10分でもう1品作りたいときの卵レシピ4品
2020.02.252022年05月18日
糖質オフ生活奮闘記(40)
食べ物の五性と梅雨の養生薬膳
薬膳コーディネーターのさいとうひろこです。食べ物で忘れてはならないのは、その性質です。これを五性といい、西洋医学にはない、中医学独特の考え方です。寒性・涼性・平性・温性・熱性の五つになります。
食養生の基本、五性とは?
食べ物には、体の機能を促して温めたり、機能を抑えて冷やしたりする性質があります。「五性」は食べ物がもたらす作用に関わる5つの性質です。
- 寒性
体を冷やし、発熱や炎症などに作用します。
きゅうり・オクラ・なす・ごぼう・帆立等 - 涼性
体をおだやかに冷やし、のぼせやほてりを改善します。
トマト・レタス・セロリ・そば・すいか等 - 平性
どちらにも偏らず、他の性質を緩和します。
米・豆類・キャベツ・白菜・長芋等 - 温性
体をおだやかに温め、気や血のめぐりをよくします。
生姜・玉ねぎ・栗・シソ・鰻等 - 熱性
体をしっかり温め、体の内側から冷えを取り除きます。
胡椒・唐辛子・羊肉等
季節や体調にあった食べ物選び
暑い地域が原産の物や、暑い時期が旬の物は体を冷やす性質があり、寒い地域が原産の物や、寒い時期が旬の物は体を温める性質が多いようです。
これが分かると、季節や体調、体質に合わせて、毎日の食卓に生かすことができます。暑い季節やほてりやすい人は「寒・涼性」の食べ物をとると体調が整います。また、寒い季節や、冷え性の人は「熱・温性」の食べ物で、不調を改善できます。
梅雨の養生薬膳
五月末には梅雨に入り、湿度が高くなり、カビが生えやすくなります。五臓の脾は湿を嫌うため、働きが悪くなりますから、この時期は、脾の働きを高める事が重要です。
では、体を温め血のめぐりを良くし、利尿作用で余分な水分を排泄するお惣菜を作ってみましょう。
サバの唐辛子味噌煮
【材料】
サバの切り身4切れ 200g
唐辛子 1本
玉ねぎ 1/2
生姜 薄切り6枚
長ネギ 20cm
昆布だし 200ml
日本酒 大さじ3
みりん 大さじ2
醤油 小さじ1
味噌 大さじ1
【作り方】
1.サバの皮側に切れ目を入れる。
2.玉ねぎを1cmの厚さで半月に切る。
3.長ネギは3~4cmのぶつ切りにする。
4.唐辛子は手でつぶし、種も使用する。
5.鍋に昆布だしを入れて沸騰させる。
6.玉ねぎ、長ネギ、唐辛子、生姜の薄切りとその他の調味料を入れる。
7.サバは皮側を上向きに入れる。
8.沸騰したら、落とし蓋をして中火で10分間煮る。
糸唐辛子があれば、飾ると良いでしょう。糸唐辛子は辛くないので、辛味の苦手な方でも大丈夫です。
【食材の効能】
サバ
糖質や脂質を効率よくエネルギーに変換し、疲労回復に有効なビタミンB2の宝庫。肺・脾の虚弱による慢性の咳・疲れ・無気力・腹部の張り・むくみ
玉ねぎ
食欲不振・腹部の張り・下痢・消化不良・げっぷ・吐き気・胃もたれ・発熱・悪寒・胸・背・腹の冷え
長ネギ
冷えによる胸・背部の痛み・腹痛
生姜
殺菌・抗菌・消臭・吐き気・咳・痰
※参考資料
『薬膳コーディネーター講座・薬膳レシピ集』
『薬膳コーディネーター講座・食薬編』
『和の薬膳』
『和の薬膳便利帳』
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