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東京都北区上中里にある、「梶原いろは亭」に行ってきました。前日DMで予約、地図もプリント、数年前に『名探偵浅見光彦の住む街ミステリーウォーク』に参加した際、「梶原いろは亭」の前を通りましたので、準備万端のはずでした。
迷子になりました!
家からは都電梶原駅の方が近いので、ミステリーウォークの時のJR上中里駅ではなく、当日は都電(さくらトラム)にしました。
いざ駅に降り立つと、地図を広げても方向が分りません。困った揚げ句、DMで「近くまで来て、迷っています」と連絡。道順を教えて頂こうと思ったら、なんと迎えに来て下さいました。ありがたかったです。
入口で、ちょうど出勤!? してきた春風亭吉好(よしこう)さんに会いました。
実は都電の車内でTwitterに、吉好さんが「いろは亭でお待ちしています」と呟いていたのを見ました。
「今、向かっていますよ」と返そうかと思いましたが、揺れる車内で誤字があってはいけないと諦めました。まさか、入口でお会いするとは、ビックリです。
「洒落番頭」春雨や晴太
遅刻しましたので、途中からでしたが、いろは亭の会員になっていますので、帰宅してからアーカイブで観ました。柳亭こみち師匠で何度か聞いていた噺ですが、なかなか丁寧に描いていて楽しかったです。
「試し酒」春風亭吉好
現代風に改作されていて、途中で合コンの話が飛び出したりして、かなり工夫されていました。来年(2023年)5月には、真打になるそうです!
漫才の後、いよいよ桂やまと師匠の登場です。
「五百羅漢」桂やまと
【ここまで聴けてワンコイン!】という、桂やまとオンライン落語会でおなじみでしたが、生で聴くのは初めてでした。
ご自分が3歳の時迷子になった話から始まり、見事な展開で、しんみりした人情噺になりました。聴いたことのない噺です。
演目は後で検索しましょうと思いながら、噺に引き込まれていきます。江戸の頃は迷子になったら今生の別れ、山本一力さんの直木賞受賞作『あかね空』をふと思い出しました。場内の照明を落としたのも、素晴らしい演出でした。
終演後、見送りに出てくださった師匠に、いろは亭の方が聞いて下さいました。
今日の演目は「五百羅漢」だそうです。思わず「私、初めて聞きました」と言ってしまいました。
五百羅漢は、今は目黒にありますが、江戸の頃は本所にあり、たいそう賑わったとか。先頃亡くなられた圓窓師匠に直に教わったそうで、これをやれる噺家は何人もいないそうです。
貴重な噺を聴かせて頂き、来て良かったとつくづく思いました。
実はお仲入りの時に、いろは亭が映画『二つ目物語』のロケ地になった記念の品を頂いてしまいました。迎えに来てくださった上に、お土産まで頂き、もう至れり尽くせりでした。
いろは亭さま、本当にありがとうございます。また、お伺い致します。
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