糖質オフ生活奮闘記(42)

夏の養生薬膳~スイカ白玉~レシピ

公開日:2022.07.21

中医学の五行説によると、夏は「火」に属し、生命エネルギーの気が増大します。心(しん)がオーバーヒートしやすくなり、不整脈や動悸、息切れなど、心臓や呼吸器系のトラブルが増えます。高温多湿の日本の夏は、体が消耗しますので、保養しましょう。

夏に起こりやすい主な症状

薬膳コーディネーターのさいとうひろこです。

体は、汗をかいて体温調節をしますので、汗と一緒に血中の水分やミネラルが排出されてしまい、血液濃度が高まって、ドロドロ状態になってしまいます。

すると、心臓は流れにくい血液を全身に運ぼうとフル回転します。心臓がオーバーヒートすると、血液の循環も悪くなり、心筋梗塞などの心疾患になりやすく、その上、暑さで体力が奪われ、湿気の弊害で胃腸障害を引き起こします。

そして、次の様な症状が起こります。

夏バテ・暑気あたり・熱中症・食欲不振・消化不良・食中毒・冷え・疲労・動悸・息切れ・不眠・動脈硬化などです。

夏の養生薬膳のポイント

  1. まずは体内の余分な熱を冷まします
  2. 体の熱を冷ましながらも、胃腸は冷やし過ぎないことが重要です

きゅうりや冬瓜、西瓜などの瓜類をはじめ、水分たっぷりの旬の食材を食べましょう。

ただし、冷え過ぎてはいけませんので、生姜やシソなど体を温める薬味も食べましょう。薬味は、殺菌作用もありますので、食中毒予防に役立ち、食欲増進と消化も促してくれます。

では、夏にふさわしいデザートを作ってみましょう。

スイカ白玉 レシピ

スイカ白玉 レシピ

<スイカ白玉>

【材料】  

スイカ    400g
白玉粉    50g
ハチミツ   適量
水      60ml

【作り方】

1.ボウルに白玉粉を入れ、水60mlを少しずつ入れて、耳たぶより硬い程度の固さになるまで、よく練る。
2.スイカを2cm角に切る(カットフルーツを買うと、すでにカットされているので便利です)。

スイカ白玉 レシピ

3.沸騰した湯に、練った白玉粉を落としてゆでる。

4.浮いてきたら、30秒ぐらい待って、水に取る。

5.氷水に入れて冷ます。

スイカ白玉 レシピ

6.白玉とスイカを器に盛り、ハチミツをかける。

【食材の効用】

  • 白玉粉

疲労回復・皮膚や粘膜の健康維持をサポート・貧血予防

  • スイカ

熱邪による体の熱感・多汗・目の充血・腫れ・痛み・熱邪によるイライラ・口内炎・喉の乾き・痛み・尿の色が濃い・血尿・排尿時の熱感と痛み・夏バテ解消

昔から、果汁を濃縮した「スイカ糖」は、急性・慢性の腎炎民間薬として利用されてきました。

スイカは、冷蔵庫で冷やし過ぎると、味が落ちてしまうので、食べる2~3時間前に冷やす程度しましょう。

冷え性やお腹の弱い方は、生食を控えめにし、果肉にレモンや砂糖を加えて、トロトロになるまで煮詰めたスイカジャムにすると良いでしょう。

 

■もっと知りたい■

さいとうひろこ

趣味は落語鑑賞・読書・刺しゅう・気功・ロングブレス・テレビ体操。健康は食事からがモットーで、AGEフードコーディネーターと薬膳コーディネーターの資格を取得。人生健康サロンとヘルスアカデミーのメンバーとなり現在も学んでいます。人生100年時代を健康に過ごす方法と読書や落語の楽しみ方をご案内します。

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