シリコン入りシャンプーはNG?毎日髪を洗ってOK?

【髪の悩みQ&A】医師が教える!正しいシャンプー術

2020/01/17

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髪のお医者さんに、正しいシャンプーの方法と櫛の使い方を聞きました。「よかれ」と思ってしているヘアケアは髪にいいの? その「ウソ・ホント」を、女性の頭髪治療の専門医、浜中聡子さんに聞きました。

イラストレーション=川口澄子

昔からある椿油や「つげのくし」で 髪がきれいになる?

本当は、「△」です。

髪がパサつく方には合うかもしれませんが、ボリュームダウンに注意。

 


ヘアクリームやオイルと同様、椿油やつげのくしもパサつく髪を外から補修する手段ではあります。

ただ髪が乾燥気味でない方は、髪が落ち着き過ぎて「ぺたんこ髪」になりがちなので適性を見極めて。静電気が起きやすい方は、つげのくしの他、豚毛や猪毛など天然素材のブラシがおすすめ。化学繊維のブラシでも目の粗いものはある程度、静電気を抑えられます。

シリコン入りの シャンプーは 髪に悪い?

本当は、「×」です。

一般に市販しているものならまず心配はいりません。

「毛穴を詰まらせる」と悪者にされがちなシリコンですが、そう怖がる必要はありません。シリコンには、髪の毛をコーティングしてツヤや手触りをよくし、髪の引っ掛かりによる抜け毛を減らす効果もあります。一般に市販されているものであれば、しっかり洗い流せば問題ありません。

一方で、洗った後にさっぱりした感じを求める方は、ノンシリコンシャンプーが合うかもしれません。使用感や頭皮の状態を見て選ぶとよいでしょう。

高価なシャンプーの方が 髪や頭皮にいいの?

本当は、「×」です。

大事なのは価格より、シャンプーの種類と、髪や頭皮との”相性”。

シャンプーは洗浄成分の種類によって、「アミノ酸系」「高級アルコール系」「せっけん系」の大きく3つに分けられます。美容室で扱っているシャンプーには「アミノ酸系」が多く、天然成分を配合しているなどの特徴から、値段が少し高めのことが多いです。しかし必ずしもそれが「髪にいい」のではなく、自分の髪や頭皮の状態との”相性”で判断するのが重要です。

例えばアミノ酸系は洗浄力がやさしく肌が弱い方向けですが、頭皮がべとつきやすい方には高級アルコール系か、洗浄力の高いせっけん系が適しています。下のリストの特徴を参考に、使ってみて合うものを探してください。

 

主なシャンプーの種類と特徴


アミノ酸系    
●特徴
・洗浄成分にアミノ酸の成分を使用
・人間の肌との親和性が高く、頭皮や髪への負担が軽め    

●向いている人
・アレルギーのある人
・肌が弱い人
・頭皮が乾燥しやすい人

●主な成分
・ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム
・ココイルグリシンナトリウム
・ココイルグルタミン酸ナトリウムなど    

 

高級アルコール系

●特徴
・鉱物油や動植物油脂などから作られた洗浄成分を使用
・市販されているものに最も多いタイプ    

●向いている人
・頭皮が健康な人
・頭皮がべとつきやすい人  

●主な成分
・ラウレス硫酸ナトリウム
・ラウレス硫酸アンモニウム
・ラウリル硫酸ナトリウム
・ラウリル硫酸アンモニウム など  

 

せっけん系

●特徴
・洗浄剤に脂肪酸ナトリウムなどのせっけんを使用
・天然原料が中心で、安全志向の人に人気だが、洗浄力が高く皮脂を取り過ぎる傾向あり

 ●向いている人
・頭皮が健康な人
・頭皮が常にべとつき気味の人

 ●主な成分
・せっけん素地
・脂肪酸ナトリウム
・脂肪酸カリウム など  

シャンプーは 毎日しない方が 髪にやさしいって 本当?

本当は、「×」です。
髪や頭皮の乾燥がひどい方以外は、毎日をおすすめします。

「髪が傷むのでシャンプーの頻度を減らす」という考え方は、主に欧米から流行しました。しかし高温多湿な日本では、頭皮で雑菌が繁殖しやすいため、基本的に「毎日シャンプー」がおすすめ。冬場、特に頭皮が乾燥しがちな方なら2日に1度にして、様子を見てもいいでしょう。
 

 

 

浜中聡子(はまなか・さとこ)さん

北里大学医学部卒業。医学博士。ウィメンズヘルスクリニック東京・院長として、頭髪をはじめとした女性の悩みの改善に尽力する。 

(取材・文=新井理紗(ハルメク編集部) イラストレーション=川口澄子)

※この記事は、雑誌「ハルメク」2018年1月号『”女性の髪のお医者さん”が教える ヘアケアのウソ・ホント』を、再編集し、掲載しています。


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