地域アクティビティ

コグニサイズとトリムコースで体力&脳力をアップ

公開日:2021.05.18

更新日:2021.05.17

コロナ禍でさまざまな活動が制約されている昨今です。外出の自粛のせいか、体力・脳力に黄色信号や赤色信号がチカチカ点り始めた、と見聞きするようになりました。そんな中、私の住む大型住宅団地で面白い取り組みが始まりました。

コグニサイズとトリムコースで体力&脳力をアップ
最初は上手く足が運べません

体力&脳力UPプロジェクト

体力&脳力UPプロジェクト

「広島市新型コロナウィルス感染症の影響に対する地域福祉活動緊急事業補助金」という長い名前の制度を利用して、私も会員であるNPO法人の「ら・ふぃっとHOUSE」の駐車場に「コグニラダー」が描かれました。「コグニサイズ」をするためです。

初めて聞いたとき「それはいったい何?」という状態だった私も、このプロジェクトのお手伝いをすることになりました。とはいえ、地域の人たちから「地面に描かれた絵は何?」と聞かれても全くわからないところからのスタートでした。

プロジェクトの企画「コグニサイズ」体験会

少しずつ上手くなりました

ラダーは「はしご」。では、コグニは? サイズは? とハテナマークだらけでしたが、コグニッション(認知)とエクササイズ(運動)を組み合わせた造語で、国立長寿医療センターが推奨している運動だそうです。

「はしご」のような絵図を歩くだけですが、赤色の部分に歩を進めるときは片足を「はしご」の外に出す、黄色の部分のときは手を叩く、など幾通りにもバージョンを変えて、脳と体のエクササイズが同時にできる、とうたわれています。紐状のラダーもあって、屋内でも実施可能ですが、わが地域ではいつでも誰でもトライできるように戸外に描かれました。

そして2月28日に体験会が開かれ、興味のある人やコグニサイズ伝道者たち(?)が講座を受けて体験しました。30人ほど集まり、なかなかの盛況。認知機能の低下予防に効果あると言われているとのことで、皆懸命に手足を動かしました。

次は「トリムコース」にチャレンジ 

地域の人たちに「コグニサイズ」を知ってもらい「コロナ禍の中、工夫と努力で健康を守ろう」という企画で、次に登場したのが「トリムコース」。またもや、何? です。

1960年代後半にノルウェーで始まり欧米諸国に広まったのが「トリム運動」で、「トリム」は「バランスを保つ」という意味とのこと。心身のバランスを整えることによって健康づくりをしようという発想から、楽しみながらそれをめざす取り組みを「トリムコース」というのだそうです。

左上:トリムコース第2陣が来た!  右上:コグニサイズにチャレンジ​​​​​​
左下:地面に描かれたラダー  右下:血管年齢の測定(保健所の応援)

わが団地では、トリムコースとして、3月14日に「ウォーク&クイズラリー」が企画されました。バナナコース(約1.5㎞/90kcal)、おにぎりコース(約2.5㎞/150kcal)、シュークリームコース(約3.0km/180kcal)の3コースが準備され、公民館を出発地点としてウォーキング。

好きなコースを選んで、途中、地域の防災に関するクイズに答えながら、終点の「ら・ふいっとHOUSE」にたどり着きます。日曜日でしたので親子連れも多く、高校生がボランティアでコースの途中をガードしてくれました。120名余りの参加者はゴールに着くと健康チェック(血管年齢など)を受け、記念品を貰って、コグニサイズにチャレンジ。

心身のバランスを整えるにはもってこいの、心地よい春の一日でした。

 

■もっと知りたい■

とし古

祖母は60歳の頃、針仕事や寺参りを日課にしていました。母は70歳の頃不自由な体で家族のために働き趣味の書道教室にも通っていました。そして私はいま八十路を歩いています。体力・知力は衰えを感じますが考える事・感じる事は昔と変わらないと思っています。死ぬまでにやっておきたい事に色々チャレンジしたいです。

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