超人材不足の今、20社応募して書類審査が全滅
2023.11.192023年12月19日
会社員卒業。自分らしく、どう生きる?(16)
6か月の職業訓練を修了。仕事への新たな気づき
40年間会社勤めをし、62歳でリタイアすることに。再就職を目指し、WEBデザイナーの職業訓練を受けること6か月。資格を習得し技術を身につけても就職先は見つからない。人に雇われるのではなく、自分のペースで仕事を選ぶのもありかと気付きました。
600時間の職業訓練を無事修了
半年間で600時間の学科と実習が無事終了しました。
1日5時間、週に5~6日と毎日通い、季節も梅雨から真夏の猛暑、秋めくことなく寒くなりあっという間の半年間でした。
その間、6回も試験があり、合格しないと修了とみなされません。
一番苦戦したのが、コーディング(ソースコードを記述する)です。
どちらかというと、デザインは右脳を使う美術の世界。コーティングは、左脳を使う英語と数学の世界で、得手不得手が出ます。
デジタルネイティブの20代でも苦戦しているコーディングですから、62歳の手習いでは本当に理解に苦しみました。結局アナログで紙にプリントアウトし、マーカーを引きながら、コードを分析することでなんとか理解できるようになりました。
28人のクラスで20代が多かったですが、子育て中の30~40代女性もおり、自分の新しい可能性に向かって努力していらっしゃいました。
クラス全員の名前を覚えるほど、みんなと仲良くなりました。この年齢で、会社という組織と関係なく、フラットな立場の友人ができることは、ありがたいですね。グループラインもあり、みんなといつでもつながれます。
修了制作は、20日かけた超大作
最後の課題は、今まで学んできたことの総決算でした。
自分で企画し、説明文も書き、画像も加工して、いかにもありそうなWEBサイトとグラフィックをつくります。
私は今までの仕事の中で、商品企画を実現できなかった「オーダーメイドサプリ」のWEBサイトを作りました。
サイトはトップページ含めて7ページ、パンフレットは8ページの大作です。
この商品企画は私も欲しいサプリなので、商品化できなくて残念です。
心の落としどころが見えてきた
私は仕事が中心の人生だったので、「働かない」生活にずっとなじめませんでした。
心の落としどころをずっと探しているように思います。
ハルトモ倶楽部の記事を書きだしたときは、「会社員卒業」とタイトルにつけましたけど、まだ現役で仕事ができるのではないかと思っていました。だから、現実とのギャップに焦りや苛立ちを感じていました。
この半年という時間と、就職活動による「年齢の壁」を知ることで、今が本当の「人生の転機」なのだと、会社に縛られる人生は卒業なのだと納得できました。
ここはポジティブに考えて、できる仕事を、できるタイミングで受けて、のんびり自分のペースで生きるのもいいなと思えるようになりました。
平日に庭園で、散策もできますし。三溪園の紅葉がきれいでしたよ。
■もっと知りたい■
6か月の職業訓練お疲れさまでした。一度行ったことがあるのですが、年齢の壁を乗り越えて新しい出会いや気づきがありますよね。身につけた技術以上の収穫があったのではないかと思います。新しい働き方、がんばってください