失業から1年。セカンドキャリアへの道(終)
2024.04.032023年06月02日
会社員卒業。自分らしく、どう生きる?(3)
62歳初めてのハローワーク。自分を生かす仕事がない
40年間会社勤めをし、62歳でリタイアすることに。失業給付のために初めてハローワークに行き、いろいろな制度があることを知りました。ですが、求人は59歳以下ばかり。再就職の大変さと「定年後に働くこと」について考えさせられました。
初めてのハローワーク。会社都合退職の優遇措置
失業給付(雇用保険)を申請するために、初めてハローワークに行きました。
今まで転職先が決まってからの離職だったので、ハローワークとは縁がありませんでした。まさか、40年間かけてきた雇用保険が、ここに来て役に立つとは!!
支給金額は、年齢、雇用保険をかけてきた年数、定年や自己都合退職と、会社都合退職でも条件が変わってきます。これらは、ハローワークで判断されます。
私の場合、会社都合退職で「特定受給資格者」にあたるそうで、いろいろと優遇されることがわかりました。
受給資格認定から1週間ほどで支給対象となりますし、支給期間も240日になり、国民健康保険料などの軽減措置があります。
この健康保険料は、今までは会社が半額負担してくれていたのですが、離職すると全額自己負担になり、前年の給与から保険料を算出するため、無収入の状態では負担が大きくなります。
私は、前年の給与の3割をベースに試算されることとなり、助かりました。
※優遇される条件の詳細はこちら「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲」
仕事を探せど、自分を生かせる仕事がない。
失業給付は、「積極的に就職活動しても、職業につくことができない」人に対して給付されるので、私も仕事探しを開始しました。
50代までは、ヘッドハンターさんに依頼して転職してきましたが、60代を超えると対象外のようです。今まで登録していた求人サイトでは、年齢の記載はありませんが、応募しても回答がありません。
「ハローワークインターネットサービス」に登録して検索すると、対象年齢が明記されています。
今までのスキルを生かせる職種で検索しても、すべて59歳以下が対象で求人はありませんでした。
先にリタイアした友人が、「求人は清掃や介護関連ばかりで、自分のやりたい仕事がない」と言っていた言葉を思い出しました。
これが現実なのですよね。
60歳定年の壁。定年後に働くこと
2013年に成立した改正高年齢者雇用安定法により、定年を65歳未満に定めている企業に「65歳までの雇用確保措置の導入」が義務化されました(経過措置期間は2025年まで)。
しかも、2020年には「70歳までの就業機会の確保(努力義務)」が盛り込まれました。
国は超高齢化社会の対策として、企業に働きかけはしていますけど、現実は厳しいです。
自分のスキルを、生かす場所がないのです。
老化の進行も個人のスキルも、個人差があるのに、なぜ一律に60歳の壁があるのでしょうか。
新しい環境で、自分に向かない仕事を、ストレスを抱えながら働くのもつらいと思います。
生活できるなら、「もう無理しなくいいか」という気持ちになります。
毎日が日曜日。
仕事を除けば、運動して好きな場所へ行って、楽しい毎日です。
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