白内障の手術をしました

【白内障手術】目からうろこ

公開日:2023.12.18

これが白内障なんだ

ただ今70歳、10数年前から「白内障予備軍ですよ」と言われていました。

10年間は、自覚症状もなく、そんなものなの? と思いつつ過ごしていました。

この数年前から何やら目の前がかすみ始めましたが、日常的にではありません。天候のせいか? 体調のせいか? 昨夜は夜更かしをしたためか? など、理由を探して自分をごまかしてやり過ごしていました。

目がかすむというのは、重大事件でもないけれどなんとも不愉快なものです。目をこすってみても解決しません。薬売り場で目薬を買っては試していましたが、改善することはありません。

眼科を受診するものの特別に薬を処方されることもなく「様子をみましょう」と言われるだけです。

思い切るチャンス

家の近くにあるクリニックに受診しました。笑顔で明るく、はっきり説明してくれる口調が頼もしい女医さんです。遺伝要素で目に対しておびえていたことを、簡単に解明してくれたことで信頼感が増しました。

「ああ、この先生なら手術をしてもらってもいいな」と心が決まりました。

白内障自体、それほど進んでもいなかったのですが、早く手術をすればそれだけ早く明るい世界が戻ってくるのだと、思い切りました。

いよいよ手術に向けての検査が始まりました。

目玉よ、がんばれ

点眼薬の麻酔で始まりました。

さていよいよ私の順番がやってきました。

えい、まな板の鯉だ。

目玉の下方部を切られるのがわかりました。ぶどうをナイフで突き刺す感覚、プチっと。

緊張感がマックス……ドキドキですから、思い切り深い深呼吸を意識しながら繰り返します。

水が流れて窓拭きをしている様子がわかります。クルクル窓の表面を中からお掃除中。左から右へ窓拭きです。キュッキュッと磨き上げる音さえする気がします。

お次は、切った場所がこじ開けられる感覚がしました。何やらこじ開けて固いものが入れられます。

ははぁ~、折りたたんだレンズだな。

むぎゅ、むぎゅ。

おお~、装着。

人造目玉、定位置に。

目からうろこ

翌日の朝、受診して大きな眼帯をとってもらいます。

おお~~、なんとクリアな世界。

葉っぱも一枚一枚はっきり、空も青い、西に向かう飛行機雲の先に銀に光る機影。

夜になり見上げた月がまん丸です。昨晩までは月が二つ重なっていましたからね。ひとつの月はどこへ行ったのでしょうか?

世界の物質一つ一つに「はじめまして」と、ご挨拶したい気持ちです。

ゴロゴロ、違和感……。なぁ~んにも感じません。快適な目玉生活満喫中です。

■もっと知りたい■

富士山の見える町で暮らす元気なアラウンド70歳。半日仕事をし、午後はジムで軽く運動。好きなことは絵画を見ることと針仕事。旅先の町で買い求めた布でポーチやバッグを作っています。雨の土曜日は映画を観て、晴れた土曜日には尾根道を3時間ほど歩く。楽しいことが大好きです

マイページに保存

\ この記事をみんなに伝えよう /

いまあなたにおすすめ

注目の記事 注目の記事