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- 人生相談:家事に縛られる毎日…卒婚を実現させたい!
読者のお悩みに専門家が答えるQ&A連載。今回は、52歳女性の「お互いに執着・干渉せずに、同居しながら卒婚をしたいけれど、なかなか実現できない…」という相談に、夫婦関係カウンセラーで公認心理師の岡野あつこさんがアドバイス。
52歳女性の「卒婚を実現させたい……」という相談
夫婦ともに収入が低く、離婚ができません!現在は住宅ローンがやっと終わったマンションに住み、社会人になった一人息子と同居中です。
お互いに執着・干渉せずに、同居しながら「卒婚」という形にしたいと思っているのですが、結局、私は不規則な夫の仕事に合わせて生活をしてしまっています。なのに夫は、気に入らないことがあるとすぐ「離婚」を口にします。離婚できるなら、とっくにしているのに!
人生100年と言われる今「卒婚」とは言葉ばかりで、ひたすら家事に縛られていて虚しくなります。
経済的に離婚は難しいので、これからも折り合いをつけながら夫とは「同居」していかなければならないと思います。本当の意味での「卒婚」をするためのアドバイスをお願いします。
(52歳女性・ぐり&ぐらさん)
岡野さんの回答:現状で卒婚は難しい…でも我慢しない生活に転換を!
夫婦カウンセラーそしてパートナーシップアドバイザーの岡野あつこです。
52歳、長生き時代の人生の折り返し地点ですね。最近よく耳にする「卒婚」。今は希望する女性が多く、約3割の女性が卒婚を希望、熟年女性はもっと増えています。「卒婚」には定義があります。
「卒婚」の定義とは?
卒婚とは、離婚せず、夫婦が互いに干渉せずにそれぞれ自立した生活を送ること。婚姻関係を続ける意思がお互いにあるという点が、離婚や離婚を前提とする別居や家庭内別居と区別されます。
卒婚のルールは、基本的には夫婦が話し合って決めるため特に決まりはありません。しかし、別々に住むとなると別居と解釈されて、後々の財産の分け方で揉めることも予測されるので、卒婚する場合は後々のことまで夫婦で細かく決めておいた方がいいでしょう。
同居なのか別居なのか、または週末婚なのか……暮らしの形態もそれぞれに合った形にするとストレスと不安を軽減できます。
経済的に自分自身に貯金があったり、夫に理解があって妻の経済も負担できて別々に暮らせるのが理想ですが、なかなかそうは問屋がおろさない!というのが通常です。
離婚まで考えてはいないけど夫と離れて別々に暮らしたい、同じ家で暮らしてもいいけど干渉されず自由でいたいというのが、卒婚希望の多くの方の意見です。
経済的に不安がある妻は夫に「卒婚」を言い出しにくいですし、夫も自立の気持ちがないと「家事など家のことを一人ではできない!」と受け入れてはくれません。
なにより、ぐり&ぐらさんの夫は気に入らないことがあると「離婚」を口走る夫です。今までずっと妻に甘えて、内助の功のありがたみもわからない夫が口走りがちなことです。
ですので、今の夫では、ぐり&ぐらさん自身の自立や理解を望むのは、難しいことだと思います。
いつか卒婚したい!という夢や理想を生活の潤いや憩い、自分のがんばりの糧にできれば、それはそれでいいことだと思います。でも、ぐり&ぐらさんが望む卒婚の形に向けてできることはあります。
ただ今の生活から、一歩も二歩も先に進みたい、より高く、よりよい生活を望むなら「憧れるのはやめましょう」(byメジャーリーガー・大谷翔平)なのです。
夫より器を大きくして「待ってあげる」ことから始めて
現実の経済状況(預貯金、不動産、退職金見込み)、夫と自分の性格や気質を考えて卒婚ではなく「離婚なのか、いや離婚ではない」なのかを、まず決めましょう。
ぐり&ぐらさんのお話だと、たぶんもらえる財産も少なく、愛情面でも離婚するほど嫌でもなさそうなのでここは「離婚ではない」という選択になると思います。
その上で、毎日の日常が「離婚・別居・我慢」ではなく、「お互いが自立し尊重しあえる関係」になれるように、夫に諦めずに伝えていくことから始めてはどうでしょうか?
記念日や季節の始めや終わりに、夫に対して心を込めてこれまでの労をねぎらい、尊敬の念、大切な存在であることを、丁寧に言葉や手紙で伝えていきます。
以心伝心と言われるように、こちらがパートナーを尊敬して感謝の気持ちを込めて伝えれば、相手もそういう気持ちで接してくれ、我慢の人生は一転すると思います。
ここでのコツは対等ではなく、夫より器を大きくして、ぐり&ぐらさんが「待ってあげる」ことです。実は妻がしっかり者で自分に自信の無い夫は、空威張りで虚勢はってしまい、夫から妻に、素直に労いや感謝ができないのです。
気持ちを伝えて待っても変わらない人なら、初めて別居や離婚も視野に入れて今後を検討しましょう。いつ何が起きても後悔しないように、自分の今後の人生を考えて経済と心の自立の準備をしておくことも重要です。
回答者プロフィール:岡野あつこさん
おかの・あつこ 夫婦問題研究家、公認心理師。離婚診断士(R)。NPO日本家族問題相談連盟理事長。
自らの離婚経験を生かし、夫婦の問題に悩み苦しむ人を一人でも多く救いたいという思いから、離婚カウンセリングという前人未踏の分野を確立。30年間で3万5000件以上の相談を受け、その成功事例ノウハウを数多く持つ。近著に『夫婦がベストパートナーに変わる77の魔法』(サンマーク出版)、電子書籍『離婚診断』(アデル出版)がある。
・離婚相談救急隊運営
・「離婚診断士(R)養成オンライン講座」開講
・YouTube「岡野あつこチャンネル」
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締切済み ベストアンサー2021.08.27 -
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締切済み ベストアンサー2019.12.14 -
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締切済み ベストアンサー2018.10.11 -
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締切済み ベストアンサー2017.11.23
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