50代から!「少ない服」でおしゃれを楽しむコツ
2024.10.052021年07月19日
夏ワンピースとスニーカーのコーデには何色を履く?
50代からの上品なスニーカー選びのコツ
運動靴の域を出て、今やファッションコーデの上級アイテムとなったスニーカー。夏ワンピースに素足で履くと、こなれ感と抜け感が若々しさを連れてきます。エレガントにもカジュアルにも、50代からの装いに使える上品なスニーカーの選び方を考えました。
スニーカーがブレイクしたきっかけは?
1955年生まれの私が子どもの頃、スニーカーは主に体育の授業で履くキャンパス地の運動靴(ズック)だったと記憶しています。
やがて1970年代になると、アメリカのプロバスケリーグ・NBAの人気によってバスケットシューズが開発され、ランニング、テニス、ゴルフ、トレーニングジムなどスポーツシーンにマッチした機能を持つハイスペックシューズとなりました。
現代ではおしゃれには欠かせないファッションアイコンとして、カラーリングと素材が多様化しています。
スニーカーにはどんな種類があるの?
スニーカーを買いに専門店へ行くと、種類が多すぎて迷います。宇宙人の靴かと思う奇抜なデザインと色に気後れして、お値段にもビックリ。「これヤバくね?」と絶賛する若い方たちの選別眼に付いていけず、昭和から来た浦島花子の気分です。
購入の前に、まずは簡単な予習をしましょう。スニーカーの種類を大別すると、ハイテクスニーカーとローテクスニーカー、その中間にあるミックスタイプがあります。
- ハイテクスニーカー
NIKE(ナイキ)のAIRMAX(エアマックス)のエアソールに代表されるように、フローティング感(クッション性)に最新技術を投入して進化していくのがハイテクスニーカー。
- ローテクスニーカー
それに対して昔からあった普遍的なタイプがローテクスニーカーと呼ばれています。
- ミックスタイプのスニーカー
クラシカルな印象を残したまま、近未来的な要素を加えているのがミックスタイプのスニーカーで、スポーツとファッションに兼用できることで人気があります。
迷ったときはミックスタイプのローカットで、色はホワイトがおすすめ。たいていの服にマッチして、テクニカルの流行にも乗っています。きれいめに履けるよう、素材は本革を使用したものを選びましょう。
女性人気ナンバーワンのスニーカーは?
ファッションアイテムとしてスニーカーが女性たちの人気を得たのは、東日本大震災が契機と言われています。足が痛くなるパンプスよりも歩きやすいスニーカーが支持されて、ワンピースやスカートとコーデすることに違和感がなくなりました。
女性芸能人たちがこぞって履いて、一気にブランド名が広まったのがNew Balance(ニューバランス)。私は色違いで6足を愛用しています。足幅が狭いのでワイズE以上の靴はかかとが脱げてしまい、ワイズDを標準サイズとするニューバランスが唯一ピッタリくるからです。
中でも細身で大人っぽいデザインのランニングシューズ、「996シリーズ」がお気に入り。「1000点満点中990点の仕上がり」というキャッチコピーで1988年に登場した996は、一番人気を継続しているシリーズです。
私が最初に買った色はホワイトで、仕事の場を含めて最も多く履きます。「白」のきちんと感がキープできるよう、新品のスペアを常に用意しています。
直近で購入した色はくすんだブルーとオレンジのコンビ。スエード素材のアッパー、クッション性に優れた二重構造のソール、女性向けにシェイプしたシルエットと、まさにミックスタイプのスニーカーです。
こなれ感と抜け感がスニーカーの極意
近頃のファッションコーデで求められるのは、こなれ感と抜け感。昔だったらフェミニンなワンピースにはハイヒールが定番でしたが、今はわざと外してスニーカーとコーデする「こなれた」スタイルが受けています。
ごつい印象のスニーカーを華奢見せするには、足首に抜け感を作ります。素足で履くのがポイントですが、無理な場合はカバーソックスを履いて肌を見せましょう。足用の制汗デオドラント剤や抗菌インソールも役立ちます。
夏ワンピースとスニーカーのコーデ例
健康と美容のためにガンガン歩きたい私は、服装マナーを要求される席以外ならスニーカーを履いて出かけます。今回は、夏ワンピースとスニーカーコーデの実例をお見せしましょう。
ハワイアンプリントのワンピースを着た下の画像、左側はネイビーのパンプス、右側はホワイトのスニーカーを履いています。歩きやすい革靴ならシニア向けのコンフォートシューズという手段もありますが、デザインに年齢が出てしまうので、若々しくて陽気なスニーカーを履きます。
柄物を着たときは、模様から1色を拾ってスニーカーとリンクさせると、おしゃれ度がアップします。下の画像では花柄のワンピースに、4色(ホワイト、ブラック、アンバー、グレーベージュ)のスニーカーを履いて比較しました。
左から、清々しく軽快に見せたいときはホワイト、きりっと細見えしたいときはブラック、優しい雰囲気で落ち着きたいときはニュアンスカラー(くすみ色)を履くなどの色選びで、同じワンピースでも表情が変わります。
はっきりした色のスニーカーは、コーデにメリハリをつけたいときに履きます。下の画像、左側はモノトーンコーデを都会的に仕上げるために、右側はボヤけたペイズリー柄にインパクトを添えるために、服の柄から拾った濃い色のスニーカーを履きました。
最後はリネン100%のワンピースをもっと涼しく見せるコーデ。麻はどうしてもシワが寄りやすい素材なので、厳格にならないよう素足にスニーカーの「こなれ感」と「抜け感」を足して、ゆるい大人カジュアルに仕上げました。
ゆったりとした服が流行している今、足元にスニーカーのボリューム感があるとバランスがよくなります。ごついハイテクスニーカーにチャレンジする手もありますが、50代からのファッションコーデで重視したいのは上品であること。
派手なスニーカーだけが一人歩きしないよう、大人の知性が感じられる色とフォルムを選びたいですね。
■もっと知りたい■
申し訳ないですが、モデルの方がワンピースに着られているようで足元が目に入ってきません。 大柄はしっくりこないですし、胸元が開いている物は前に下がっているような、どこかだらしない印象を受けました。 髪形ももう少し上の方にボリュームがある方が、全体のバランスが良いと思います。 写真の撮り方も、もう少し工夫されたほうがいいのでは? 今回の記事を拝見した限りでは「50代からの~」でなく「70代からの」のコンセプトにした方がいいのではないかと。周囲の50代の方はもっとエネルギッシュな方ばかりです。