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- 老いた髪を隠す帽子からトレンド帽子にアップデート
シニアが好む帽子は、紫外線と暑さ寒さへの対策以上に、薄毛・白髪などのエイジングを隠す目的が勝るようです。せっかくかぶるならファッションにマッチした色と形を選んで、おしゃれアイテムに格上げしませんか? 今どきの帽子コーデをお見せします。
どうして年配者は帽子をかぶっているの?
子どもの頃、電車に乗って疑問に思ったのは、季節を問わず年配者の多くが帽子をかぶっていることでした。そのほとんどが地味な色で、目深にかぶりこむ形の帽子です。隣の席に「どうしてなの?」と質問を投げかけたら、「みっともない頭を隠したいからよ」。細くてチリチリの髪だった祖母が答えてくれました。
現在は高齢者の仲間入りをした私も同感です。白髪、薄毛、うねりなどが邪魔をして、年を取るほどヘアスタイリングは厄介になります。お出かけのときに手っ取り早く髪を隠すには、帽子がいちばん簡単なんですよね。
とはいっても帽子はファッションの一部ですから、紫外線防止、寒さ防止、乱れ髪隠しの実用性だけでは残念だと思うのです。
紫外線を避けることが優先される夏帽子に比べ、冬帽子はおしゃれに余裕があります。汚れが目立たない色や、頭を隠すための形じゃなくて、着ている服に似合う帽子をかぶりませんか?
小顔に見える小道具としての帽子
若い頃から伸ばしていた髪をショートにして以来、私は帽子が大好きになりました。それまでは髪の束をどこに収めるのか難しくて、両脇にモサモサと溢れた髪が頭を大きく見せていたんです。
3年前からグレイヘアに移行して、今年はショートボブにカットしたら、やっと帽子が似合うようになりました。老化した髪を隠すためじゃなく、ファッションコーデに帽子が活躍する楽しさは格別です。
秋冬用帽子5点を活用したコーデ見本
今回は手持ちの秋冬用帽子から、よく使用する5点をコーデしたところをお見せします。
バケットハット
まずは旬のバケットハット。名前は聞き覚えがなくても、昔から老若男女に好まれたフォルムで、今年の夏から大ブレイクしています。コーデュロイとチェックのリバーシブルをZARA(ザラ)で入手しました。同系色のセットアップを着て、チェック柄の面を内側にしてかぶると顔が華やかに見えます。
キャップ
ニットのロングワンピースを着るとき、カジュアルに外すアイテムとしてキャップをかぶります。ロゴが入っていないシンプルなベージュのキャップは、冬の暖かい素材をセレクト。紐の編み上げブーツで足元もカジュアルにして、キャップだけが浮かないようにしました。
ベレー帽
秋冬の流行アイテムとしてベレー帽も欠かせません。愛用しているのは内側にリブ編みが付いたフリーサイズ。すっぽりとかぶってから、斜めにずらして整えます。オールブラックのパンツコーデに差し色として使いました。
ソフトハット
頭を小さく見せるなら、ツバの広いソフトハットですね。電車待ちしていた駅ビルで衝動買いした帽子ですが、褒められる回数が多いです。ローゲージニットのロングカーディガンにプラスすると、大ぶりなバランスが取れたコーデになりました。
ニット帽
子どもの頃から慣れ親しんだニット帽は、髪の色に合ったブラウンをかぶります。下の画像は友人がパリ土産にくれたマフラーとのセット。渋めなオレンジのパーカーにプラスするとアクセントになり、頭が小さく見える効果が得られました。
髪のエイジングを気にする年代には、カバーリングとしてお助けアイテムの帽子。そこにファッションコーデを輝かすポジティブな目的を足せば、色も形も選択肢が広がります。ただし造花やチュールといった飾りが付いたタイプは、本人よりも帽子が独り歩きするので、華やかな席だけにしておきましょう。
デイリー使用ならシンプルな形で、顔に合ったパーソナルカラーをチョイス。室内でも脱がずに済むベレー帽から始めると、かぶり方が板についてきますよ。
似合わないんじゃ? と臆する前に、トレンド帽子は「慣れる」よりもまず「かぶる」です。
■もっと知りたい■
織田ゆり子
作詞家、WEB制作プランナー、パーソナルスタイリスト。着せ替え人形で服をデザインしていた子ども時代からおしゃれが一番の趣味。アパレル・美容関係の交流が広く、同世代の女性が10歳若見えするファッションコーデを提案しています。ブログ「歳を隠すのをやめました」を毎日更新中。
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