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- 造幣局ってどんなところ?
コロナ禍で長い間見学不可となっていた造幣局ですが、再開したとのことで、長年の夢をかなえるべく、まずは電話で予約。その後、見学許可証が郵送されてきて、その葉書が通行証となります。1日2回の見学コースは各10人に限定されているようです。
日本一広い広島の造幣局
まずは造幣局の業務内容を、ビデオ映像を見ながら学び、その後、職員のガイドでいくつかの工場で一連の作業工程を見学するという運びです。写真撮影は、残念ながら、禁止されていました。道路に面した「展示室」は、手続きなしでいつでも見学できます。
広島の造幣局は、大阪本局(明治4年/1871年)・さいたま支局(前身は昭和4年の造幣局東京出張所)に次いで、昭和20年(1945年)に広島支局として開設しました。原爆投下で、一時稼働中断もあったようです。
敷地の広さは東京ドームの2.3倍、広島のマツダスタジアムの2.5倍で、3か所の造幣局の中で一番敷地が広いそうです。広島支局は川と海が近くて敷地が広いため、貨幣の製造一環作業が行われているのです。
広島支局で貨幣材料を電気炉で溶解し、延ばしたり冷やしたりして、貨幣の厚みにして巻き取ったものを大阪本局、さいたま支局に運送するのだそうです。
造幣局は貨幣の製造だけでなく、勲章やオリンピックメダルの製造、貴金属製品の品位試験なども行なっているとのこと。夫が生前頂いた勲章が造幣局(さいたま支局)で造られたものと知って、造幣局への関心度が一気に高まりました。
紙幣はどこで造る?
むろん、日本のお金は貨幣だけでなく紙幣もあります。貨幣より紙幣の方が高額ですから、どこで造っているのか尋ねました。貨幣は「独立行政法人造幣局」で製造され、紙幣は「独立行政法人国立印刷局」(以前は財務省印刷局、その前は大蔵省印刷局)で製造されているそうです。
さらに紙幣は「銀行券」で、貨幣は「政府」の発行だとのこと。あわてて財布の中を調べてみましたら、紙幣には「日本銀行券」、貨幣には「日本国」としっかり印字されています。今までまったく認識していませんでした。
造幣局は八重桜の名所
日本に3か所ある造幣局は、いずれも桜の名所とのこと。大阪は「桜の通り抜け」、さいたまは「桜のさんぽ道」、そして広島は「花のまわりみち」( 2022年4月13日〜19日)と銘打って、満開の7日間限定で市民に構内を無料開放しています。
私が友人と桜見物に行ったのは4月中旬のことです。
広島支局では64品種216本の八重桜がありますが、その中から選ばれた「今年の花」は「兼六園菊桜」でした。小ぶりの花ですが、日本一花弁数が多く、300〜350枚もあるとか。職員の人が、100枚まで数えたことがあるとおっしゃっていました。日本でたった一つの桜の天然記念物だったそうです。
2月に造幣局にちなんで名づけられたコイン通りを歩き(前回の記事)、4月には珍しい桜に出会ってその存在を知り、5月は工場見学ツアーで、貨幣の制作過程や明治新政府が貨幣制度立て直した歩みを駆け足で学びました。昨年(令和3年/2021年)は、造幣局操業150周年の年でした。
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