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- 62の手習い。職業訓練でWEBデザイナーを目指す
40年間会社勤めをし、62歳でリタイアすることに。ハローワークを紹介され、求職者支援訓練を受けることにしました。無料で、再就職に役立つスキルを身につけられるもので、訓練校に数か月通学します。
求職者支援訓練は、再就職が条件
ハローワークでは、就職活動だけでなく、求職者支援訓練を受けられます。
求職者支援訓練とは、仕事を探している方が職業訓練によるスキルアップを通じて早期再就職を目指すための制度です。
フリーランスで働きながら、正社員への転職を目指す方なども含みます。
私の場合、無料の訓練、キャリアコンサルタントによる就職サポート、訓練に通うための交通費の支給まで受けられることになります。
職業訓練の内容も、多岐にわたっています。
ビジネスパソコン、OA経理事務、医療・介護事務、介護福祉、WEBデザイナー、WEBアプリ開発、ネイリスト、エステシャン、フラワーデザインなど、資格をとれる講座も多いです。
このような制度を知らなかった在職時代は、自腹でスキルアップのために数十万円の費用をかけて、社会人学校に通い、民間資格を取っていました。
とはいえ、文部科学省管轄の学校とは異なり、厚生労働省管轄の職業訓練なので、各講座は定員があり、受講のための面接もあります。
欠席が一定を超えると退校処分になりますし、受講後は就職が必須なので厳しいです。
仕事がなければ、可能性のあるスキルを伸ばす
求職者支援訓練を受けるにあたって、講座を探すことにしました。自分のキャリアの強みと、求人市場とのマッチングを測らねばなりません。
私は美大卒で、入社時はデザイナーとして配属されました。30代で、マーケティング部に異動になり、それ以来ずっと商品企画の仕事をしてきました。
残念ながら、キャリアを積んできた商品企画の仕事の求人は、60歳以上は皆無です。
私の父もデザイナーで、75歳まで職人のようにフリーランスで働いていたので、手に職があれば仕事があるかもと思いつきました。
WEBデザイナーの求人は多いのです。リモート求人も多いので、技術があればできそうな気がしました。
そこで、グラフィック・WEBデザイナーを目指すことに。
ベースとなるデザイン知識はあるのですが、現役から離れて数十年。デザインを発注するクライアントサイドにはいましたが、自分で最新のデザインソフトが扱えないのがネックです。
WEBデザインの講座は人気で倍率も高く、若い人ばかりの中で合格できるか不安でしたが、なんとか面接試験を突破し受講資格をとることができました。
62の手習い。6か月の訓練スタート
私が受講することになった職業訓練は、6か月で600時間の学科と実技があります。週5日、1日5時間という超ハードスケジュール。
デジタルネイティブの若い世代と違って、私は操作を習っても覚えきれず、1か所つまずくと後がわからず、授業についていけません。
キー操作のタイミングを間違えると、画像を変換できなくなったりで、復習が毎日必須です。
実技課題が出され、訓練時間内で作成できなければ、自宅でも作業をしなければなりませんし、学校と自宅の学習で、テレワーク時代と同等にPCと格闘しています。
教室では若い世代ばかりですから、課題制作に追われていた学生時代を思い出します。隣の席の若い女の子が、親切にちょいちょい助けてくれるので助かっています。
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