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- 何足の草鞋(わらじ)を履こうか?
2020年3月に新卒で入社した会社を早期退職した私。半年間の充電期間を経て、新たな会社員生活をスタートすると、これまでとは違うコミュニティーとのつながりが増えました。
大から小に転じて得られたこと
前職は従業員数千人規模の大手百貨店。主に店舗開発や営業企画の業務に従事していました。再就職した先は、まだ会社の基盤整備段階にあるスタートアップ的異業種。従業員教育や労務管理の仕組み作り、人事や評価制度の導入など、これまでは享受する側でしかなかった制度構築を、自ら行う立場になりました。
本音を言うと、能力的にはキャパオーバーです(笑)。それでも、当初からの希望「自由度の高い働き方」が維持できていることや、中小企業特有の即断即決の風土に助けられ、小さなやりがいも感じています。
何より自分の裁量で決められる部分が多く、不毛で複雑な根回しの必要ないことが、最大のメリットかもしれません。
仕事以外の活動に目を向ける
もちろん、前職とは質の違うストレスはあります。それでも、仕事に対するスタンスが変わり、気持ちに余裕ができたことで、自分にちょっとした変化がありました。仕事とは違う世界の活動に目が向くようになったことです。
前職を辞めてから生活の目線が変わったことは、過去の記事でも書いていますが、その結果、今は地元の街おこしイベントの実行委員、母校の同窓会イベントの実行委員を務めています。
それぞれの活動は月1~2回程度ですが、不随する業務はそれなりの物量で、面倒な部分も多いです。それでも、地元の顔見知りができること、卒業して初めて知り合う学友との出会いなど、新たな楽しみもあります。
あくまでボランティアなので、それぞれ自分のできることをやって小さく役に立ち、ちょっとした充実感が味わえます。そんなことから、あえて複数の草鞋(わらじ)を履く生活が楽しくなりました。
こうしたコミュニティーに出会ったことも何かの縁。早期退職で自分の軸足を変えたことで、見えてきた世界の一つです。
チャンスとご縁を大切に
その他にも、週に1度の手話講習、月に1度の写経会への参加。先月からはひょんなご縁で、スカイプ英会話も始めました。
何でもかんでも手を出して、大丈夫? と思われるかもしれませんが、近づいてきたご縁は断らない、と決めた五十路の私(笑)。当然ながら、1日、1週間、1か月が飛ぶように過ぎていきます。それでも、多様な人や価値観と出会うことで、自分の視野は確実に広がっていると感じます。
かつて、子育てと仕事を両立する友人や同僚たちが、どうやって時間をやりくりしているのか? 自分には到底真似できない、と感心したものですが、限られた時間だからこそ効率よく、有効に使うことができたのかもしれませんね。今の自分には、ようやくその力がついてきたような気がします。
人生100年時代とはいえ、これまで生きてきた年月と同じだけの時間はもう残っていません。そう考えると、今できることは何でもやってみたい。その中で、少しだけ誰かの役に立つことができれば幸せ……。そんな気持ちで、履けるだけの草鞋(わらじ)を履いてしまおうと思う今日この頃です。
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