ジーンズと白Tシャツのコーデを極めたい!

大人体型をカバーするシンプルな白Tシャツの選び方

公開日:2021.06.20

更新日:2022.09.06

夏に映えるシンプルコーデの定番は、ジーンズと白Tシャツ。爽やかに着こなしたいのに、たるんだボディラインが強調され、だらしなく見える心配があります。デザインとサイズ感が豊富な今どきの白Tシャツから、ハルメク世代におすすめのタイプを探しました。

大人体型をカバーするシンプルな白Tシャツの選び方
ジーンズと白Tシャツのコーデ

ジーンズと白Tシャツが似合う有名人は?

ジーンズと白Tシャツが似合う有名人は?
ジーンズと白Tシャツの似合う人

引き締まった体にシンプルな白Tシャツを着て、履きこなしたジーンズで歩く人を見ると振り返りたくなります。そもそも白Tシャツは欧米の兵士が着ていた肌着でしたが、1950年代にハリウッドスターが着るようになって、若者たちから熱い支持を得ました。

有名人の着こなしで歴史に残るジーンズと白Tシャツ姿なら、映画『理由なき反抗』のジェームス・ディーン。日本で初めてジーンズを履いた男と言われる白洲次郎氏。女優なら1981年の映画『スローなブギにしてくれ』の浅野温子さん。サラリとしたロングヘアを風になびかせ、ジーンズ・白Tシャツ・白スニーカーのコーデを真似た女性たちが街をかっ歩しました。

シンプルな白Tシャツほど選ぶのが難しい

シンプルな白Tシャツほど選ぶのが難しい

1950年代に肌着としてスタートした白Tシャツは、タイプが決まっていました。クルーネック、半袖、綿100%、ジャストフィットです。2021年の現在となれば素材も形も多様化して、シンプルさの定義に収まるのはホワイトという色のみでしょう。

私は20代から白Tシャツを買い漁ってきましたが、似合っていると100%満足したものは未だにありません。ベーシックタイプからトレンドタイプまで、チェストに詰まった白Tシャツの中から今回は6タイプを選んで、65歳になった今、どれがいちばん似合っているかを探していきたいと思います。

流行した昭和の白Tシャツ VS 令和の白Tシャツ

ファッション雑誌を読み漁っていた昭和の若かりし頃、白Tシャツの王道はヘインズ(Hanes)でした。メンズしかなく、数枚がビニール袋に入ったパックTシャツとして売られていました。薄い綿100%で透け感があり、2~3回洗えばネックのリブが伸びて広がるのですが、ヨレヨレになったのを洗いざらしのジーンズに合わせるのがカッコいいと雑誌に出ていました。

流行した昭和の白Tシャツ VS 令和の白Tシャツ
ヘインズの日本女性向けジャパンフィット

昭和のバブル期にブレイクしたヘインズは根強いファンに支えられ、平成からは日本女性向けのジャパンフィットまで出ています。昔よりミニマムなスタイルになり、ストレッチが効いて、素材の質感もアップしました。

さっそくコーデしてみます。デニムパンツの王道、リーバイス(LEVI'S)のブルージーンズと合わせました。若い方なら似合うのでしょうが、生地が薄くて透け感があり、私の年齢ではボディラインのたるみがバレてしまいます。横から見ると二の腕がパツパツになって、白Tシャツが肌着だった時代の労働者っぽいですね。

流行した昭和の白Tシャツ VS 令和の白Tシャツ
ヘインズの白Tシャツとリーバイスデニムとのコーデ

2021年(令和3年)の今、ファッションピープルに絶大な支持を得ている高級な白Tシャツがエイトン(ATON)です。ヘインズのように体にフィットしたタイプではなく、ボクシーなビッグサイズ、5分丈の袖がトレンディ。似たような形はプチプラブランドからも売り出されていますが、エイトンの素材はインドで手摘みされたスビン綿を和歌山のニッターで編んだもので、光沢のある白さは翌年まで持ちこしても黄ばまないと評判です。

流行した昭和の白Tシャツ VS 令和の白Tシャツ
エイトンのボクシーな白Tシャツ

着慣れないとダサ見えしそうなのはサイズ感で、エイトンは裾が膝上まで来ます。でもウエストインすると、どの角度から見ても美しいフォルムになる魔法のTシャツです。たるませ方や袖のロールアップなどで工夫して、鏡の前で360度のチェックが必要かもしれません。

流行した昭和の白Tシャツ VS 令和の白Tシャツ
初心者には着こなしが難しいエイトンの白Tシャツ​​

次のセクションでは、Tシャツの熟練者向きではなく、スタンダードでリーズナブルな白Tシャツとして売れ筋のタイプをお見せしましょう。

プチプラの人気定番タイプ

ファストファッションの代表格、ユニクロ(UNIQLO)とジーユー(GU)の白Tシャツは今を感じさせるデザインを追いながら、1,000円以内で買える定番タイプが毎年アップデートされています。

プチプラの人気定番タイプ
ユニクロ ユー(UNIQLO U)のクルーネックT

上の画像はユニクロ ユー(UNIQLO U)の「クルーネックT」。着心地の良いコットン100%で、細見えして透けにくいのが人気です。ただしガッシリした骨格だと、詰まりすぎたクルーネックは労働着っぽくなり、首が短く見えがち。どちらかと言えば華奢な上半身の方に向いています。二の腕に自信のない私は、フィットしすぎた半袖も苦手です。

プチプラの人気定番タイプ
フィットしたシルエットのユニクロ ユー

首の老化が気になる方におススメなのは、クルーネックよりモックネック。下の画像はGUで安定した人気の「スムースT」で、素材は綿100%、990円というリーズナブルさです。

プチプラの人気定番タイプ
ジーユー(GU)のスムースT

立ち上がったネック、ゆとりのある肩と袖がボディラインをカバーしてくれますが、安価な綿は黄ばみが出やすいのが難点です。洗濯を重ねて型崩れするとだらしなく見えるのも気になり、私が着ているのはそろそろ買い替え時です。

プチプラの人気定番タイプ
モックネックのスムースT

ボディラインの崩れをカバーするタイプ

ここ数年で急に人気が出てきたのは、裾に前後差があるタイプです。前の裾は短め、後ろの裾は長めになっており、ヒップラインを隠せるメリットがあります。袖は幅が太めの5分袖タイプだと二の腕をほっそり見せて、後姿で目立つ肘のシワ・黒ずみを隠してくれます。

プチプラの人気定番タイプ
ドゥクラッセ(DoCLASSE)Tシャツの抜け感シルエット

上の画像はドゥクラッセ(DoCLASSE)Tシャツの「抜け感シルエット」です。ゆるっとこなれた感じが今っぽく、ドロップショルダーと5分袖が、贅肉が気になる肩回りと二の腕をカバーしてくれます。高級コットン「超長綿」を使用し、インナーが透けないよう、前身頃を袋縫いで二重に仕立ててあるのが特徴です。

プチプラの人気定番タイプ
体型をカバーするDoCLASSE抜け感シルエット

使い勝手が良くて細見えするタイプ

白Tシャツにこだわり続けた私が現在ヘビロテしているのは、程よくフィットして、首筋がきれいに見えて、二の腕が細く見えて、1枚でもジャケットのインナーにも使えるタイプ。ドゥクラッセ(DoCLASSE)Tシャツの「ボートネック7分袖」です。

使い勝手が良くて細見えするタイプ
ドゥクラッセ(DoCLASSE)Tシャツのボートネック7分袖

Vネックも首筋をほっそりと見せてくれますが、加齢によるデコルテの削げが強調されるデメリットも……。その点ボートネックは襟が横に広がっているので、首が長く、頭が小さく見えるメリットがあり、チラリと見える鎖骨が女性らしさを引き立ててくれます。

二の腕のカバーには、横から見ると腕が逆三角形シルエットになる7分袖が役立ちます。長袖だと夏は暑いし、半袖だと冷房の効いた場所では寒いとき、7分袖はちょうどいい長さなのです。

使い勝手が良くて細見えするタイプ
首すじと二の腕を細くみせるボートネック7分袖

単調になりがちな白Tシャツのコーデは?

レフ版効果のある白Tシャツは顔をワントーン明るく見せてくれますが、シンプルなだけに普段着っぽくなる可能性があります。そこで私が活用しているのは、ストールやアクセサリー、ポシェットなどの小物たちです。

下の画像、左側は刺繍入りの青いストールで清涼感をプラスし、首の日焼け防止も兼ねています。真ん中は遠くからでも目立つ革紐の手作りペンダントと、シルバーのバングルで高級感をプラス。右側は革のポシェットを差し色にして、べっ甲フレームのサングラスをカチューシャ代わりに、腕にもべっ甲のバングルをしました。Tシャツはカジュアルなトップスなので、大人が着こなすにはグレード高めなアクセサリーが品格を上げてくれます。

単調になりがちな白Tシャツのコーデは?
左:爽やかな大判ストール使い 中:遠目に目立つアクセサリー使い 右:差し色になるポシェット使い

白は汚れが目立つからと敬遠する声もありますが、食べこぼしのシミは重曹・酸素系漂白剤・食器用洗剤を混ぜた水を塗りこめば、意外と簡単に落ちます。皮脂汚れから広がる黄ばみも、酸素系漂白剤で漬け置き洗いをすれば汚れが分解されます。白Tシャツの魅力を最大にサポートするのは清潔感。メンテナンスを怠らずにキレイを保ちたいものですね。

 

■もっと知りたい■

織田ゆり子

作詞家、WEB制作プランナー、パーソナルスタイリスト。着せ替え人形で服をデザインしていた子ども時代からおしゃれが一番の趣味。アパレル・美容関係の交流が広く、同世代の女性が10歳若見えするファッションコーデを提案しています。ブログ「歳を隠すのをやめました」を毎日更新中。

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