心も暮らしもラクに生きる!「気にしない」新習慣#7
家事の見直しで心と体をらくに!ムダ家事の見つけ方
家事の見直しで心と体をらくに!ムダ家事の見つけ方
公開日:2022年11月16日
沖 幸子(おき・さちこ)さんプロフィール
兵庫県生まれ。生活評論家。家事サポートサービス「フラオ グルッペ」代表。大学卒業後にドイツ、イギリス、オランダで生活マーケティングを学ぶ。「掃除のカリスマ」として知られ、著作も多数。『50過ぎたら住まいは安全、掃除は要領』など、多くの暮らしのエッセーがベストセラーに。
家事の負担を減らして自分らしい生活を

「無駄な家事はやりたくない」とはいえ「健康で快適に暮らすために、料理や掃除をやらないわけにはいかない」。50代以上の女性の多くが、こうしたジレンマを抱えているのでは?どうすれば解決できるのでしょうか。
家事の負担を減らし、自分らしい暮らしを楽しんでいる人にそのコツを聞くと、ただ手間を省いているのではなく、家事との向き合い方そのものを若い頃と変えていることがわかりました。
【チェック!】こんな思いにしばられていませんか?
- 掃除機は毎日かけないとみっともない
- 料理は手を掛けた方がおいしい
- 家事をしっかりやらないと家族に悪い
例えば、70代の生活評論家の沖幸子さんは、体力や気力の衰えを実感したことから「家事に完璧はないのだ」と考えるようにしたそう。さっそく、その具体的な方法をご紹介します。
自分はどうしたい?家事の“いい塩梅”の見つけ方
「私たちは、家事を自分の仕事だと思って真面目にやってきた世代。ですが年とともに体力や気力は落ちてくるので、これまで普通にやってきたことも、ある日突然体が悲鳴をあげることも。だからこそ、これまでの当たり前は見直して、ラクになりましょう」と沖さん。
まずは「ここまではきちんとやりたい」と“自分が満足できる範囲”を決めることが大切です。「自分以外の人が見てどう思うか、掃除は毎日〇分やらなくちゃ」ではなく、あくまで“自分がどうしたいか”。
「家事はきりがないものだからこそ、自分の中で、ここだけは掃除しておこう」と決めておくことが、心と体の負担を減らします。
もう一つ大切なのは「完璧を求めない」こと。
「今は家にいる時間も多いので、あれもこれもと家事をやりがちですが、家事に完璧なんてありえません。人との付き合いも、やり過ぎるとダメになるでしょう。家事も同じで“やらないよりはやった方がマシ”と考えて。自分でやるのがいい主婦、とも考えなくていいんです。
浴室を磨くなど負担が大きい掃除は、家族や他人の手を借りてみる。大事なのは、あなたが体や気持ちに余計な負担をかけないことですから」と沖さんは言います。
沖さんの家事のコツは、範囲や時間を区切ること。例えば掃除は1日5分、掃除機をかけるのは1日に1か所だけ。料理も“ほどほど”でOK。前日の残り物があれば一皿に盛るだけでムダな洗い物が減ります。
「時には市販の総菜も取り入れて、そこにレタスなど彩りを加えることで“手作り”とする。私はそれでもアリにしています。自分が納得する範囲を把握した上で、自分を甘やかしましょう」と、沖さん流の家事への向き合い方を教えてくれました。
沖さん流家事1:拭き掃除をラクにする方法

汚れは気付いたときにサッと拭けば数秒でキレイに。よく使う場所だけ掃除すればそれで十分です。
「汚れは後回しにすると面倒」と沖さん。気付いたときにすぐ拭けるように、薄手のタオルを取り出しやすい場所に置いているそう。
沖さん流家事2:家中の掃除をラクにする方法

今日はここだけ5分掃除。それが続けば家中はほどほどにきれいに!
完璧に家中のきれいを保つなどはありえないので、一度に全部をしようと思わずに毎日違うところを5分掃除するのが大切。
例えば今日は浴室の壁を5分。入浴後すぐ熱いシャワーを天井から壁に向かってかければ、簡単にキレイになります。明日は台所の床を5分拭く。「5分は意外と長いものですよ」と沖さん。
「家中をキレイにしようとするから疲れるんです。掃除する範囲を決めると、すぐに終わって体もラクですよ。例えば、食後に汚れた机をキレイにするのは秒単位でできます。“ながら掃除”でも十分」と沖さんは言います。
また、あれもこれもとやり出すと体も心も疲れるだけ。掃除する範囲を決めて「片付けも掃除もやらないよりマシ」と思えば負担も軽くなります。
沖さん流家事3:料理をラクにする方法

中途半端な残り物は一皿に集めてレタスを1枚敷けば見た目が華やかに。「献立を考えるのが面倒なときは残り物をアレンジすればいいんです」と沖さん。ワンプレートなら見た目も新鮮に。
「市販の総菜を上手に活用しても」と料理を楽にする方法を沖さんはアドバイスします。
次回は、60歳でブログを始め、シニアブロガーとして注目されているショコラさんに、自分ファーストの家事について教えてもらいます。
取材・文=児玉志穂、松尾肇子(ともにハルメク編集部)撮影=半田広徳
※この記事は雑誌「ハルメク」2021年7月号の再編集しています。
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