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- 男性だけの「高齢者サロン」
平成6年(1994年)、全国社会福祉協議会の提唱で、いきいきと暮らすための地域の活動の場として「ふれあい・いきいきサロン(高齢者サロン)」を立ち上げる試みが全国的に始まりました。それを受けて、わが町でもいくつかのサロンが誕生しました。
高齢者サロンとは
- 楽しみ、生きがいを見出し、社会参加への意欲が高める
- 仲間や居場所を作り、閉じこもりを防ぐ
- 介護予防や認知症予防になる
- 生活にメリハリが生まれる
- 自分の健康に関心が持てるようになる
このように謳われて、高齢者が住み慣れた地域でいきいきと過ごすことができるようにと、全国社会福祉協議会の介護事業の一つとして全国各地域に高齢者サロンが誕生しました。
私の住む団地には、単一町内会が17個あります。高齢者が集い、通いの場として、単独であるいは複数の町内会が集まって組織した高齢者サロンが、2〜3年のうちに9か所になりました。
男のサロン
どのサロンも活況を見せていましたが、男性の参加率が低いのが悩みだったのです。これは全国的な傾向のようでした。
かつて日本の高度成長を支えた企業戦士たちは、定年退職して「濡れ落ち葉」時代を迎えたのです(何をするにも奥さんの後についていくスタイル)。
リタイア世代の男性たちの「地域デビュー」と「地域近隣コミュニケーション」の活性化の一助として、隣の町内会に「こきごえの会」という男のサロンが誕生したのが平成27年(2015年)。
それをまねて、翌年から「古希超え男のサロン」「隣輪サロン」「男のサロン」が他の町内会でも続々と誕生しました。
それにしても、女人禁制を謳っているこれらの会では男性たちはいったい何をしているのでしょうか。歌を歌う? 手仕事? おしゃべり? いずれもちょっと想像しにくいです。
そこで、「こきごえの会」の会長に1~2年かけて「覗き参加」の依頼をしてみました。長いコロナ禍でそもそも開催が難しかったため、ウイズコロナ時代になって、最近ようやく「覗き参加」を許可してもらいました。
いよいよ潜入?
場所は集会所。会員19名(70歳~86歳)。12時開始で、準備から終了まで約1時間半。会費は1000円。会長のE氏から町内会や地域の情報などを聴きながら、皆で仕出し弁当を黙食。
そうなんです。一人暮らしの高齢者、家族と同居しているが日中は一人、という男性が多くなってきたということで、この会が生まれたようです。そしてお互いの安否確認も兼ねて、食後の雑談。私も、両隣の男性とおしゃべりを楽しみました。
私の手土産
私は「ゲスト」という形で参加しましたので、手土産を持参しました。すべて私の故郷の友人Y子さん(「日本笑い学会」の会員)が考えてくれたものです。
薬袋:私の故郷は、薬の都として知られる富山。配布された袋の能書きを読んだあと、中身を確認して、ニヤリとする人、無表情でカバンにしまい込む人、いろいろです。
線香花火:「室内でするのは危険を伴いますので、会長に手伝ってもらいます」と言って実施しました。結果にビックリのせいか、みなさんから拍手をいただきました。
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