「目からうろこ」の歩き方―ウォーキングセミナー

公開日:2025年02月10日

2025年も「老いの成長」で小さな暮らしを豊かに

「目からうろこ」のウォーキングセミナー

終の棲家の介護付き有料老人ホームでは、加齢による悩みに寄り添ったイベントがよく行われます。常勤の理学療法士による月1回の「椅子ヨガ」。講師を招いての「声ヨガ」。そして今回は健康科学博士邵基虎(ソキホ)先生による「ウォーキングセミナー」でした。

筋トレもストレッチも続けているけれど

脳出血後遺症による右半身麻痺の障害を持つ私にとって、「歩く」ことは最も難しいことの一つです。

右腕も右肩も上手く神経が働かないので、いつも重く感じ、それを軽減しようと無意識の内に力が入り、右肩も右首も常に凝ってカチカチです。気を抜くと右肩下がりの姿勢となって、歩く時に右足が出にくくなり、左手で持った杖を頼ったぎこちない動きとなります。

そうすると、今度は杖を持つ左手に力が入り、左腕、左肩、左首もやっぱり常に凝ってカチカチ。「肩甲骨を寄せて、肩の力を抜き、腹筋を使って歩けるようになるといいですね」と、週に2回45分間ずつ、療法士さんにストレッチをしていただいています。

アンバランスな歩き方でよろめいた時にも転倒しないように、これも週2回45分間ずつアスレチックルームで機械を使った筋トレもしています。

おかげで、椅子での立ち座りは自力で楽にできるようになったし、前かがみの姿勢もとれるようになりました。でも、どうしても歩くのは苦手。「こけないように、こけないように」という意識ばかりが強まり、力が入ってしまうのです。

「真っ直ぐに立つ」が基本のキ

真っ直ぐに立つとはどういうことか……邵(ソ)先生の話はそこから始まりました。

  1. 足が股関節の真下に来るように開く。
  2. 両腕を上げて手を頭の上で組み、手の平を上に向けてできるだけ上に伸ばす。
  3. 静かに腕を下ろす。

そうすると、骨盤に均等に重力が乗り、正面から見て背骨が真っ直ぐで、横から見て耳、肩、股間節、膝、かかとが一直線になります。これが正しい立ち方で、お行儀良く足をそろえて立つのは×。

楽々10メートル「杖なし歩行」

セミナー前、他の方の迷惑にならないように参加できるかどうか心配で、療法士さんに「本当に私でも参加できますか?」と、何度も何度も確かめていた私でしたが、始めてみるとアッという間に杖無しで10メートル歩いていました。私にとって「目からうろこ」の、その歩き方とは、

  1. 正しく立った足幅で、つま先を進行方向に向けて前を向いて歩く。
  2. おへそを前に出すようにしながら進む。
  3. 前に出す足を意識するのではなく、後ろに残った足にしっかり体重を残すように意識する。

2と3を組み合わせることによって、後ろ足のつま先で蹴り出すように見事に歩けたのです。

知り合いの入居者の方々のほとんどは、夫に付き添われて杖歩行をしている私しか見たことがありません。「すごい!! harumatiさん、綺麗に歩けるね」と、ビックリして声をかけてくれます。

「真っ直ぐに立つ」が基本のキ―真っ直ぐに立てないと体のあちこちに歪みが生じて、腰痛・膝痛などの原因になります。また、足裏のアーチが正しければ自然に体を上手く動かすことが可能になるそうです。足裏がどのように着地しているかで、体全体の動作が変わってくるのだそうです。そこで、希望者の足型を取って、セミナーは終了となりました。

楽々10メートル「杖なし歩行」
麻痺してる右足には力が入り​​​​​​土踏まずもほとんどなくなっている
左右共に親指が歪んで外反母趾になりかかっている
楽々10メートル「杖なし歩行」
*イラスト  理想的な足型

足幅を広げ、腕を上げて体を伸ばしてから、おへそを出すようにして(自然に腹筋を使っていることに気付きます)歩く……この日の温泉大浴場までの長い道のりは、これまでと比べて随分楽に歩けました。正に「目からうろこ」のウォーキングセミナーでした。

■もっと知りたい■

harumati
harumati

45歳~66歳までC型肝炎と共生。2016年奇蹟とも思える完治から、今度は脳出血に襲われ右半身麻痺の大きな後遺症が残り身体障害者に。同居する息子と夫に家事を任せての暮らしにピリオドを打ち、2021年11月「介護付き有料老人ホーム」に夫と入居。「小さな暮らし」で「豊かな生活」を創り出そうと模索中です。

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