リメイクと編み物
2025.02.18
公開日:2025年03月13日
ちょっといいはなし
折り紙ってすごい!お茶の水おりがみ会館に行きました
お茶の水のおりがみ会館訪問。鶴を折るのも一苦労の私は館長さんの「折り紙はきちんと折らなくても良い」というお言葉にびっくり! 入場無料の館内には所狭しと飾られた数々の作品が。雑誌ハルメクの人気連載『ちょっとの時間でほっと手作り』でおなじみ折り紙の殿堂でした。
お茶の水おりがみ会館を訪問しました
お茶の水駅から徒歩7分、お茶の水おりがみ会館を訪問しました。ほとんど全部が紙でできていることが信じられないくらいすごい作品が、入場無料の館内に所狭しと並んでいるのです。
そして後から分かったのですが、ハルメクに隔月で連載されている『ちょっとの時間でほっと手作り』のコーナーを担当されていたのです。
1階エントランスのウサギの展示
1階エントランスから入場すると、ウサギをモチーフにした可愛らしい数々の作品が並んでいます。あまりの可愛らしさに目が釘づけです。これを見ただけでも、これから先にはどんな作品が見られるのかワクワクです。
中2階ギャラリーへ
1階の右手階段を登ると中2階のギャラリーに行けます。途中にはお花をモチーフにしたアクセサリーが飾られていますが、これも本当に紙でできているの? と怪しむくらい精巧です。
中2階のギャラリーには、これが紙? 嘘でしょう! という感じの作品が並んでいます。
中央には、動物の森として折り紙で折った動物や恐竜たちが展示されています。難しそうだけど、大人気! 福井久男先生のお教室に何度か通えば何とか折れるようになれるかも?という展示です。
ですが窓際に並ぶのは、紙でできているとは到底信じられないほど見事な、和紙を使った大作の数々が居並びます。
3階ショップへ
3階へは中2階より一度エントランス1階に戻り、今度はエレベーターで向かいます。
ここには折り紙、和紙、そして大人向けや初心者向けなどスキルにより細かく分かれた折り紙の本がたくさん販売されているショップがありました。これさえ買えばこの作品が折れるというキットもありました。
そしてショップ内一番奥に人だかりができていました。老若男女、そして国籍も多種の人々が館長の小林一夫さんを取り囲んで談笑していました。
小林館長さんは「折り紙は何もきっちり角を揃えて折らなければならないなんてことないんだよ。そんなこと言ったら年寄りは折れなくなってしまうでしょ」とおっしゃってました。
年をとったら精巧な作業が苦手になってくるからそんな細かいこと言わずに折り紙を楽しみましょう、という意味のようです。その温かいお言葉を聞いてがぜん勇気が出ました。もっと直接お話を伺いたかったのですが、館長さんは大人気で囲む輪は崩れそうにありません。
4階染め紙工房へ
エレベーターで4階に上がると、そこには和紙を染めるための工房がありました。3階のショップで販売されている和紙の7割は、4階の工房で染められたこちらのオリジナルなのだそうです。
和紙を染める技法にはいくつかあり、染めるための刷毛がその技法で染められた和紙の傍に置かれていました。全国どこにも売っていない和紙がたくさん並んでいるのですね。ビデオも流れていて和紙に対して関心が深まりました。
おりがみ会館の歴史
このおりがみ会館の歴史は、日本の折り紙文化と共に歩んできたといっても過言ではありません。
1858年(安政5年)に初代小林幸助氏が、手掛けた染め紙業に始まるそうです。現在の小林館長さんは4代目。長い歴史を感じますね。
その後も明治の教育改革に伴い、文部省の要請で世界で初めて製品として折り紙を製造販売するのです。そして1972年このおりがみ会館は開設されました。2006年にはNPO法人「国際おりがみ協会」を設立。伝統工芸としての「折り紙」を通して社会に貢献していく機会を広げているそうです。
折って楽しい、飾ってうれしい、贈って喜ばれる、そんな折り紙は本当に素敵ですね。
私もまず雑誌『ハルメク』2025年3月号P100のレースペーパーのスワンから始めてみたいと思いました。
皆様も機会がありましたら、「おりがみ会館」どうぞ訪れてみてください。
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