春の「季語」を楽しむ ~言霊のススメ~
2024.03.162022年07月29日
信州・伊那谷の自然と文化
1億年前の岩!大断層【中央構造線】を見る
5月に中井侍の三十三所観音を訪れ、大きな岩やズラッと並んだ観音様に驚きました。今回は、日本最大の断層【中央構造線】。1億年前の岩、石を使った先人の知恵や技術を見る事ができました。
大断層・中央構造線とは
2021年、長野県下伊那郡・大鹿村の『中央構造線博物館』へ行きました。
そこで、国天然記念物・中央構造線・北川露頭(ろとう)の断層はぎ取り標本を観察しました。中央構造線は、恐竜が生きた時代、まだ日本列島が大陸の一部だった時代(白亜紀)にできたそうです。
今回(2022年)は、長野県伊那市長谷にも断層露頭があると友人が案内してくれました。断層露頭(ろとう)とは、断層を直接見ることができる場所です。
溝口露頭(ろとう)
岩の色が3つに分かれているのが分かります。2つではないの? と思いました。
左のこげ茶色の岩が『1億年前の岩』、中央の黄土色は1500万年前の岩、右側の黒い岩が7000万年~8000万年前の岩だそうです。
2つの間の黄土色の岩、1500万年前のこの岩はマグマが中央構造線の割れ目に沿って入ってきたのだというのです。この両側の境目が、中央構造線ということです。
天龍川を利用しつつ災害から守る・江戸時代の知恵
堤防として災害に備え、耕作には天龍川の水を利用したのだそうです。『理兵衛堤防』は、上伊那郡那中川村の文化財で、復元されています。
守屋定治作のお地蔵様
2021年、高遠石工の活躍に触れ、いくつかの石仏と出会いました。
上伊那郡中川村にも、守屋定治作の仏像があると、友人が案内してくれました。
ちょっとハイカラなイメージのお地蔵様は、思ったより大きく覆屋根で守られていました。
数日後、新聞で別のお地蔵様(守屋定治作)が紹介されているのを見ました。長松寺(箕輪町)には、枝ぶりの良い桜の木がありました。
花が咲いている時、見られたらいいなと思いつつ階段を上がると、お地蔵様が見えました。
こちらは、ちょっと面長な青年のよう、人間ぽいと感じました。容姿の優れたお坊さんみたいです(不謹慎な想像をして申し訳ございません)。
中央構造線・1億年も前の岩、自然を生活に活かした天竜川の『理兵衛堤防』、大きな石から削りだした美しいお地蔵様との出会い、いろいろ勉強になりました。
欅(けやき)の大木
お地蔵様を拝んでの帰り道(国道152号)、道路からとっても大きな木が見えました。箕輪町南宮神社でした。
先日、熱田神社で大きな欅の御神木を見たばかりです。
目通り7m、樹高は説明されていませんが、遷宮の時植えられたとすると、540年の樹齢になるそうです。ご利益がありそうですネ。
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