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- 母の住み替え宣言 その後
55歳で移住を決めた竹馬子です。2023年春に山形県酒田市へ移住計画の準備中です。今回は「自分のことが優先順位のトップではなくなる時がやってきた!」 パート2をお送りします。
さすが餅は餅屋だね
母が住み替え宣言をしてからおよそ2か月が経ちました。現在、マンションの売却と住み替え先探しを同時進行しています。やっとここまでたどり着きました。
今の時代は、ネットでなんでも検索して調べることはできます。しかしマンション売却、住み替え先探し、住み替え資金のことなど、それぞれを線でつないでいく必要があります。
相談窓口がいっぱいだと、煩雑で、仕事をしながらの連絡や日程調整など、素人では、どう頭をひねっても立ち回ることができないと思いました。
そこで確定申告でお世話になった知人のファイナンシャルプランナーのコンサルティングを受け、全面的に我が家の一大事をバックアップしていただくことになりました。
母の希望や意向の他、家族一人一人の事情や考えもきちんとヒアリングしてくれて、最善の方法を提案してくれるのは、頼もしい限りです。
さすが餅は餅屋です、素人が想定していたこと以上の知恵を教授してくれます。何事においても、その道の専門家に任せるのが一番良いですね。
親のお金を守ることは、自分自身のためでもある
「おばあちゃん、天国にお金は持っていけないよ」もうだいぶ昔に、母と一緒にみたドラマの中のヘルパーさんのセリフです。まさか、実際に自分が母にこのセリフを言う場面がくるなんて思いもしませんでした。
お金の話を親に切り出すのは、なかなか難しいものです。私は、母の住み替え宣言を聞いて、思い切って母にお金の話を切り出しました。
オレオレ詐欺に騙されていないのはわかっていましたが、銀行から勧められるままに商品を購入していたことは知っていました。いつでも聞けると後回しにできるほど、母との時間はそんなに残されていないことに気づいたんです。
おかげさまで、お金のことを話してくれるだけでなく、わたしが知らなかった昔の話も飛び出してきて、母との距離感が大きく縮まりました。また、離れて暮らす弟とも、よく電話やメール、ビデオ通話をする機会も増え、家族が再結成するきっかけに。とてもありがたいことです。
施設選びは、本人の状態と合わないと失敗する可能性大!
介護付老人ホームは、元気すぎる母を満足させないことがわかりました。担当の方の説明を聞いていくうちに、みるみる母の顔つきが変わっていったのが印象的です。
自立型とはいえども、元気な母には、施設という集団生活は、“籠の中の鳥”のイメージに映るらしいのです。自由がないと言います。長年気ままな一人暮らしをしていた母には、窮屈に感じるようです。
娘としたら、耳の聞こえが悪くなってきていること、そして食が細くなっていること(現在体重39キロ)を踏まえると、見守りのある暮らしはとても安心なのですが、住む本人の希望が一番ですからね。
施設の費用が思った以上に大きいことも、母がちゅうちょした一因と思われます。私たち家族も驚きました。自宅売却がまだ決まっていない現状での大きな買い物は、慎重にならざるを得ません。
ハルメク特別編集『シニアのための住まいのこれから準備BOOK』の記事にもありました通り、シニア世代も状況に合わせて住み替えを繰り返していく時代です。
母の希望である、図書館や銭湯、商店街のあるこじんまりとした街への住み替え先探しは、まだまだ続きます。現在在宅ワーク中の弟が、母との同居を快諾してくれました。物件探しに幅が広がって、母の住み替え探しは、ますます面白くなってきました。
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