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今年(2022年)2月に続いて2回目の「おもしろハッピー落語会」を配信で観ました。東京在住だと、中々観る機会のない上方落語の会です。
気分はタニマチ!?
木戸銭から1人500円ずついただいて、お客さまにタニマチ気分を味わっていただこうという思考で、前回は桂 二葉(によう)さんには、ご本人の希望で高価な雪駄をプレゼント。今回、桂 九ノ一さんには反物だったそうです。
上方落語界らしい発想ですね。私も二葉さんの雪駄の箱とか、あるいは鼻緒の一部を買ったのかと思うと、何だかうれしいです。九ノ一さんの反物は、絹の上等な物らしいので、3cm程買えたかも(笑)。
桂 源太「元犬」
江戸落語でもおなじみの演目で、人間になりたい犬が、願掛けをして、ついに願いが叶い、お店に奉公に行くという騒動を、源太さんが面白おかしく演じました。
桂 二葉「向こう付け」
2021年NHK新人落語大賞を受賞し、今や大人気の女流噺家二葉さんです。
本日の演目「向こう付け」は、江戸では「三人無筆」と言います。文字が書けないのに、葬儀の受付を押し付けられ、困ったあげく、故人の遺言だからと、弔問客めいめいに書いてもらおうと企みますが……。
二葉さん、ご自分のおばあさんの葬儀のエピソードを入れながら、いきいきと楽しそうに語られました。
桂 九ノ一「青菜」
今回、反物を貰った噺家さんです。青い絹の着物地に、喜びを隠せない様子でしたが、仕立て代は自分なので、と弱音を吐き、さらなるご支援をと言って笑いを取っていました。
夏になると、あちこちの高座で掛けられる、おなじみ過ぎる演目「青菜」でご機嫌を伺いました。
桂 華紋「竹の水仙」
2019年にNHK新人落語大賞を受賞した華紋さんですが、私は文枝一門で、他はみな米朝一門なので、アウェイ感がスゴイとぼやきました。
左甚五郎が登場する「竹の水仙」は、江戸でもしばしば演じられますが、途中大名行列の場面で、鳴り物が入り、江戸にはない新鮮さを感じました。
桂 雀太「代書屋」
二葉ちゃんが8月で米朝事務所を辞めます。雀太が辞めさせたんだろうと、皆言うけど違いますよ。でも、あんまり言われるので、しまいには面倒になり「そうです」と言ってしまいました。
盛大な笑いがおこります。
演目は「代書屋」えっ、それはないでしょ。「向こう付け」同様、この噺は文字が書けなくて、履歴書を、今でいう行政書士に頼むという噺ですから、江戸では噺がつくと言って、ご法度なのです。上方では良いのかな? と思いつつ、爆笑の高座を楽しみました。
5人のチームワークが良くて、ずっと笑い通しでした。
いざ!全国ツアー
NHK新人落語大賞受賞者二人(華紋・二葉)を擁して「おもしろハッピー落語会」は、全国ツアーを展開するそうです。どうか日本中を笑いでつつみ、ハッピーにしてほしいものです。
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