冬を迎えるための薬膳とパンのこと
2021.11.16
2021年09月26日
人生初の激臭との戦い
人生初のぬか漬け作りに挑戦中
ぬか漬け、されどぬか漬け。まさか、こんなにぬか漬けが大変なものだとは……。軽い気持ちで始めてしまった私、においとの戦い、ぬか床との戦いに悪戦苦闘の1か月。おいしいきゅうりのぬか漬けができる日は、はたしてくるのでしょうか。
なんだ、このにおいは？
ぬか漬けには、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンE、食物性乳酸菌などが含まれ栄養価が高く、日本の昔からの代表的な発酵食品といわれています。
そんな話で姉と盛り上がり「免疫力を上げるにはぬか漬けが良いらしいから、やってみようかな」という私の言葉に、「うちのぬか床、最近使ってないからあげる」と、姉の家からぬか床の入ったタッパーをもらうことに。
きゅうりもしっかり買いこみ、高鳴る気持ちを抑えきれずに、ウキウキ気分でタッパーを開けると……。60年生きてきた中で、嗅いだことがないような強烈な激臭に襲われたのでした。
離れた書斎で仕事をしていた主人が「なんか、変なにおいがするぞ、窓を開けろ」と、飛び出してきました。ボットン便所に落ちたような（実際には、落ちたことはありません）におい。どんな激臭だったか、少しは伝わりましたでしょうか？
ネットや料理の本で調べたところ、異臭の原因はかき混ぜ不足!! カビが生えていない限りは、まだ腐っていない。がんばりようによっては、復活の余地ありと……。姉はキャリアウーマンで、現在もバリバリ。忙しい日々、ぬか床を毎日かき混ぜる時間もなかったのでしょう。
1か月にわたる激臭との戦い
とにかくぬか床は、下から上に空気を取り入れるようにかき混ぜる。これに尽きるようです。
窓をしっかり閉めて、ご近所に通報されないよう十分に確認して、覚悟を決めました。続く限り息を止めながら、下から上とかき混ぜます。そして、速攻でタッパーの蓋を閉じます。私が息を止められる時間は限られているのです(笑)。
数日後、間違えて息を吸ってしまったとき、激臭が悪臭に変わってきたように感じました。よし、では次のステップへ。ネットの漬物サイトの先生のご指導です。
とうがらし1～2本カットしたものと、追い塩をして、下から上にと空気を入れるように混ぜてみました。この1週間後くらいから、ぬかのにおいになっていったように思います。次の週に入り、その次のステップ。野菜の捨て漬けに進みました。
食事の準備のときに出た、野菜くず、卵の殻などを入れて、下から上に空気に触れるように混ぜます。くり返し、くり返し毎日続けました。この頃になると、ぬか床のにおいになったような気がします。また、パラパラだったぬか床も、しっとりツヤも出てきたように感じました。
きゅうりを漬けてみよう
激臭との約1か月の戦いが過ぎた9月の半ば、きゅうりを漬けることに挑戦してみました。
きゅうりの両端を、ぬかがしみ込みやすいように切り落とし、祈るような気持ちでぬかの中に埋め込みます。24時間が過ぎた次の日、まだまだ浅漬けでぬか漬けの味はほとんどしませんでした。
48時間後の2日目の写真です。なんとか、ぬか漬けの味になっていました。デパートの漬物屋さんのぬか漬けには、まったく及びませんでしたが、この1か月の人生初体験の激臭との戦いに打ち勝てたような、達成感を感じました。
しかし、ぬか床は子どものように手をかけてなんぼ!! と、漬物サイトの先生がおっしゃっていたことを思い出しました。残念ながら、まだどうしてもぬか床を素手でかき混ぜる勇気が出ないのです……。
この先も、がんばってぬか床の手入れを続けていきたいと思います。そしていつの日か、抵抗なく素手でぬか床をかき混ぜられる日が訪れる頃。我が家のぬか床は自慢の子供に変わるのだろう。そして、おいしいきゅうりのぬか漬けができるのかな!?
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