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- これからも広げたい朗読の世界
どこも混み合うゴールデンウィークは、部屋にこもって記事を書いています。連休明けの5月10日からの、体が不自由になって以来初となる飛行機でのアメリカ行き、3週間の滞在を前に、4年半にわたる朗読の取り組みをまとめておきたいからです。
伸びやかな気分で迎えた2023年の連休
9連休とはいかない学校も、連休の合間の5月1・2日は野外学習に設定している所が多いらしく、カヌーやペイロン教室がいつにも増して多く見られます。五月晴れに恵まれた4・5日の琵琶湖は、家族連れで賑わっています。
その周りを、鳥たちが低く飛び、巣作りの材料集めや求愛給餌に懸命です。
私たちのレジデンスでも、連休に先立って「獅子舞」の行事が行なわれたり、お友達や御家族の訪問が増えたりして、コロナ禍の間はひっそりしていたラウンジも賑やかです。お孫さんかひ孫さんでしょうか、小さな人たちが頬を真っ赤にして、「こんばんは」と温泉帰りにすれ違うのも心温まる光景です。
朗読の魅力
「朗読の先生が『お坊さん』になりました」から始まって、8回のシリーズで朗読の取り組みについて書いてきました。
脳出血後遺症のため呂律が回らない私を、主宰する「朗読発表会」に受け入れ、「エッセーをシリーズで書く」事を勧めて下さり、さらにはそれを船旅の自主企画で発表するまでに支援して下さった先生。
そんな先生に感謝すると同時に、出会いから4年半の間に、すっかり朗読の虜になってしまった自分に気付きます。
「脳出血からの再生」のエッセーに続いて、船旅から帰った後も「5分間発表会」に合わせてエッセーを書き、発表し、語り合ってきました。生活の中で感じた本音をありのままに書き、同好の士と語り合う時間は、自分の生き方を見つめる掛け替えのない機会でした。
「5分間発表会」では、「名作」のリレー朗読も度々行なってきました。他の方たちの足引っ張りにならないように、割り振られた、あるいは希望した箇所を、パソコンのマイクで録音しては聞き、聴いてはアクセントや間の取り方を直しながら、繰り返し練習しました。
そうする内に、これまで自分一人で読んでいた時や、学校の授業で習ったときには見えていなかった登場人物の心情や、情景が見えるようになり、文学作品が尚一層味わい深く感じられるようになりました。
今は、3回目の「15分発表会」に向けて、宮沢賢治作「狼森と笊森、盗森」(青空文庫より)の朗読に取り組んでいます。人間が謙虚に自然と対話しながら生きていくことの大切さが伝わって来る賢治の世界観がよく表れた童話です。
作品の中に「火は どろ/\ぱち/\」という狼(オイノ)の歌が出てきます。何度読み直しても「どろ/\」が、上手く発音できません。どのように節を付けたらそれらしく、そしてスムーズに呂律が回るかを研究中です。
「芸は身を助く」本場で英会話成立するか?
ヨシ焼きから2か月たって、ヨシはもう青々と茂り、シロツメクサのぼんぼりのような花が咲き広がっています。その生命力にあやかりたいと少しだけ摘んで帰り、部屋に活けました。
間もなく、アメリカに向けて出発です。ボストンとニューヨーク、二人の娘の家を訪ねます。娘達が私も参加できそうな、しかも初体験となる行事を計画してくれています。ハードルはたくさんあるけれど、障害があるからこそできる体験や発見があることを期待して。
さて、10年ぶりの本場で、私の英会話は役に立つのでしょうか?
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