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- オンオフを兼ねたデニムジャケットの選び方とコーデ
コーデを若々しく見せるアウターとして、1枚持っていると便利なのがデニムジャケット(ジージャン)です。家で洗濯できて、着古すほどおしゃれ度がアップ。フェミニンなワンピースにも、チノパンのトラッドコーデにも似合う一生モノをキープしませんか?
一生モノの1枚を持っておきたいデニムジャケット
Withコロナでおうち時間が増え、リモートワークの多い私がほとんど着なくなった服は、よそゆきのジャケットです。代わりに袖を通すジャケットは、シンプルかつ家で洗濯できて、オンとオフが効くカジュアルタイプがメインになりました。
中でも若々しくて、オールシーズン着られるデニムジャケット(ジージャン)は重宝するアイテム。人気復活の兆しが見えてきたので、一生モノの1枚を持っておくと便利です。
デニムジャケット(ジージャン)の起源
デニムウェアの歴史は19世紀にさかのぼります。ゴールドラッシュに沸いたアメリカで、労働者の作業着として生まれたのがリーバイスのワークパンツ。やがて生地が白のキャンパス地からインディゴブルーの丈夫なデニムに変わり、デニムパンツ(ジーンズ)と呼ばれるようになりました。
その上着として製造されたデニムジャケットは、機能性重視の頑丈なワークウェアでしたが、時代とともにファッション性が求められて、デザインも多様化しています。
ちなみにジージャンは和製英語で、正式名称はジーンジャケット。ジーン(jean)は綾織りの木綿生地、もしくはデニムを指します。現在は日本でもデニムジャケットと呼ばれることが多くなりました。
多様化したデニムジャケットのデザイン
ファッションウェアとして進化した現在のデニムジャケットは、シルエット、レングス、袖の幅、ポケットの数、襟の形などのバリエーションが豊富です。地味にならないよう凝ったデザインを選びたくなりますが、一過性の流行を追ったタイプはコスパが悪く、コーデの幅も限られます。あまりおすすめできない例をいくつかお見せしましょう。
装飾が目立つタイプ
レースや刺繍などの目立つ装飾が施されたタイプは、「また同じのを着ている」と思われる確率が上がります。中に着る服選びも難しくて、たんすの肥やしになりがちです。
ボディにフィットしたタイプ
1枚で着られるボディコンシャスなタイプは、体の線を拾ってしまいます。たるみや余分なお肉が気になる年代では避けたほうが安心です。
他のジャケットデザインを模したタイプ
下の画像は生地だけがデニムのタイプ。左側はライダースジャケット、右側はテーラードジャケットのデザインを模しています。「もどき」を着るなら、普通に本物を着たほうが潔いと思います。
ハルメク世代に向いたデニムジャケットは?
着道楽だった若い頃、私はジーンズと同様にデニムジャケットも手あたり次第買っていました。還暦を過ぎて断捨離し、今は下の2着を大事にキープしています。レングスの差はありますが、デザイン的にはオーソドックスなタイプで、80歳、90歳になっても着るつもりです。
上の画像、右側は1990年代に購入したヘルムートラングのデニムジャケット。洗うほどに味が出るネイビーです。体に付かず離れずのサイズ感と無駄のないデザインが評判でプレミアがつき、未だに古着として人気があります。
左側は2019年に購入したリーバイス・プレミアムのショート丈、夏向きのライトインディゴです。ミディアム丈では野暮ったく見えてしまう服のコーデに利用しています。
次のコーナーでは65歳のコーデ例をお見せしましょう。
デニムジャケットのコーデで押さえたいポイント5
袖のロールアップで「こなれ感」
着古して色落ちを楽しむデニムは「こなれ感」がキホン。着こなしもラフに袖をロールアップしましょう。デニム生地は固いので、最初に形を作っておくと楽です。2021年4月16日の記事「こなれ感と抜け感を手持ちの服に取り入れるテクニック」に載せた、シャツの袖の「1.5折り」を参考にされてください。
服によってボタンの留め方を工夫
上の画像はどちらもワンピースとコーデしました。左側のIラインワンピースは、ジャケットのボタンをオープンして縦長ラインを作ります。右側のAラインワンピースは、ジャケットのボタンを一つだけ留めて、ウエストを細く見せるくびれを作っています。
スキニーパンツよりもテーパードパンツ
若い方たちにはピチピチのスキニーパンツとコーデする逆三角形シルエットが人気ですが、ハルメク世代にはゆとりのあるテーパードパンツをおすすめします。Tシャツの丈は短めに、デニムジャケットの裾から少し見えるぐらいがバランスよく収まります。
上の画像、左側は白Tシャツ&チノパンとのトラッド風コーデ。右側は派手な蛍光色のTシャツを控えめに見せるため、ジャケットの下2つのボタンを留めています。
ウエスト位置を高く見せるショート丈
私がメインで愛用しているのはオーソドックスなレギュラー丈ですが、服によってはショート丈を合わせます。上の画像、左側はドローストリングのパンツを腰高に見せるために、右側はウエストの切り替えが高い位置にあるワンピースとの相乗効果を狙うために、どちらもジャケットはショート丈です。
デニム・オン・デニムの上級コーデ
上下ともデニムでキメるコーデ「デニム・オン・デニム」のポイントは、スーツ(セットアップ)に見えないことです。デニムジャケットとジーンズの色は統一せず、中に着るTシャツの裾を中間に置いてレイヤードコーデをします。
下の画像、左側はデニムジャケットのネイビーを生かして、パールのロングネックレスと黒のミュールで大人っぽいコーデにしました。右側はジーンズの裾を広めにロールアップしてカジュアル感をアップ。差し色に使うポシェットとサンダルは、オレンジ系で快活さをプラスしています。
ファッション誌には春夏アイテムとして登場するデニムジャケットですが、私は冬にもよく着ます。トレンチコートやノーカラーコートの下に入れると、防寒対策になるだけでなく、襟がシャキッとして顔が引き締まります。
ただし生地が固いままでは窮屈なので、たびたび袖を通して柔らかくなるよう育てていきます。革ジャンのように長く愛着を持って、自分だけの形を作っていくアイテムなのかもしれませんね。
■もっと知りたい■
織田ゆり子
作詞家、WEB制作プランナー、パーソナルスタイリスト。着せ替え人形で服をデザインしていた子ども時代からおしゃれが一番の趣味。アパレル・美容関係の交流が広く、同世代の女性が10歳若見えするファッションコーデを提案しています。ブログ「歳を隠すのをやめました」を毎日更新中。
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