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- 人生の設計図を書き直す日 その3
40代でC型肝炎が発覚。診断結果にとまどいながらインターフェロンでの治療を進める。病と共存していく覚悟を決め、その後新薬で完治。22年間の闘病と完治の過程、家族との歩みを振り返ります。今回はC型肝炎を克服、明るい未来へ思いを馳せるお話です。
人生観はC型肝炎との共生の中から
C型慢性肝炎だとわかったのは、子育て真最中、仕事盛りの44歳の秋でした。そして、新薬の登場でC型慢性肝炎が完治したのが66歳の秋。実に、人生の三分の一に当たる、22年にも及ぶ年月を、C型肝炎と共に歩んできたことになります。
2016年10月13日主治医の先生から完治を告げられた時、予期せず、伴走者を失うような寂しさを覚えました。いつの間にか、C型肝炎は、私の人生の相棒ともいえる存在になっていたのです。
それは、C型肝炎にどう向き合うかの試行錯誤の中で、私の人生観が形作られていったということを意味してもいます。
戦わないけど諦めない
C型肝炎と診断された時、保育園児だった息子も、小、中、高校、大学を経て、今や社会人。当時、高校生と大学生だった娘二人は、就職、結婚を経て、今や2児の子を持つ40代。
もし、C型肝炎との戦いに翻弄されていたなら、きっと子どもたちの成長やイベントどころではなかったでしょう。22年間、C型肝炎でありながらも、子どもたちの成長の節目や人生のイベントには、いつもしっかりと向き合うことができました。
もしC型肝炎だからと諦めていたなら、成長やイベントを通して、悩みや苦しみの先にある喜びを、家族で共有することはできなかったでしょう。
「戦わないけど、諦めない」姿勢を持ち続けたからこそ、悩みや苦しみ、喜びを共にし、家族の絆を強くすることができたのだと思います。
健康的なシニアライフをイメージして
40代の半ばに、一生C型肝炎と共生するのだと覚悟を決めて描いた人生の設計図は、いずれ肝硬変となり、やがて肝がんへと進み、入退院を繰り返すというものでした。それは、家族に迷惑をかけながら60代、70代を過ごすイメージでもありました。
そんな設計図を、66歳にして書き直すことができたのです。
3本柱―旅行・ボランティア・娘母子とのプチ同居―の生活が、60代は勿論のこと、70代、80代へと続いていく。私は、うきうきと心弾ませながら、健康的で生き生きとしたシニアライフをイメージした生活にシフトしました。
心は、支え続けてくれた家族、友達、常に最適な治療法を提案して下さった先生方、そして、効かないかもしれないと言うリスクを負いながらも果敢に治療に挑み、不成功例を提供することによって創薬研究に貢献した多くのC型肝炎の方々、全ての方々への感謝の気持ちであふれています。
22年ぶりに薬から解放された生活は、思った以上に気持ちが上がるものでした。何でもできる♪始めるのに遅すぎることはない!!
54日間のオセアニアを回る船旅に申し込みました。英検準1級の準備を始めました。ボランティア活動に思いっきり取り組めるように自宅のパソコンルームの整備をしました。朝は、ラジオ体操と体幹を鍛える運動でスタートするようにしました。
奇跡的な思いで手にした、健康的に生き生きと過ごせる可能性を秘めたシニアライフを、体力作りに励みながら、楽しく有意義に過ごそうと、心弾ませた私です。
「人生の設計図を書き直す日」の拙文にお付き合い下さってありがとうございました。
心弾ませている私を、突然脳出血が襲いました。次回からは、脳出血の闘病記です。
■harumatiさんの闘病記一覧はこちら
第1回 私のC型肝炎治療記 その1
第2回 私のC型肝炎治療記 その2
第3回 私のC型肝炎治療記 その3
第4回 人生の設計図を書き直す日 その1
第5回 人生の設計図を書き直す日 その2
第6回 人生の設計図を書き直す日 その3
第10回 脳出血 目覚ましい回復 そして一時帰宅へ
第11回 いよいよ退院へ~維持期のリハビリは自宅でしたい!~
第13回 退院後の紆余曲折を経て、生み出した自分流
第14回 1本の電話から始まった新しい歩み
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