家族のための家事は卒業!「自分が心地いい」家事を
2024.10.012020年03月18日
家事代行サービス初めてガイド2
片付け業者を選ぶなら、おすすめ家事代行サービス5選
「家事代行サービス」と一言でいっても、依頼できるサービス内容や費用はさまざまです。信頼できる家事代行サービスを選ぶポイントとともに、50代女性に特におすすめの家事代行サービスをまとめてご紹介します。トラブル対策も必見です。
家事代行サービスを選ぶポイントは、料金と品質
共働き世帯や単身世帯の増加、政府の政策的後押しなどを背景に、最近では家事代行サービスを提供する企業の数も増えてきました。
家事代行サービスに関する情報ポータルサイト「カジフル」本間陽介さんによると、「家事代行サービスの事業者数は、小さいものも含めると数百社あります。そのうち、カジフルには主要な65社を掲載しています」とのこと。
これだけ多いと、自分に合ったサービスを探すのも大変ですが、家事代行サービスを比較・検討する上で大切なポイントはどういった点なのでしょうか?
「家事代行サービスを選ぶときに大切なのが、料金です。定期利用する人が多いため、依頼頻度によって1回あたりの価格が変わる料金設定が基本です。そのため、事前にどのくらいの頻度で依頼するか決めた方が比較しやすくなります。また、交通費や不在時の鍵の預かり費が別途必要な場合もあるため、作業単体の金額ではなく、合計金額で比較することが大切です」
品質も、家事代行サービスを選ぶ大きなポイント。依頼する会社によって、清掃スキルやスタッフの対応力は大きく異なるため、複数の家事代行サービスを比較した上で、定期利用する会社を決めるのがおすすめです。
「初めて家事代行サービスを依頼する場合は、2〜3社ほどお試しプランで利用して、自分の要望をくんで作業してくれるか、技術はしっかりしているか、作業漏れはないか、などを確認してから選ぶと良いと思います」
初回限定のお試しプランは、1回2時間で交通費も含めて5000円程度と、通常の家事代行よりもリーズナブルな料金で依頼できます。また、お試しプランは作業開始前にカウンセリングの時間があることが多く、依頼内容や注意点をしっかり確認できるのもメリットです。
自分に合った家事代行サービスを探す方法は?
サービスの品質を比較する上で頼りになるのは、実際にその会社を利用したことがある人の評判や口コミです。
「信頼がベースとなるサービスですので、もし周りに利用者がいるなら、紹介してもらうのが最も安心です。ネットで口コミを調べる場合は『千代田区 家事代行』など、お住まいの地域名を入れてネットで検索して目星をつけると見つけやすいはず。口コミをチェックしないまま、チラシが入っていたから、などの理由で決めるのは、あまりおすすめしません」
その点、業界大手の企業は信頼できる家事代行サービスと言えます。多くの顧客から支持されており、高品質なサービスを提供できる体制が整っていると考えられるからです。
一方、新興サービスは、価格の安さや他にないユニークなサービスが魅力なのだそう。
「例えば『タスカジ』は、家事代行業者を介さず、ハウスキーパーと直接やり取りできる点が特徴です。料理代行をお願いしたい場合、整理収納アドバイザー、栄養士、調理師などの有資格者を探すこともできます」
最近は料理やペットの散歩、専門知識を必要とするハウスクリーニングや介護サポートをお願いできる家事代行サービスも増えています。依頼できる内容は各社で異なるため、サービス内容も比較・検討してから発注するようにしましょう。
掃除・料理など50代女性におすすめの家事代行サービス
ここでは、特に50代女性におすすめの家事代行サービスと各社の特徴を「カジフル」本間さんに教えてもらいました。
※金額表記はすべて税抜価格です
ダスキン メリーメイドサービス
洗剤の液性や素材に合った掃除道具の使い方など、専門的な研修を受けたプロに担当してもらえます。洗剤や掃除道具をスタッフに持参してもらえるのも、掃除用品を販売するダスキンならではの特徴。サービス品質が非常に高い分、「家事おてつだいサービス」が1時間あたり4500円からと、料金はやや高めです。
ベアーズ(Bears)
累計190万件以上のサービス提供実績を誇る、家事代行サービスの老舗です。2017年には「家事支援サービス認証」も取得しており、サービス品質の高さはもちろん、スタンダードな「デラックスプラン」は1時間あたり3300円からと、お手頃に利用できます。品質と料金のバランスが最も取れたサービスです。
ニチイライフ
介護・保育サービスを提供しているニチイ学館グループの家事代行サービス。一般的な家事代行サービスに加え、ベビーシッティングやシニアサポートなども依頼できるのが特徴です。全国47都道府県に支店を構えており、エリアごとに料金が異なりますが、東京都で週1回以上の「定期プラン」を利用した場合、1時間あたり3600円から利用できます。
CaSy(カジー)
定期利用は1時間2190円から、スポット利用は2500円から依頼できる、業界最低水準の料金設定が最大の魅力です。依頼からサービス当日まですべてWebで完結します。スポット利用は当日予約も可能で、実施3時間前まで依頼できる点も特徴です。買物まで頼める便利な「お料理代行」サービスやハウスクリーニングも提供しています。
カジタク
イオングループが提供する家事代行サービス。申し込み前に無料訪問して、ヒアリングに基づいたプランを提案してくれるなど、大手ならではの安心感が強みです。掃除代行定期プランの「毎週プラン(月4回)」は、1時間あたり3150円とリーズナブル。料理代行や整理収納のほか、ハウスクリーニングや宅配クリーニングサービスも提供しています。
問い合わせからサービス当日までの流れをチェック!
家事代行サービスは、一般的に下記のような流れでサービスが進みます。
1.電話・ウェブで問い合わせ
2.担当スタッフによるヒアリング・見積もり・申し込み(1回目の訪問)
3.サービス提供(2回目の訪問)
4.料金支払い
「Webや電話から問い合わせした後、担当者が訪問してヒアリングやプラン提案をします。1回目の訪問はあくまで見積もりのためで、サービス自体は実施しません。プランが決まったら日程調整をして、2回目の訪問日にスタッフがサービスを提供する流れとなります。ただしCaSyなど一部のサービスでは、事前訪問がなく、サービス提供まですべてのやり取りがWeb上で完結します」
お試しプランがある場合には、1回目の訪問=トライアルサービス実施日となります。お試しプランの場合は、作業内容などについて30分ほどヒアリングした後に家事サービスをしてもらう形式が一般的です。トライアルサービスを受けた上で、継続的に依頼したい場合は本申し込みを行い、2回目の訪問時に本サービスの提供開始となります。
サービス当日の注意点として「掃除道具は利用者のものを使うことが多いので、一通り準備しておく必要があります。また、作業時間が足りなくなる場合もあるので、依頼内容の優先順位について、事前に整理しておくことをおすすめします」と本間さん。料金はサービス提供後の支払いが一般的です。
スタッフはどんな人?トラブル対策は?
定期利用が基本となる家事代行サービスは、事業者への信頼とともに、スタッフへの信頼もカギとなります。
「家事代行サービスのスタッフは女性の方がほとんど。掃除や料理のスキルなど、サービスの品質についても、これまで家事をしてきた主婦の方が多いのに加えて、主要な会社は研修体制も整っているので、安心してお任せできます」と本間さん。また、気に入ったスタッフの人がいれば、指名することもできるそう。
「同じスタッフなら掃除道具の場所や依頼内容を説明する手間を省けます。一般的に2回目以降の方が作業効率が上がるため、慣れてきたら依頼内容を増やすこともできますよ」
研修や指名制度の導入など、各社でサービスの品質向上に取り組んでいるものの、人が介在するため、時にトラブルが発生してしまうこともあります。
「家事代行サービスでよくあるトラブルとして、作業内容に関するトラブルや物の破損や紛失があります。作業内容に関するトラブルは、時間が足りず依頼内容が十分にこなせなかったり、普段と違うやり方で作業されてしまったりすることが原因です。口頭ではなく、紙に依頼内容の優先順位やこだわりポイントを書いて、スタッフに渡しておくと安心です」
また、物の破損や紛失については「掃除道具や家具の破損、物品の紛失などが稀に起こり得ます。貴重品は目に見えないところに置いておくのはもちろん、万が一の場合に備えて損害賠償保険の有無と適用範囲はしっかり確認しておくことをおすすめします」とのこと。
基本的に、大手の家事代行サービス会社はどこも保険に加入しているそうですが、万が一に備えて、事前訪問やトライアル作業の際に確認しておくと安心です。
:50代女性におすすめの仕事!家事代行スタッフ
■教えてくれた人
「カジフル」本間陽介(ほんま・ようすけ)さん
「カジフル」は家事代行サービスに関する情報ポータルサイト。家事代行サービスを依頼したい人のための利用手引きや検索・比較サービス、家事代行サービスで働きたい人のためのスタッフ求人情報などを紹介している。
取材・文=竹下沙弥香(ハルメクWEB)
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■取材協力:カジフル