトンの放散量が急激に減ってしまうことが研究結果としてわかっています。
体臭は、分泌された皮脂や汗中の成分が酸化・分解されるときに出る皮膚ガスによって発生します。 加齢臭とミドル脂臭はそれぞれ皮膚ガスの成分が異なっているため、違う臭いがするのです。
体臭研究を行う資生堂が、「2-ノネナール」という成分が中高年の体臭の主な原因物質であることを発見し「加齢臭」と名付けました。年齢とともに皮脂の分布量は減少しますが、「2-ノネナール」の原料となる皮脂中の「パルミトレイン酸」と「過酸化脂質」が増えてくるので、加齢とともににおいが増加してくるのです。
一方「ミドル脂臭」は、「ジアセチル」という皮膚ガスの成分を発見したマンダムが名付けた臭いです。「ジアセチル」は、肌の常在菌によって乳酸などが含まれる汗の成分が分解されると発生します。ミドル脂臭は、よく汗をかく後頭部から、首の後ろで特に強くなりやすいです。
強いストレスは、加齢臭が強くなる原因になります。ストレスを受けると活性酸素が発生し、皮脂が酸化して体臭が強くなってしまいます。
また体臭に、疲労臭といわれるニオイが含まれている場合があります。疲労臭は、体が疲れたり、心理的ストレスを受けることによって血液中のアンモニアが増えることが原因で、ツンとしたニオイを発生させます。
便秘、糖尿病、胃腸障害や脂漏性皮膚炎、腎機能の低下などの病気が原因となり、ニオイを発生させることもあります。急にニオイを強く感じるようになった場合は、病気が隠れている可能性も考えられるので、注意が必要です。
加齢臭とは、適切な対策を行うことでニオイの軽減が可能です。では、どうしたら加齢臭を抑えることができるのでしょうか。ニオイケアの方法をお伝えします。
ニオイの原因である「2-ノネナール」と「ジアセチル」の発生を抑制するには、皮脂や汗へのこまめなケアがポイントです。皮膚の上に汗が残っている状態にせず、ハンカチや汗拭きシートなどで拭き取るようにしましょう。
汗そのものにニオイはありません。汗のニオイは、汗を放置することによって起こる、皮膚表面での菌の繁殖が原因。汗をかいたら拭く、こまめに着替えるなど、皮膚を清潔に保つことでニオイを抑えることができます。
空調設備が整った環境で長時間を過ごす昨今、多くの人は、体温調整のために汗をかく機会を失っています。汗をかく機会が減ると、汗腺機能の低下により体内の老廃物が汗で分泌されなくなり、体臭が強くなってしまう傾向にあります。
湯船に浸かって体を温めることによって、汗腺機能を刺激することが可能です。夏のバスタイムはシャワーだけになりがちですが、クーラーで冷えた体を温めるためにも湯船に浸かりましょう。
ただし、お湯の温度が高すぎると、交感神経が刺激されることで興奮状態になり、過剰に汗をかいてしまうことも。38~40℃程度のぬるま湯に、10分から15分間浸かるのがおすすめです。
皮脂や汗は、いずれも体の表面を洗うことで除去できます。耳の後ろや首の後ろ、胸や背中など、皮脂が多く分泌されるところは石鹸(せっけん)で念入りに洗いましょう。特に頭皮は、皮脂の量が顔のTゾーンよりも多いといわれています。髪の毛だけでなく、頭皮の洗い残しがないように、シャンプーをしっかり泡立てて洗いましょう。
ただし、ごしごしと洗い過ぎるとかえって皮脂の分泌が増えてしまうので、やさしく丁寧に洗いましょう。
加齢臭の原因である雑菌を除去するという観点から、菌の活動を抑制する成分が配合された薬用石鹸の使用は効果的です。薬用石鹸を使うことで、汗をかいた後に発生する雑菌の働きが弱まり、加齢臭が出にくい環境を作ることができます。
薬用石鹸の成分は、高い抗菌、消臭作用が期待できる「ポリフェノール」が特におすすめです。他には「柿タニタン」「茶カテキン」「竹酢液」などが配合されているものを選びましょう。
加齢臭・ミドル脂臭を抑える方法として、制汗剤やデオドラントスプレーの使用も効果的な対策の一つです。制汗剤の種類には、クリームタイプ、ロールタイプ、スプレータイプなどがありますが、消臭効果が高いのは、直接肌に塗り込めるクリームタイプやロールタイプ。また、スプレータイプは、背中など手の届かないところにも手軽に使うことができるのでおすすめです。
さらに、肌をさらさらに整えるパウダー入りや、使うときにヒンヤリするものなど、使用感もお好みで選ぶことができます。
加齢臭の予防には、汗対策やボディケアが重要ですが、体の内側からもしっかりと対策しておく必要があるでしょう。生活習慣を改善して健康的に過ごすことは、加齢臭の予防にもつながります。では、どんなことに気を付けるといいのでしょうか。
タバコを吸うと血管が収縮するため、血のめぐりが悪くなります。そして、血液の流れが滞ってしまうことにより、老廃物の排出を妨げてしまい、皮脂のニオイを強めることになります。
さらに、タバコの煙に含まれているニコチンなどは、体内に入ると肺から血液に移行し、皮膚から放散されます。加齢臭やミドル脂臭に、タバコのにおい成分が付け加わることになり、より体臭はきつくなる可能性があります。体臭のためにも、健康のためにも、喫煙は控えましょう。
毎日の食事も、体臭の悪化を防ぐ上で重要なポイントになります。
この記事では、加齢臭の原因と対策、予防についてご紹介しました。 加齢臭は、性別にかかわらず、ある程度の年齢になると発生するものです。しかし、適切な対策を行うことで、加齢臭を抑えることができます。加齢臭の予防と対策には、体の外からと内からのアプローチが必要です。
体のニオイケアはもちろん、食生活などの日常生活も見直して、加齢臭を気にしない健やかな毎日を過ごしましょう。
関根嘉香さん
せきね・よしか/1966年、東京都生まれ。91年、慶應義塾大学大学院理工学研究科修了後、日立化成工業株式会社に入社。93年、東海大学理学研究科にて博士(理学)取得。2000年、東海大学講師。04年、英国Oxfor Brookes University訪問研究員。11年、東海大学教授。環境化学技術賞、室内環境学会賞・論文賞など受賞多数。
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