有料老人ホーム訪問記

2019年10月11日

有料老人ホーム訪問記(1)

60代、元気な私が有料老人ホームを見学する理由

50の手習いで始めた水泳に、スマホへの買い替えと、冷静に分析しながら、今自分に必要なものやことへの挑戦を続けるひよっこさん。今回からは、終の棲家となる老人ホーム選びについて語ります。

見学を始めたきっかけ

これから数回にわたって、有料老人ホームなどの老人施設を訪問した感想を書いてみようと思っています。最初になぜ、60代の私が老人施設を訪問する気持ちになったか、その目的は何か簡単に書いてみたいと思います。

私は20数年前に、今住んでいる新築マンションに引っ越してきました。駅から平坦地を徒歩5~6分で歩けること、近くにはスーパー、病院、銀行、役所があって生活するのに便利というのが引越しをした大きな理由でした。

利便性がいいので、年をとってもリフォームなどをしてずっと住み続けたいと思っていました。しかし、マンション自体古くなってきたため、冬は寒く、夏は暑い。家の中でもわずかに段差があってつまずくことがある。近くにスーパーがあっても重いものをもって階段を上り下りするのが大変になったりしてきました。お米や水はアマゾンなどを使って玄関まで運んでもらうことや、便利な商品が出てきて、食事作りには困らなくはなりましたが、不安は残ります。

また、私は子どもがいないので、年取って自分ひとりになった場合、自分ひとりで暮らしていけるのだろうかと考えるようになりました。今は健康で自分の足で歩いて生活できていますが、車いす生活になった場合のことも考えると、施設に入ったほうが安心できるのではないかという気がしてきました。

ただ、施設といってもたくさんあるようですし、いざ入所しても自分が思ったようなところではないかもしれません。また、どのくらいのお金が必要になるのかもよくわかりません。
それで、少し調べてみようと思いました。

有料老人ホームとはどういう施設か

有料老人ホームとは

ざっくり言うと、有料老人ホームとは、高齢者に配慮したマンションに、食事や介護、生活支援等のいずれかのサービス機能がついた施設ということになると思います。介護付(一般)、介護付(外部)、住宅型、健康型という種類に分かれて、契約内容や料金(価格)は施設ごとに大きく異なっているようです。

それで、自分に最も適している施設はなにかということになると、実際に訪問してみなければわからないということがわかりました。

このほかにも最近話題になっている、サービス付き高齢者住宅(サ高住と略称されているようです)という施設があるそうです。これは高齢者が住むのに必要なバリアフリーがされていて一定の面積や設備があり、生活相談や状況把握について決まりはあるものの、その他の介護や食事などのサービスは施設ごとに違うという施設もあります。これも私の選択肢に入れてもいいのかなと思います。

いずれにしても原則こちらが払うお金によって施設を選ぶことが必要になるようです。

この2つのほかにも、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)などの高齢者の住まいがありますが、現在の私の健康状態から見て、見学の対象外にしました。

施設に入所することに対する自分の現在の気持ちはどうなんだろうか……と振り返ると、思い出すのは私の親のことです。親は、自分の子どもがいるのに、なんで自分が施設に入らなくてはいけないんだろうと言っていました。昔は子どもに世話になるというのが当たり前の感情だったようです。肉親からの温かい愛情に見守られて生活するのが本当はベストの選択なのかもしれません。

しかし私の場合、自分より年が若くて面倒を見てもらえる可能性のあるのは自分の姉の子どもたちですが、昔からあまりなじみもなく面倒をかけたくありません。逆に必要な場合に専門家である人に世話してもらったほうがいいのではないかなという気持ちが強くなりました。

ただ、地獄の沙汰も金次第というように、現在持っているお金でどの程度の施設に入れるのかが一番の問題であるような気はしますが。

施設を選択する希望・条件とは

施設を選択する希望・条件とは

自分としては、現在の状態では普通に生活できるので、すぐに入所するつもりはありませんが、ある程度歩くのが大変になってきたら、そして一人になって今のマンションに住むのが大変になってきたら、入所を考えることとしました。施設に入所しなければならない状態になってから施設を選択する時間もないでしょうから、あらかじめいくつかあたりをつけておきたいと思いました。

どこに住みたいかですが、できれば最寄り駅から近いところがいいなあと思います。それは、現在の友人や親せきのところに行くのに便利だからです。

施設に求めるものは、居住空間の充実とプライバシーを守れる場所であること、近くに病院があるか、病気になったらすぐに医者にかかれる環境にあるか。負担可能なお金については、まだ将来のことでわからないのですが、可能な限りお金をはらっていいところに住みたいなあと思います。

すすめの情報収集方法

まずは情報収取をしようと役所の高齢福祉課に行ったら、施設の一覧表をくれました。ただ、私が役立ったと思ったのは、公益社団法人の「全国有料老人ホーム協会」という団体です。ここの会員になると、情報誌を送ってくれる他に、体験入居をする際の割引券をくれるなどのうれしいサービスもありますし、情報が探しやすいです。

この他、不動産会社や鉄道会社は土地を所有していて、この中に老人施設を建設することも多くなりました。パソコンの広告などでもよく見かけます。こういうところは新設で設備も新しくて、見学してみたいと思いました。

まずは、全国有料老人ホーム協会所属団体で、条件にあった施設を探して訪問することにしました。


次回は実際に施設を訪問して感じたことについて書くことにします。

ひよっこ
ひよっこ

水泳をするかたわら、陸上でストレッチやピラティスなどをやっています。色々レッスンを受け、顔なじみの人と友達になることができました。近くのフードコートで、ジムの話はもちろん、旅行や今日のおかず作りの話をすることが楽しみになっています。

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