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- 62歳、失業しました
40年間会社勤めをし、キャリアを優先して子どもも作らず、ひたすら働いてきました。62歳で年金(特別支給)スタートと同時に、突然の失業。こんな日がくるとは……。リアルな気持ちの変化を、つづっていきたいと思います。
突然の失業
私が勤めていた会社は、60歳以上は自動的に契約社員(いわゆる嘱託)になります。契約社員になったため、毎年、契約が更新されるか否かわからないまま働いています。
更新の可否が伝えられる2月下旬、その日は突然やってきました。
面談があり、「組織改編のため、4月以降のあなたの業務のポジションはなくなります」とのこと。
なんと、私が担当していた仕事ごとなくなり、契約が更新されないことになりました。
正社員待遇であれば別の部署に異動になるのでしょうが、私は契約社員なので、契約期間満了なわけです。
65歳くらいまでは働けるかなと思っていたところ、62歳で失業。これが、現役引退というものか……と、涙が溢れました。
本当に一生懸命、がんばって働いてきたのです。
もっと仕事で実現したい、お客さまのためになる企画がたくさんありました。でも、自分の能力を生かす場所がなくなってしまったのでは仕方ありません。
お彼岸で菩提寺に行くと、しだれ桜が咲いていました。
両親はすでに他界しており、一人っ子で子どももいない私は、血縁の家族は遠い親戚のみ。すでに定年退職した夫との二人暮らしです。
今まで、休日も仕事のリサーチをしていましたし、仕事を中心とした生活でした。
これからどうしよう……。
両親の眠るお墓に手を合わせ、どうか幸せになれますようにと祈りました。
みんなはどうしているの
フェイスブックで友人に報告すると、みんな同世代なので、同じような思いをしている人が多かったです。
60歳で同じ仕事を続けられても、待遇が変わり、お給料が半減したそうです。フリーランスの友人は、いつまで続けられるかわからないと不安を抱えています。
まだまだ、現役で働けるのに、キャリアも豊富なのに、会社という組織の中で活躍できる人はほんの一握りです。労働人口が減っているのに、本当にもったいないと思います。
内閣府の調査では、女性の就業者の割合は、55~59歳で70.5%、60~64歳で53.6%、65~69歳で34.4%だそうです。
ハルメク世代、まだまだ働いていますね。
自分を見つめ直す
特にコロナ禍のこの3年は、テレワークのため通勤のないデスクワークの時間が長くなりました。
腰痛や首肩こり、眼精疲労は悪化するし、運動不足で肥満・メタボと診断されて、体はボロボロです。組織の中で働くことは本当にストレスが多く、更年期障害など、心身の不調を抱え続けた後半戦でした。
同級生の訃報や、ガンの末期という話を耳にするたびに、健康でいることの大切さを実感します。
きっと、あのまま働き続けていたら、大病になっていたり、私の寿命が縮んだと思うようになりました。
これからの人生、自分らしくどう生きようか。
毎日が日曜日、仕事に縛られない時間、楽しみながら、模索していこうと思います。
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