受験生の息子に作り続けた朝食がきっかけで主婦兼ライター→50歳で「スープ作家」に
2024.12.202022年07月21日
糖質オフ生活奮闘記(42)
夏の養生薬膳~スイカ白玉~レシピ
中医学の五行説によると、夏は「火」に属し、生命エネルギーの気が増大します。心(しん)がオーバーヒートしやすくなり、不整脈や動悸、息切れなど、心臓や呼吸器系のトラブルが増えます。高温多湿の日本の夏は、体が消耗しますので、保養しましょう。
夏に起こりやすい主な症状
薬膳コーディネーターのさいとうひろこです。
体は、汗をかいて体温調節をしますので、汗と一緒に血中の水分やミネラルが排出されてしまい、血液濃度が高まって、ドロドロ状態になってしまいます。
すると、心臓は流れにくい血液を全身に運ぼうとフル回転します。心臓がオーバーヒートすると、血液の循環も悪くなり、心筋梗塞などの心疾患になりやすく、その上、暑さで体力が奪われ、湿気の弊害で胃腸障害を引き起こします。
そして、次の様な症状が起こります。
夏バテ・暑気あたり・熱中症・食欲不振・消化不良・食中毒・冷え・疲労・動悸・息切れ・不眠・動脈硬化などです。
夏の養生薬膳のポイント
- まずは体内の余分な熱を冷まします
- 体の熱を冷ましながらも、胃腸は冷やし過ぎないことが重要です
きゅうりや冬瓜、西瓜などの瓜類をはじめ、水分たっぷりの旬の食材を食べましょう。
ただし、冷え過ぎてはいけませんので、生姜やシソなど体を温める薬味も食べましょう。薬味は、殺菌作用もありますので、食中毒予防に役立ち、食欲増進と消化も促してくれます。
では、夏にふさわしいデザートを作ってみましょう。
スイカ白玉 レシピ
<スイカ白玉>
【材料】
スイカ 400g
白玉粉 50g
ハチミツ 適量
水 60ml
【作り方】
1.ボウルに白玉粉を入れ、水60mlを少しずつ入れて、耳たぶより硬い程度の固さになるまで、よく練る。
2.スイカを2cm角に切る(カットフルーツを買うと、すでにカットされているので便利です)。
3.沸騰した湯に、練った白玉粉を落としてゆでる。
4.浮いてきたら、30秒ぐらい待って、水に取る。
5.氷水に入れて冷ます。
6.白玉とスイカを器に盛り、ハチミツをかける。
【食材の効用】
- 白玉粉
疲労回復・皮膚や粘膜の健康維持をサポート・貧血予防
- スイカ
熱邪による体の熱感・多汗・目の充血・腫れ・痛み・熱邪によるイライラ・口内炎・喉の乾き・痛み・尿の色が濃い・血尿・排尿時の熱感と痛み・夏バテ解消
昔から、果汁を濃縮した「スイカ糖」は、急性・慢性の腎炎民間薬として利用されてきました。
スイカは、冷蔵庫で冷やし過ぎると、味が落ちてしまうので、食べる2~3時間前に冷やす程度しましょう。
冷え性やお腹の弱い方は、生食を控えめにし、果肉にレモンや砂糖を加えて、トロトロになるまで煮詰めたスイカジャムにすると良いでしょう。
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