戦争について考える
ヒロシマ、ナガサキ、そして『ひまわり』
ヒロシマ、ナガサキ、そして『ひまわり』
公開日:2022年09月05日
ヒロシマ
原爆資料館の売店で求めました
ロシアのウクライナ侵攻で核兵器をめぐる世界情勢が緊迫しているのに呼応してか、7月に入ると、TVで被爆や核問題に関連する番組が多く放送されていました。
広島の被爆路面電車2両が、今も現役で走っていることを報じた番組もありました。焦土と化した広島の復興を支える人々へのエールとして、原爆投下の3日後には電車を走らせたそうです。
まるで筏のように人々が浮いていたそうです
慰霊をする人たちは後を絶ちません。日が暮れると灯篭流しが始まります
一般人の長い行列(4列)が続きます
8月6日の平和記念式典には毎年出向いているわけではありませんが、今年は広島平和記念公園へ祈念に行きました。いつもより人が多く、警察の機動隊、全国から集まったと思われるデモ行列など、例年より騒々しい様子でしたが、いくつかの慰霊碑の前ではおごそかに慰霊祭が執り行われていました。
こういった小さな慰霊祭が、公園内であちこちにありました
ナガサキ
ドキュメンタリー映画『長崎の郵便配達』を、8月5日の公開初日に観ました(『ハルメク9月号』にも紹介されています)。

イギリスの作家ピーター・タウンゼント氏のドキュメンタリー小説を原作とした映画です。
タウンゼント氏が、空軍大佐時代に、エリザベス女王の妹マーガレット王女と恋仲になり、それが映画『ローマの休日』のモチーフになったということを聞いていたので、ミーハー的な関心も多少ありましたが、とても印象的な作品でした。
タウンゼント氏の平和へのメッセージをその娘がたどるという構成で、原作の主人公の谷口さんの悲劇と不屈の精神に涙せずにはいられませんでした。
NHKの朝ドラ『エール』(令和2年)にも登場した名曲「長崎の鐘」は、子どもの頃、ラジオ歌謡や『のど自慢』などの番組でよく耳にした流行歌でした。今あらためて聞くと、本当に、心に深く響きます。
『ひまわり』
4、50年前に見た映画です。第2次世界大戦で翻弄された夫婦の映画で、広大な土地のひまわりとソフィア・ローレンのグラマラスなボディに驚いたイタリア映画でした。

今年リバイバルで上演されましたので、映画館に足を運びました。若い頃に観た時は、ひまわり畑の美しさに驚き感動しましたが、今回は、ひまわり畑の明るさや美しさと対比されている戦争の悲惨さに胸が痛みました。
戦争のおそろしさと平和のありがたさを、あらためて痛感させられる夏となりました。
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