夏ワンピースとスニーカーのコーデには何色を履く?

50代からの上品なスニーカー選びのコツ

公開日:2021.07.19

運動靴の域を出て、今やファッションコーデの上級アイテムとなったスニーカー。夏ワンピースに素足で履くと、こなれ感と抜け感が若々しさを連れてきます。エレガントにもカジュアルにも、50代からの装いに使える上品なスニーカーの選び方を考えました。

50代からの上品なスニーカー選びのコツ
ホワイトの本革スニーカー

スニーカーがブレイクしたきっかけは?

スニーカーがブレイクしたきっかけは?
ハイスペックなスニーカー

1955年生まれの私が子どもの頃、スニーカーは主に体育の授業で履くキャンパス地の運動靴(ズック)だったと記憶しています。

やがて1970年代になると、アメリカのプロバスケリーグ・NBAの人気によってバスケットシューズが開発され、ランニング、テニス、ゴルフ、トレーニングジムなどスポーツシーンにマッチした機能を持つハイスペックシューズとなりました。

現代ではおしゃれには欠かせないファッションアイコンとして、カラーリングと素材が多様化しています。
 

スニーカーにはどんな種類があるの?

スニーカーにはどんな種類があるの?
スニーカー専門店

スニーカーを買いに専門店へ行くと、種類が多すぎて迷います。宇宙人の靴かと思う奇抜なデザインと色に気後れして、お値段にもビックリ。「これヤバくね?」と絶賛する若い方たちの選別眼に付いていけず、昭和から来た浦島花子の気分です。

購入の前に、まずは簡単な予習をしましょう。スニーカーの種類を大別すると、ハイテクスニーカーとローテクスニーカー、その中間にあるミックスタイプがあります。

  • ハイテクスニーカー
    NIKE(ナイキ)のAIRMAX(エアマックス)のエアソールに代表されるように、フローティング感(クッション性)に最新技術を投入して進化していくのがハイテクスニーカー。
     
  • ローテクスニーカー
    それに対して昔からあった普遍的なタイプがローテクスニーカーと呼ばれています。
     
  • ミックスタイプのスニーカー
    クラシカルな印象を残したまま、近未来的な要素を加えているのがミックスタイプのスニーカーで、スポーツとファッションに兼用できることで人気があります。
スニーカーにはどんな種類があるの?
左:ハイテクスニーカー  中央:ローテクスニーカー  右:ミックスタイプ

迷ったときはミックスタイプのローカットで、色はホワイトがおすすめ。たいていの服にマッチして、テクニカルの流行にも乗っています。きれいめに履けるよう、素材は本革を使用したものを選びましょう。

ホワイトの本革スニーカー
ホワイトの本革スニーカー

女性人気ナンバーワンのスニーカーは?

ファッションアイテムとしてスニーカーが女性たちの人気を得たのは、東日本大震災が契機と言われています。足が痛くなるパンプスよりも歩きやすいスニーカーが支持されて、ワンピースやスカートとコーデすることに違和感がなくなりました。

女性芸能人たちがこぞって履いて、一気にブランド名が広まったのがNew Balance(ニューバランス)。私は色違いで6足を愛用しています。足幅が狭いのでワイズE以上の靴はかかとが脱げてしまい、ワイズDを標準サイズとするニューバランスが唯一ピッタリくるからです。

中でも細身で大人っぽいデザインのランニングシューズ、「996シリーズ」がお気に入り。「1000点満点中990点の仕上がり」というキャッチコピーで1988年に登場した996は、一番人気を継続しているシリーズです。

女性人気ナンバーワンのスニーカーは?
ニューバランスのスニーカー6色

私が最初に買った色はホワイトで、仕事の場を含めて最も多く履きます。「白」のきちんと感がキープできるよう、新品のスペアを常に用意しています。

女性人気ナンバーワンのスニーカーは?
ホワイトのスニーカー

直近で購入した色はくすんだブルーとオレンジのコンビ。スエード素材のアッパー、クッション性に優れた二重構造のソール、女性向けにシェイプしたシルエットと、まさにミックスタイプのスニーカーです。

女性人気ナンバーワンのスニーカーは?
ブルーとオレンジのコンビ

こなれ感と抜け感がスニーカーの極意

こなれ感と抜け感がスニーカーの極意
フェミニンなワンピースとスニーカー

近頃のファッションコーデで求められるのは、こなれ感と抜け感。昔だったらフェミニンなワンピースにはハイヒールが定番でしたが、今はわざと外してスニーカーとコーデする「こなれた」スタイルが受けています。

ごつい印象のスニーカーを華奢見せするには、足首に抜け感を作ります。素足で履くのがポイントですが、無理な場合はカバーソックスを履いて肌を見せましょう。足用の制汗デオドラント剤や抗菌インソールも役立ちます。

夏ワンピースとスニーカーのコーデ例

健康と美容のためにガンガン歩きたい私は、服装マナーを要求される席以外ならスニーカーを履いて出かけます。今回は、夏ワンピースとスニーカーコーデの実例をお見せしましょう。

ハワイアンプリントのワンピースを着た下の画像、左側はネイビーのパンプス、右側はホワイトのスニーカーを履いています。歩きやすい革靴ならシニア向けのコンフォートシューズという手段もありますが、デザインに年齢が出てしまうので、若々しくて陽気なスニーカーを履きます。

夏ワンピースとスニーカーのコーデ例
ハワイアンワンピースのコーデ

柄物を着たときは、模様から1色を拾ってスニーカーとリンクさせると、おしゃれ度がアップします。下の画像では花柄のワンピースに、4色(ホワイト、ブラック、アンバー、グレーベージュ)のスニーカーを履いて比較しました。
左から、清々しく軽快に見せたいときはホワイト、きりっと細見えしたいときはブラック、優しい雰囲気で落ち着きたいときはニュアンスカラー(くすみ色)を履くなどの色選びで、同じワンピースでも表情が変わります。

夏ワンピースとスニーカーのコーデ例
花柄ワンピースのコーデ

はっきりした色のスニーカーは、コーデにメリハリをつけたいときに履きます。下の画像、左側はモノトーンコーデを都会的に仕上げるために、右側はボヤけたペイズリー柄にインパクトを添えるために、服の柄から拾った濃い色のスニーカーを履きました。

夏ワンピースとスニーカーのコーデ例
濃い色のスニーカーコーデ

最後はリネン100%のワンピースをもっと涼しく見せるコーデ。麻はどうしてもシワが寄りやすい素材なので、厳格にならないよう素足にスニーカーの「こなれ感」と「抜け感」を足して、ゆるい大人カジュアルに仕上げました。

夏ワンピースとスニーカーのコーデ例
リネンワンピースのコーデ

ゆったりとした服が流行している今、足元にスニーカーのボリューム感があるとバランスがよくなります。ごついハイテクスニーカーにチャレンジする手もありますが、50代からのファッションコーデで重視したいのは上品であること。

派手なスニーカーだけが一人歩きしないよう、大人の知性が感じられる色とフォルムを選びたいですね。

 

■もっと知りたい■

織田ゆり子

作詞家、WEB制作プランナー、パーソナルスタイリスト。着せ替え人形で服をデザインしていた子ども時代からおしゃれが一番の趣味。アパレル・美容関係の交流が広く、同世代の女性が10歳若見えするファッションコーデを提案しています。ブログ「歳を隠すのをやめました」を毎日更新中。

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    申し訳ないですが、モデルの方がワンピースに着られているようで足元が目に入ってきません。 大柄はしっくりこないですし、胸元が開いている物は前に下がっているような、 ... どこかだらしない印象を受けました。 髪形ももう少し上の方にボリュームがある方が、全体のバランスが良いと思います。 写真の撮り方も、もう少し工夫されたほうがいいのでは? 今回の記事を拝見した限りでは「50代からの~」でなく「70代からの」のコンセプトにした方がいいのではないかと。周囲の50代の方はもっとエネルギッシュな方ばかりです。

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