美鈴カレッジで学習しました

「高齢者施設」について考える

公開日:2021.09.08

先日、高齢者施設を内偵するドキュメンタリー映画「83歳のやさしいスパイ」を観ました。昨年(2020年)は「高齢者施設のいろいろ」というテーマで、勉強会を開催しました。さて、いよいよ私の終活生活が始まる?

高齢者施設に入所する?

2019年にハルトモライターの「ひよっこ」さんの高齢者施設リポート「60代、元気な私が有料老人ホームを見学する理由」を拝見しました。

そこで昨年(2020年)、私自身の「これから」を考えて、仲間の人たちと勉強しようと、居宅介護支援事務所の主任介護支援専門員の方から「高齢者施設」のお話を聞くことにしました。

高齢者施設に入所する?
わかっているようでわかっていない高齢者施設を勉強しました

私の周囲の人たちには、「高齢者施設に入所する」「いろいろなサービスを受けながら自宅で過ごす」と、二つの選択肢があるようです。 私は、母と夫を介護しましたが、どちらも後者を選択しました。

さて私はどうする?

高齢者施設のいろいろ

勉強会で教わった、高齢者施設の種類とその特長を簡単にまとめてみます。

施設は、民間施(以下[民]と表示)と公的施設(以下[公]と表示)、入居者として要介護の人と自立状態の人、に分けられます。

高齢者施設のいろいろ
左:グループホーム  中:居宅介護支援事業所(ヘルパーステーション・デイサービスを併設) 右:特別養護老人ホーム
いずれも自宅から徒歩圏内にあります

主に要介護の人が対象

  1. 介護付き有料老人ホーム[民]:実費1人25万〜35万
  2. グループホーム[民]:介護認定が必要、16万〜18万、アットホームな雰囲気
  3. 特別養護老人ホーム(特養)[公]:約10万、終生入所可能、入所まで1~2年待ち
  4. 介護老人保健施設(老健)[公]:リハビリが目的、終生入所不可
  5. 介護療養病床・介護医療院[公]:医療保険適用可、終生入院可、医療充実

主に自立状態の人が対象

  1. サービス付き高齢者住宅[民]:平均15〜16万(部屋代・食事代・光熱費)、24時間見守り有
  2. 健康型有料老人ホーム[民]:自立者のみ、温泉やスポーツジムなどがある
  3. ケアハウス(軽費老人ホーム)[公]:入所に所得制限がある施設もある、介護保険使用可

困ったら高齢者施設に

「困ったら高齢者施設に」と考えている人が多いと聞きます。 私もその一人でしたが、「高齢者施設は種類が多いし、すぐ入所できるところではありません」と戒めを受けました。

施設を選ぶときは、必ず事前に見学し、費用を試算すること。実際の暮らしを想定し、考えてみることが大切とアドバイスをいただきました。

映画「83歳のやさしいスパイ」

先日見た映画で、外国の高齢者施設を知ることができました。 チリ・スペインなど5か国の合作で、第93回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた実話とのこと。 施設(チリの特別養護老人ホーム)側の了解をもとに、施設内で3か月間撮影されたそうです。

高齢者施設の内偵を依頼された83歳のセルヒオさんが、自ら入所。「スパイ」として捜査活動をするという映画です。 入居者たち(物忘れの激しい人、盗癖のある人、子ども返りをして母親の迎えを待つ人、セルヒオさんに恋心を抱く人など)の涙あり笑いありの姿が描写されていました。

いろいろと考えさせられる映画で、ドキュメンタリーとは思いませんでした。 

今はコロナ禍で、なかなか思うように行動を起こせませんが、まだ元気なうちにいろいろ考えて準備しておくことが大切ですね。
 

■もっと知りたい■

とし古

祖母は60歳の頃、針仕事や寺参りを日課にしていました。母は70歳の頃不自由な体で家族のために働き趣味の書道教室にも通っていました。そして私はいま八十路を歩いています。体力・知力は衰えを感じますが考える事・感じる事は昔と変わらないと思っています。死ぬまでにやっておきたい事に色々チャレンジしたいです。

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