- ハルメク365トップ
- ハルトモ倶楽部
- 生活部
- 線状降水帯とは?豪雨災害の怖さを知ろう
春は菜種梅雨の季節。そのあと、近年は毎年大災害をもたらす梅雨シーズンがやってきます。以前に立ち上げた地域カレッジで、昨秋(2021年)区の職員さんから雨の怖さについて学びましたので、雨のシーズンを前に資料を再読して復習しています。
線状降水帯とは
「線状降水帯」は、「次々と発生する発達した積乱雲が列をなして停滞することで作り出される線上に伸びた強い降水をともなう雨域」のことを指します。
最近ようやく耳慣れしてきた言葉ですが、平成27年(2015年)の鬼怒川氾濫で有名になった、とカレッジに授業参観(?)にいらした区長さんから教えてもらいました。TVの気象ニュースでは、赤く延びた線状降水帯の帯状をよく目にしますが、同時に災害ニュースも飛び込んできます。
「同じ地域に強い雨を長い時間降らせる」という危険信号の「赤」なのですね。これが恐ろしい「土砂災害や河川氾濫」を引き起こすわけです。
「強い雨」というのは、気象庁によると「土砂降り。車のワイパーを早くしても見えづらい。小さな川や道路脇の溝から水があふれる」ような状況だそうです。降水量でいうと、1時間あたり20〜30mmになります。1時間1mmの雨は「10分間で約コップ1杯」に相当し、1m四方の土地の場合は1Lになるとか。
なぜ怖い?
何よりも怖いのは、同じ地域に強い雨が長時間連続して降るからです。令和2年(2020年)7月、熊本県球磨川豪雨災害では、長さ280kmにわたって13時間も、この赤い降水帯が停滞したのです。
雨量計を作ろう
講師の指導で「簡易雨量計」を作りました。材料はペットボトルとビニールテープ。ペットボトルは、表面に凹凸がない2Lのものがよいとのこと。私たちは、童心にかえって、何十年ぶりの工作時間を楽しみました。
使い方の注意としては、
- 0目盛まであらかじめ水を入れておく
- 安定性が悪いので、転倒防止をしておく
ことが必要です。
非常持ち出し袋を作ろう
続いて、非常持ち出し袋についても、実際に身近で袋に入れるものに関していくつか注意をいただきました。
- 家族構成に応じた用意を
- 避難所での生活に必要なものを用意
- 軽くてかさばらないものを選択
- すぐ持って逃げる準備を
住む地域の特性(危険性)を知ろう
広島市全体としては、土砂災害、道路灌水、高潮、津波、洪水が考えられる、と教わりました。
えっ、日本で起きている災害をほぼ網羅している? 私の住む団地での高いリスクを絞ってもらうと、土砂災害と地震だそうです。
広島市の東と西には断層帯があると言われていて、震度5の地震が想定されているようです。団地(17町がある)の中で、300余戸数の私の住んでいる町内は山が近くにないため土砂災害の心配はありませんが、他の町内ではリスクの高いエリアもあります。
私としては、台風による強風も怖いです。近年台風の襲来があまりないため忘れがちですが、平成3年(1991年)の台風19号による強風が瀬戸内海から吹上げて、海塩が電線にへばりつき、広範囲に停電をもたらしたことがあります。
「災害は忘れた頃にやってくる」ではなく、「災害は必ずやってくる」を肝に銘じて、備えていきたいと思います。
■もっと知りたい■
-
子に遺すべき資産は?
「現金」か「不動産」か…どっちが得?メリット・デメリットは?相続や親族間のトラブルに悩まされないためにしておくべき準備とは -
突然の我慢できない尿意
実は多くのハルメク世代が悩んでいる「尿トラブル」…中には上手に対策をしている人も!気軽にできる対策って? -
個人情報管理できてる?
銀行口座・保険・クレジットカードなど、「デジタルの情報」をきちんと管理できていますか?煩雑にしていると思わぬ落とし穴が… -
お金の管理が簡単に!
三井住友銀行アプリに「シンプルモード」が新登場!スマホ操作が苦手な人でも簡単に使える便利機能が満載です! -
認知症セルフチェック
「もの忘れが増えた」「名前が思い出せない」という症状に心当たりがある方は要注意!それ、「認知機能のレベル低下」が原因かもしれません… -
健気な姿がかわいい!
「思わず笑顔になる」と巷で話題の「永遠の2歳児・ニコボ」!ハルメク世代の2人に、ニコボとの生活にハマる理由をお聞きしました! -
生前親に●●聞き忘れると
老親の契約や登録しているサービス、これらを子が把握していないと将来ムダな出費や面倒なトラブルに発展する可能性が!特に見落としがちなのは… -
50代~お金の増やし方
将来を見据えて、50代から「まとまった資金の調達」が重要になります。どんな選択肢があるか、ご存知ですか? -
60日で英語が話せる!
英語をマスターするのに「完璧」はいらない!初心者でも60日で英語が話せるようになる、驚きの3つのコツとは? -
今なら無料でお試し!
将来、自分の認知機能が低下するリスクがあるか、簡単に予測できるサービスが誕生。今なら無料で先行利用できます! -
おひとり様の備えはOK?
この先「おひとり様」になったら意外な落とし穴がいっぱい…。そんな不安に備える、おひとり様専用お助けサービスが誕生! -
50代から1日1分脳トレ
認知機能を衰えさせないためには、早い時期から「脳を活性化」させることが大切。脳トレ効果がグッとアップするコツって?