白髪、ぺたんこ髪、抜け毛、パサつきに効く

髪悩み解決! なでるだけ頭皮マッサージのやり方

公開日:2018.07.02

更新日:2024.07.12

白髪や抜け毛などの髪の悩みを解決したい! それには、血行を良くする頭皮マッサージがおすすめです。もまずに行う“なでるだけ頭皮マッサージ”なら、手軽に続けることができます。家事の合間やお風呂上がりの時間を有効活用しましょう!

髪にいいことがたくさん!頭皮マッサージ

「髪の毛は農作物のようなもの。葉っぱをいくらケアしてもいい作物が実らないように、髪の土壌である頭皮に栄養がなければ、髪は元気に育ちません」と、ツボやリンパと健康の関係に詳しい日本ホリスティックセラピストアカデミー校長の加藤雅俊(かとう・まさとし)さん。

「頭皮を整えるには、頭皮マッサージが効果的です。硬くなっている頭皮そのものをほぐす作用、髪を作る血液を髪の根元へ届ける血流の改善、老廃物を回収して運び出すリンパの流れの促進等々……頭皮マッサージには、いいことがたくさんあります」

頭皮のツボは簡単に、誰でも刺激できます

「白髪や抜け毛など、髪の悩みは、血流だけが原因ではありません。体の不調と一緒で、『毛根へ栄養を運べ』『新しい髪を作れ』といった脳からの指令が、神経の伝達が滞ることで頭皮へうまく届いていないから起きているのだとも言えます。悩みに合ったツボを刺激することで、その滞りが緩和され、指令を伝えやすくしてくれます」

頭皮マッサージは、血流をよくするだけでなくツボも刺激してくれるのです。「頭部のツボや血管、リンパは、頭皮のすぐ下にあります。なでるくらいの刺激でも、十分に効果があるので、ぜひ行ってみてください」

1日3分。いつでも、どこでも、簡単にできます

なでるだけ頭皮マッサージの手の動きは、わずか2通り。縦方向の動きと横方向の動きだけ。それぞれの動作を90秒ずつ、合計3分程度行います。

「体にあるツボは、正確な位置を正しい角度で押さないと効果が出ないものです。ところが、頭部のツボは皮膚のすぐ下にあるので、強く押さなくても、なでるだけで十分です。頭部全体を『なでるだけマッサージ』すれば、ツボも自然と刺激されることになります」(加藤さん)

”なでるだけ”って?
マッサージと聞くと、念入りにもんだり、手間と時間がかかる印象ですが、「なでるだけ頭皮マッサージ」は文字通りなでるだけ。手を自然に開き、指の腹が頭皮に接するようにします。そして、気持ちいいくらいの圧をかけ、頭皮に指をすべらせるように動かします。

前から後ろへ直線状に指を動かす”タテの頭皮マッサージ”

(1)おでこの生え際に、両手の指を置きます。そこから頭頂部を通り、後頭部から首の後ろの生え際まで手ぐしをするように、前から後ろへ直線状に、頭皮に指をすべらせます。
(2)(1)のような前から後ろへ手を動かす動作を、徐々に外側へと手をずらして行います。

※(1)、(2)を5回ほど繰り返してください。

(1)左右の手で耳を覆うようにします。おでこの生え際を通るように、中心に向かってらせん状に指をすべらせます。
(2)(1)のような横から中心へ手を動かす動作を、徐々に後頭部へと手をずらして行います。

※(1)、(2)を5回ほど繰り返してください。

ポイント!
「白髪や抜け毛などそれぞれの髪の悩みに効くツボの位置を意識しながら手を動かすと、より効果があります」(加藤さん)


教えてくれた人

加藤雅俊(かとう・まさとし)さん

日本ホリスティックセラピストアカデミー校長。薬剤師、予防医療家。昭和大学薬学部研究室にて脳と食と運動の臨床研究を行う。著書に『小顔リンパストレッチ』(日本文芸社刊)など。

※この記事は2018年7月の記事を再編集をして掲載しています。
 

■もっと知りたい■


加藤さんの著書
「髪の悩みが9割解消する頭ツボ」
(大和書房刊 702円)


取材・文=井口桂介(編集部)、イラストレーション=服部あさ美

※この記事は、「ハルメク」2018年1月号(28~30ページ)に掲載の「なでるだけ頭皮マッサージが髪の悩みを根元から解決します」を再編集、掲載しています。

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