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- プロが実践!実家の片付けビフォーアフター【居間編】
住まい方アドバイザー・近藤典子さんと共に、ハルメク読者・中山さん親子が実家の片付けに挑戦。今回は、居間(リビング)の片付け方とビフォーアフター画像を紹介します。使わない物を撤去して、家族がゆったり過ごせるスペースをつくりましょう。
不要な物を処分すれば、こんなにスペースが広がる!
▼実践した人
母:中山綾子さん・84歳
娘
長女:芳江さん・59歳
次女:澄子さん・56歳
三女:正美さん・52歳
※名前はすべて仮名です
料理自慢の中山さんの家には人が集まることが多く、時には15人が集まることもあると言います。そんなときはテーブルをもう1台出すそうですが、テレビの横は、さまざまな物が置かれ、ぎゅうぎゅう詰めの状態です。
居間の座れるスペースを広げるために重なっている荷物を点検すると、マッサージチェアやコピー機など、今はほとんど使っていない物ばかり。「また必要になるかもしれない」と思って、とっておいたと言います。
▼居間の片付けビフォー画像(テレビの横)
計画表に使わない物を書き出して娘さんたちで相談すると、マッサージチェアもコピー機も引き取り手が現れたとのこと。
近藤さんは、「書き出すことで、どんなものがあるか明確になり、不要となった物が処分しやすくなります」と言います。
▼居間の片付けアフター画像(テレビの横)
開かずの窓が開閉できるように!安全な空間へ
また、窓の両側の棚には書類などが積み重なり、地震でいつ崩れてもおかしくない状態でした。
▼居間の片付けビフォー画像(窓側)
そこで、窓の両側に置かれていた棚の中の物を整理し、不要な物を処分した結果、倒れる危険も減り、より安全な空間になりました。
▼居間の片付けアフター画像(窓側)
2つの引き出しがつながっていて近寄れなかった窓際も、引き出しの間を離して、奥行きの浅い棚を入れるレイアウトに変更。窓をスムーズに開閉できるようになりました。
キッチンカウンターは種類ごとに物を整理してから収納を
台所と居間の間に作られたキッチンカウンター。台所の目隠しになり、調味料や調理器具を収納するのに便利ですが、仕切りがなく、棚が作りつけで高さの変更ができません。
そのため物が詰め込まれた状態になって、奥の物が取り出しにくく、賞味期限が切れた食品や洗剤が、そのままになっていました。
▼キッチンカウンターのビフォー画像
「そこで活用したいのがカゴ。まず、キッチンカウンターにある物を仕分けして、棚に置きます。使うときにはカゴを引き出すので、奥にある物が取り出しにくいということもなくなります」
▼キッチンカウンターの仕分け順
- 調理器具・洗剤類・食品・調味料・調理補助道具に大まかに分ける。
- それぞれのジャンルごとに、使用用途や種類でまとめる。
- 調理器具:フライパン、ザル、ボウルなど用途別に分ける
- 洗剤類:食器用、漂白剤など種類別にまとめる
- 食品:レトルト食品、麺類、乾物などに分類
- 調味料:液体と粉ものに分ける
- 調理補助道具:ラップ、ホイル、キッチンペーパーなど種類別に
こうして種類ごとに分けることで、ストックしている物の量もわかって、ムダに物を買うことがなくなります。
カウンターの上で食事やお茶の支度ができるように、鉢植えは移動させました。
▼キッチンカウンターのアフター画像
100均グッズで簡単に棚を作るアイデアを紹介
さらに使いやすく、管理しやすいように、棚を増やします。用意するのは100円ショップで手に入るワイヤーネットと突っ張り棒。
棚板の両側にネットを置き、フックで固定します。あとは棚を作りたい位置に突っ張り棒をセットするだけ。
「誰にでも簡単に作れるので、女性だけでも大丈夫。棚が増えることで鍋なども重ねないで収納できるので、取り出しやすくなります」
よく使うものは、上の段に。そうすれば、腰をかがめなくても取り出せます。
「こんなに簡単に棚が作れるなんて驚きました。どこに何があるかひと目でわかるし、自宅にも作りたい」と、娘さんたちの参考にもなったようです。
不要な物を処分して、収納を工夫することで「みんながゆったり集まれる居間にしたい」という中山さん親子の希望をかなえることができました。次回は、キッチン・食器棚の片付けの様子をご紹介します。
■教えてくれた人
近藤典子さん
こんどう・のりこ 住まい方アドバイザー。ハルメク片づけ大賞・審査員も務める。著書に『暮らしを整える 住まい方ハンドブック』(東京書籍刊)他。
取材・文=中川いづみ 撮影=安部まゆみ 構成=野田有香(ハルメク編集部)
※この記事は雑誌「ハルメク」2019年7月号に掲載された内容を再編集しています。
■もっと知りたい■
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