ハルメク365・熟年夫婦の「卒婚」を読んで

いろいろな夫婦のかたち

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公開日:2024.08.30

夫婦もかたちを変えて順応していくのがいいのかも?

若いころとは違う

夫婦と言ってもそれぞれのかたちがあり、歴史があると思います。だから、一言で括れるものではありません。

二人でいることが幸せだと思った時もあるでしょう。子どもができて家族が一番と思った時も過ぎました。

長年、夫婦でいるといろいろな外からはうかがい知れないものにぶち当たり、何とか乗り越えて、何とか腹に収めて、忘れた振りをしながらまた継続していくことも数々あります。人の人生の流れとはそんなものだと思うことにしています。

いつも浮かれて、幸せだ~とは言っていられません。煮え湯を飲まされ、むらむらと湧き上がる怒りを押さえつけて、顔だけ平常を保ちながら暮らす日々だってあるはずです。

そして、子どもが巣立ち夫婦二人だけの生活がやがては訪れてきます。ここが一番人間性を試されるところかもしれません。

生活の変化に対応できるか

今までは子どもの母親、父親役をこなしながら家族を形成し、役割分担しつつ家庭を運営してくるわけです。

しかし夫婦二人になり、役割分担も負担になったり、なぜ自分だけ担うことになるのか、おかしいのではないかと感じ始めます。

そこで、話し合ったり提案できる夫婦関係だとわりあいスムーズに役割が移行できると思います。

しかし今までの生活で一方的に決めつけられた関係性が構築されてしまっていると、新しい意見や提案が言い出しにくい夫婦もあると思います。

友人にも何組か「そんなことを言っても無駄」とか「そんなこと言い出せない」やら「一喝されて終わるわ」という人もいる始末です。

夫側も妻側も、それぞれ柔軟に対応できることが一番大切。

しかし、考えてみると……口うるさい人だからそのままにしてきた。頑固だから沿うようにしてきた。亭主関白だから従ってきた。黙っていろと言われるから口出ししなかった。

妻の側も方便として都合よく暮らす方法を模索し、便利な顔をしてきたというのも否めないのではないでしょうか。

夫婦二人になって改めて改善策をと言いだされると夫の側も何のことだ、と思いたくなるでしょう。

平等な人間として

経済的なことも含めてお互いが自立できることが大切です。自分の要望や意見が言える立場をつくる事から始めないと、なかなか理想的なかたちに落とし込めないのは事実です。

せめて、3食の食事当番からは外してもらう必要があります。これが時間的に束縛される要因ですから。

ハルメク365の【人生相談:家事に縛られる毎日…卒婚を実現させたい!】にも、そのようなことが記載され良い刺激になりました。

自分の時間で生活するには、食事時間を気にしていてはできません。

例えばの話ですが、せめて、何もできない夫ならば昼飯は蕎麦屋で外食とか、工夫してほしいものです。そしてコンビニのドアを開ければ何でも揃うということを習得して欲しいのです。

手作り食品がどうのこうのとは、健康的に暮らそうとがんばる世代の話です。残り少ない時間の世代では、ストレスのない生活こそが健康的と言えるはずです。食事当番から解放されることが、まず手始めの改革だと思うのです。

合理的に、平等に暮らす夫婦もたくさんいるはずです。その方の創意工夫をいっぱい知りたいと思います。

■もっと知りたい■

富士山の見える町で暮らす元気なアラウンド70歳。半日仕事をし、午後はジムで軽く運動。好きなことは絵画を見ることと針仕事。旅先の町で買い求めた布でポーチやバッグを作っています。雨の土曜日は映画を観て、晴れた土曜日には尾根道を3時間ほど歩く。楽しいことが大好きです

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    「何とか腹に収めて、忘れた振りをしながらまた継続していく」…夫婦って、まさにその通りですね。夫婦関係に悩んでいたので、翠さんの言葉がストンと心に落ちてうるっとし ... てしまいました。
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    分析力、最高です! とし古

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