
自分の尿モレタイプはどれ?
たまに尿モレがあっても、だましだまし過ごされている方も多いのでは? けれど一口に尿モレと言っても症状によってタイプはさまざま。そこで自身の尿モレのタイプがわかる簡易診断チャートをご紹介!
更新日:2024年01月29日 公開日:2020年08月20日
湯浅慶朗の一生自分で歩く足育塾・3
多くの女性が悩む外反母趾(がいはんぼし)。「ストレッチで足指の変形を改善すると、痛みの症状を緩和できます」と足指研究所・湯浅慶朗さん。足指を広げて伸ばす「ひろのば体操」は外反母趾の対策に特化! 短期間で効果を出すことができます。
外反母趾とは、足の母趾(親指)が小指側に曲がっていく病気です。
外反母趾の原因はしばしば靴や遺伝の影響と言われていますが、実は筋力低下による足指の変形や機能不全が大きな原因となっている場合もあります。
具体的には次のように進行していきます。
▼外反母趾の原因と進行
前兆として、足指の機能不全や変形が起こるため、その段階で外反母趾を予防することが大切です。そして、すでに外反母趾になってしまった人も、ストレッチで足指の変形を改善することで、痛みの症状を緩和できます。
つまり、外反母趾の対策で大切なポイントは「足指の変形」を予防・改善すること。まずは、足指の変形の何が問題なのか、を理解することが重要です。
※外反母趾には5種類のタイプがありますが、足指ストレッチで改善可能なものは、足指の変形が原因の靭帯性外反母趾・混合性外反母趾・ハンマートゥ性外反母趾です。骨や関節の形が変形した仮骨性外反母趾や病変性外反母趾は、基本的に手術でしか治療できません。
「浮き指」や「かがみ指(屈み指)」は直立したときに足に体重がかからず、指先が浮いたり指先に力が入って曲がったりしている状態のこと。足の指が1本以上浮いている人は、男性の6割、女性では8割にも上るといいます。
浮き指やかがみ指など、足指の変形が生じやすい人は、以下のような人です。
足に合わない靴やきつい靴下のせいで指がうまく使えないと、浮き指やかがみ指になりやすくなります。また、足で「グー・チョキ・パー」ができないなど、足指が動かなくなる「足趾機能不全」にもつながります。
動かなくなると筋肉は弾力性を失い、萎縮して硬くなります。外反母趾の症状として多くの人が感じるのが、足の痛みですが、足が滑る→筋肉が萎縮する→筋肉が硬くなる→動きづらくなる→動かすと痛みが出る、という流れです。
そのため、まずは委縮して硬くなった足裏の筋肉を緩めることが必要です。
ひろのば体操とは、湯浅慶朗が13年以上前に開発した、足指を広げて(ひろ)伸ばす(のば)、足指ストレッチのやり方です。足裏の筋肉を緩める方法は数多くありますが、ひろのば体操は外反母趾の対策に特化した足指ストレッチなので、短期間で効果を出せます。
足裏や甲の筋肉を見るとわかると思いますが、実は足にある筋肉の多くが、足指につながっています。つまり「ひろのば体操」で足指を広げて伸ばすことで、足裏や甲の筋肉も一緒に、効率よくストレッチできるのです。
ひろのば体操でストレッチできる筋肉は以下の通りです。まずは、足裏の筋肉です。
長母趾屈筋(ちょうぼしくっきん)は、親指を曲げる筋肉、長趾屈筋(ちょうしくっきん)は2〜4指を曲げる筋肉です。足指の先端からふくらはぎまで繋がっていますが、この筋肉が硬くなると、「かがみ指」を引き起こします。
母趾外転筋(ぼしがいてんきん)は、かかとの骨についていて、親指を外側に開くための筋肉です。この筋肉が機能不全を起こすと、足指を開くこと(足指じゃんけんの「パー」)ができなくなります。
次に足の甲側の筋肉を見てみましょう。
長母趾伸筋・短母指伸筋は、親指を反らせる筋肉。長趾伸筋・短趾伸筋は、人差し指・中指・薬指をそらせる筋肉です。足指の先端から膝下まで繋がっています。この筋肉が硬くなると、「浮き指」を引き起こします。
母指内転筋は、親指を閉じるための筋肉です。この筋肉が開張足により横に伸ばされると外反母趾になり、足指の「パー」ができなくなります。
骨間筋は足指を開くための筋肉です。この筋力が落ちると、中足骨という骨をまっすぐに保つことができないので、開張足や外反母趾の原因になります。
足のアーチ構造を支える主な筋肉は、骨間筋以外にも、足底筋膜・長母趾屈筋・後脛骨筋・前脛骨筋があります。後脛骨筋・前脛骨筋は足指に直接はついていない筋肉ですが、間接的に足指と関係がある筋肉です。
外反母趾と筋肉に関する知識が身に付いたところで、いよいよ、ひろのば体操で足裏の筋肉を伸ばしていきましょう!
ひろのば体操は、やり方を覚えてしまえば、寝る前でも、お風呂の中でも、テレビを見ながらでも、いつでも気軽にできる体操です。まずは2週間を目標に続けてみてください。
外反母趾におすすめの靴とあわせて生活に取り入れると、より効果が期待できます。
足指ストレッチをして足の痛みがなくなっても、筋肉を硬くしてしまう要因が残っていると、足の痛みが再発してしまいます。
特に注意したいのが歩き方です。「かかと歩き」は足裏の筋力の低下を招き、外反母趾につながるリスクを高めてしまうので、気をつける必要があります。
良くない歩き方を改善するために足指矯正用靴下などで足指を広げて伸ばし、足裏や足指の筋肉をしっかり使った歩き方にすることも大切です。
また、靴の選び方で効果はさらに上がるので、外反母趾の予防・症状改善のために、正しい靴の選び方も身に付けていきましょう。次回は、外反母趾におすすめの靴について解説します。
ゆあさ・よしろう
足指研究所 所長
日本足趾筋機能療法学会 理事長
理学療法士。足指研究所所長。ハルメク靴の共同開発者。理学療法士として高齢者医療に携わるが、治らない現代医療のあり方に疑問をもち、病院を退職。妻のO脚改善をきっかけに足指の研究に入る。一生歩き続けられる体をつくる「ひろのば体操」や「YOSHIRO SOCKS」を考案し、東京大学との共同研究や学会発表も実施。NHK「ガッテン」などにも出演し、著書に『たった5分の足指つかみで腰も背中も一生まがらない!』(PHP研究所刊)など。
※この記事は2020年8月の記事を再編集して掲載しています。
ひろのば体操は、左右の足を合わせて1日1回、5分もやれば効果があります(外反母趾の改善が目的の場合は、回数を増やすほど効果が表れやすくなります)。 驚くほど簡単にできるので、動画を見て実践してみましょう!
構成=竹下沙弥香(ハルメクWEB)
■もっと知りたい■
取材協力:ひろのば体操 公式サイト
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