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- 脱・昭和レトロ!大人かわいいと褒められる服の選び方
ファッション用語の「大人かわいい」って何でしょう? 昭和生まれには懐かしい花柄やフリルの服を着ると、流行に敏感な人たちから「痛い!」とNG判定が下ります。若さ特権のガーリーファッションを、上品な大人女性に引き上げるコーデ方法を探しました。
大人かわいいファッションとは?
花柄、水玉、ピンク、フリル、チュール、ギャザーなど、甘くてガーリーな服は何歳まで着られるんでしょう。大人の女性が着れば「大人かわいい」になると思うのは間違いかも。「若作り」「痛いファッション」と、周囲からNG判定される心配があります。
知性と経験を軸にした落ち着きを持ちながら、上品で女性らしい雰囲気を醸し出せるのが大人かわいい人で、そこに年齢制限はありません。ファッションセンスの「かわいい」と「痛い」の境界線を知っていれば、甘い要素を取り入れたコーデは可能です。私なりに試行錯誤した参考例をお見せしますね。
花柄は遠目から分かる大きな柄を選ぶ
華やかさとかわいさが同居する花柄を購入するとき、近くで見ただけでは失敗する可能性があります。例えばハンカチによく使われるクラシカルな小花柄。手元なら一つ一つの花がくっきり見えるのに、離れて見ると絵の具を混ぜ合わせたような濁った色になります。
肌のハリが衰えて輪郭がぼやけてくるシニア世代は、接近戦に賭けるよりも、メリハリのある大花柄を選んだほうが若々しく見えます。
実例として花柄のブラウス2点を比較しましょう。下の画像で左側は小花柄、右側は大花柄です。
小花柄のブラウスを着てみました。近くで見ると繊細な柄がよく分かるのですが、距離を置くと何の柄だか分からなくなります。もっと離れるとボヤけた色の服になるでしょう。
大花柄のブラウスなら、離れて見てもモチーフがはっきり分かりますし、顔に生き生きとした力強さを与えてくれます。普段着感がないのはポイント高し!
かわいい色はメンズライクでラフに着る
いつも落ち着いた色ばかり着ていると、ピンクや赤、オレンジの服を突発的に着たくなります。ただしデザインにもかわいさを求めると、痛いと言われるファッションになる危険性が大。かわいいのはカラーだけにして、形はメンズライクな仕立てを選びましょう。
下の画像、左側はピンクのシャツをデニムパンツにゆるっとコーデしています。袖はロールアップして、ボタンは多めに外すと大人の「こなれ感」が出ます。右側オレンジの麻Tシャツはメンズっぽい胸ポケットがアクセント。黒い革紐ペンダントとチャコールのボトムス、厚底サンダルで甘さを控えたコーデです。
フリルやギャザーはベーシックカラーで統一
胸元のフリル、ギャザーの寄ったシフォン生地など、デザインがかわいい服の場合は、目を落ち着かせるベーシックカラーを選びます。コーデするアイテムも色の冒険はせずに、流行しているシルエットのパンツを合わせると、レトロ感が遠のきます。
下の画像、左側は大きなフリルが目立つブラウスの甘さを抑えるために、かっちりとしたセンターライン入りのミニフレアパンツを履きました。
右側はネックがフリルで囲まれて、細いリボンで結ぶスモック風ブラウス。あえてリボンは結ばずに垂らし、ジャージ素材のワイドパンツとスニーカーで外して、カジュアル感をアップします。レトロな型から「外すこと」がポイントです。
ガーリースタイルの服は渋めの帽子で中和
10代や20代なら違和感なく着られるガーリーなアイテムは、さすがにシニア世代になると顔との釣り合いが取れません。
それでも私は水玉のフレアスカートや、チュールのキャミソールドレスへの憧れが残っています。照れくささを隠してくれるのは、深めにかぶる帽子。かわいい飾りがついたフェミニンタイプではなく、男性もかぶっている渋めのタイプを選ぶと、頭から大人の雰囲気が降臨してくれます。
気に入ったタイプの服を若い頃と同じように着たくても、どこかにギャップが現れます。老化の問題はありますが、意識の問題はもっと厄介。「花柄にはエレガントなパンプス」「フリルのブラウスにはフレアスカート」のような昭和の意識が邪魔するからです。
自分の顔と体をまっすぐに見て、エイジングをカバーしてくれる服を選びましょう。そこに若い人たちの流行をプラスすると、大人かわいい人になります。おしゃれをがんばっている感じゃなく、無意識におしゃれしている的な自然さが醸し出せたらいいですね。
■もっと知りたい■
織田ゆり子
作詞家、WEB制作プランナー、パーソナルスタイリスト。着せ替え人形で服をデザインしていた子ども時代からおしゃれが一番の趣味。アパレル・美容関係の交流が広く、同世代の女性が10歳若見えするファッションコーデを提案しています。ブログ「歳を隠すのをやめました」を毎日更新中。
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