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- 「大人可愛い」と「痛い」を分けるボーダーライン
ファッション用語の「大人可愛い」はどんなイメージなのか、とらえ方は年代によってまちまちです。ハルメク世代がガーリーなアイテムを着たときに避けたいのは、「痛い」と言われること。大人の知性とスウィートさが同居した大人可愛いコーデ術を考えました。
ガーリーアイテムの年齢制限は？
アニメやコスプレから広まった日本の「KAWAII」は世界の共通語です。
では「大人可愛い」はどうでしょうか？ ファッション用語としてはあいまいで、大人の知性とスウィートさが同居したような服装を言い、特に決まりはありません。
気になるのは「大人可愛い」の本体、ガーリーなアイテムに年齢制限があるのか？ です。
フリル、ギャザー、膨らんだ袖、ミニ丈、フレア、プリント（水玉、花柄など）のガーリーな要素は、還暦を超えた私が身に着けると、若作りをがんばっている痛いおばさんになってしまいます。
下の赤いワンピは、体型をカバーするコクーンシルエットが気に入っていましたが、還暦のお祝い着に見えるので断捨離しました（泣）。
痛い → 大人可愛いにシフトするコーデ4例
ガーリーなアイテムを「痛い」じゃなく、「大人可愛い」のボーダーラインに収めるにはどうコーデしたらいいか、実例をお見せしますね。
■コーデ1 ふわふわのティアードスカート
ひだ飾りが特徴的なティアードスカートはフェミニンの極みで、女子にとって永遠の憧れ。ただしブラウスをウエストインしてドレッシーなコーデをすると、社交ダンスの練習に行くみたいなスタイルになります。
令和の大人っぽいコーデにシフトするには、Iラインのワンピースをすっぽりとかぶり、裾から少しだけスカートのふわふわを見せます。靴はショートブーツを履いて、マニッシュさをプラス。
■コーデ2 フリルが華やかすぎるブラウス
下の画像は、胸元をゴージャスに飾るフリルのブラウスと水玉模様のスカートをコーデしています。可愛い同士がバッティングしたトゥーマッチさは痛いかも。
甘さを抑えましょう。水玉のスカートを残して、トップスはシンプルなボウタイブラウスに替えました。ボウタイはリボン結びにせず、スカートにかぶるように垂らすと、ウエストの広がり感をごまかせます。
■コーデ3 カントリー風「ほっこり」アイテム
膨らんだ袖＆バックリボンのニット、チェックのフレアスカートのコーデは、赤毛のアンだったらマッチするでしょう。ただし50歳を超えると首から上がミスマッチ！ ほっこり → 野暮ったいになります。
カントリー風のフレアスカートはあきらめて、ボトムスをシルクタフタのパンツに替えました。ニットの膨らんだ袖は中に折り込み、ネックのリボンは前に回してタイ結びに。ゴールドのラリエット（留め具のない長いネックレス状のアクセサリー）を一緒に垂らすと、都会っぽさがアップしました。
年齢に似合わなくなったガーリーなアイテムは、ワンピースのような大物でない限り、コーデによって「大人可愛い」に転換させることが可能です。
コツはどこかに大人女性のクールさを加えること、カラーを渋めに抑えること。地味かな？ と思ったときは、サイズ大きめなアクセサリーを輝かせて、顔周りを華やかにしてくださいね。
■もっと知りたい■
織田ゆり子
作詞家、WEB制作プランナー、パーソナルスタイリスト。着せ替え人形で服をデザインしていた子ども時代からおしゃれが一番の趣味。アパレル・美容関係の交流が広く、同世代の女性が10歳若見えするファッションコーデを提案しています。ブログ「歳を隠すのをやめました」を毎日更新中。
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