50代からの女性の道しるべ!樹木希林さん名言まとめ
2020.03.012022年06月30日
がんばる人は美しい
すべては出会いから~人形に魅せられた人
人形の申し子と呼ばれた少年マーちゃんは、九代目結城孫三郎師の目に留まり【糸操り人形】(いとあやつり)の世界へ飛び込みました。時を経て、人形や手板を自ら作り操る若者が現れました。マーちゃん、竹田扇之助さんから聞いた話、私が見たことを綴ります。
九代目と言っても初代です
九代目 結城孫三郎という名前についてです。
歌舞伎の九代目 市川團十郎に憧れていたので九代目、ゴロが良いから結城孫三郎とつけたそうです(昔浅草に説教浄瑠璃の結城座があり、その座元の名前が結城孫三郎でしたが、その頃はつぶれていました)。
『当時はシャレが通ったのだよ』と扇之助さんから聞きました。
扇之助さん(1930~2020)と喜之助さん(1923~1979)の出会い
扇之助(せんのすけ)さんは当時、九代目結城孫三郎師の甥、結城孫太郎さんを師と仰いでいました。
ある日孫太郎さんの代役を務めた楽屋へ、青年が訪ねて来ました。後の喜之助(きのすけ)さんです。今の東京大学・工学部の学生であった彼は、若者が古典的な芸能・糸操り人形に取り組んでいるのを知り、驚き、興味を持ち、糸操り人形の世界に入るきっかけとなったそうです。
扇之助さんは言いました。『糸操りは、メカだから』と。
竹田人形座を復興(1955年)
河竹繁俊博士、弁士で知られる徳川夢声さんの推挙により、孫太郎さんは竹田人形座を復興しました。喜之助さんの作った美しい人形は、テレビ・舞台公演・映画・海外公演などで大活躍しました。
特に巡回学校公演(約3万回)には力を入れていたようです。
銀河少年隊(手塚治虫)・宇宙船シリカ(星新一)・空中都市008(小松左京)・鶴の笛・黒姫物語・明治はるあき(舞台は明治村)・雪ん子・橋弁慶・つる(市川昆監督、万博で1442回公演)など多数の作品があります。
『子供には本物を見せなさい』は、扇之助さんの口癖でした。
美を求めて、感性と技をみがく…がんばれ! 竹田 扇壽(せんじゅ)さん
当たり前ですが、糸操り人形は、ただ動けば良いのではありません。美しいだけでも人の心は動きません。
2020年11月29日に逝去された故竹田扇之助師が、唯一の弟子と認めた若者がいます。
竹田扇壽さんです。昨年(2021年11月)一周忌にあたり追悼公演をすると聞き、練習と追悼公演を見ました。
最初お七の人形を見た時は、作者が若いせいか『幼すぎる・可愛らしすぎる』と感じました。ちゃんと着付けをしたら、美しい女性になりました。不思議な事!
追悼公演当日、練習の成果がありました。
伝統の『今田人形』(飯田市)をしている方から『お七の情感が良く表現されていて良かった』と評価されうれしそうでした。
5月、フクロナデシコがスゴイ
2020年に紹介しましたが、毎年見せていただいています。無料です。感謝でいっぱいです!
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