50代から!「少ない服」でおしゃれを楽しむコツ
2024.10.052021年07月30日
ファッションで「かわいい」と「痛い」の分かれ目は?
脱・昭和レトロ!大人かわいいと褒められる服の選び方
ファッション用語の「大人かわいい」って何でしょう? 昭和生まれには懐かしい花柄やフリルの服を着ると、流行に敏感な人たちから「痛い!」とNG判定が下ります。若さ特権のガーリーファッションを、上品な大人女性に引き上げるコーデ方法を探しました。
大人かわいいファッションとは?
花柄、水玉、ピンク、フリル、チュール、ギャザーなど、甘くてガーリーな服は何歳まで着られるんでしょう。大人の女性が着れば「大人かわいい」になると思うのは間違いかも。「若作り」「痛いファッション」と、周囲からNG判定される心配があります。
知性と経験を軸にした落ち着きを持ちながら、上品で女性らしい雰囲気を醸し出せるのが大人かわいい人で、そこに年齢制限はありません。ファッションセンスの「かわいい」と「痛い」の境界線を知っていれば、甘い要素を取り入れたコーデは可能です。私なりに試行錯誤した参考例をお見せしますね。
花柄は遠目から分かる大きな柄を選ぶ
華やかさとかわいさが同居する花柄を購入するとき、近くで見ただけでは失敗する可能性があります。例えばハンカチによく使われるクラシカルな小花柄。手元なら一つ一つの花がくっきり見えるのに、離れて見ると絵の具を混ぜ合わせたような濁った色になります。
肌のハリが衰えて輪郭がぼやけてくるシニア世代は、接近戦に賭けるよりも、メリハリのある大花柄を選んだほうが若々しく見えます。
実例として花柄のブラウス2点を比較しましょう。下の画像で左側は小花柄、右側は大花柄です。
小花柄のブラウスを着てみました。近くで見ると繊細な柄がよく分かるのですが、距離を置くと何の柄だか分からなくなります。もっと離れるとボヤけた色の服になるでしょう。
大花柄のブラウスなら、離れて見てもモチーフがはっきり分かりますし、顔に生き生きとした力強さを与えてくれます。普段着感がないのはポイント高し!
かわいい色はメンズライクでラフに着る
いつも落ち着いた色ばかり着ていると、ピンクや赤、オレンジの服を突発的に着たくなります。ただしデザインにもかわいさを求めると、痛いと言われるファッションになる危険性が大。かわいいのはカラーだけにして、形はメンズライクな仕立てを選びましょう。
下の画像、左側はピンクのシャツをデニムパンツにゆるっとコーデしています。袖はロールアップして、ボタンは多めに外すと大人の「こなれ感」が出ます。右側オレンジの麻Tシャツはメンズっぽい胸ポケットがアクセント。黒い革紐ペンダントとチャコールのボトムス、厚底サンダルで甘さを控えたコーデです。
フリルやギャザーはベーシックカラーで統一
胸元のフリル、ギャザーの寄ったシフォン生地など、デザインがかわいい服の場合は、目を落ち着かせるベーシックカラーを選びます。コーデするアイテムも色の冒険はせずに、流行しているシルエットのパンツを合わせると、レトロ感が遠のきます。
下の画像、左側は大きなフリルが目立つブラウスの甘さを抑えるために、かっちりとしたセンターライン入りのミニフレアパンツを履きました。
右側はネックがフリルで囲まれて、細いリボンで結ぶスモック風ブラウス。あえてリボンは結ばずに垂らし、ジャージ素材のワイドパンツとスニーカーで外して、カジュアル感をアップします。レトロな型から「外すこと」がポイントです。
ガーリースタイルの服は渋めの帽子で中和
10代や20代なら違和感なく着られるガーリーなアイテムは、さすがにシニア世代になると顔との釣り合いが取れません。
それでも私は水玉のフレアスカートや、チュールのキャミソールドレスへの憧れが残っています。照れくささを隠してくれるのは、深めにかぶる帽子。かわいい飾りがついたフェミニンタイプではなく、男性もかぶっている渋めのタイプを選ぶと、頭から大人の雰囲気が降臨してくれます。
気に入ったタイプの服を若い頃と同じように着たくても、どこかにギャップが現れます。老化の問題はありますが、意識の問題はもっと厄介。「花柄にはエレガントなパンプス」「フリルのブラウスにはフレアスカート」のような昭和の意識が邪魔するからです。
自分の顔と体をまっすぐに見て、エイジングをカバーしてくれる服を選びましょう。そこに若い人たちの流行をプラスすると、大人かわいい人になります。おしゃれをがんばっている感じゃなく、無意識におしゃれしている的な自然さが醸し出せたらいいですね。
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