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- 水平埋伏智歯(骨に埋まっている親知らず)が虫歯に!
私の下の親知らずは真横に生えて歯ぐきから出てきません。神経が間近を通っているので術後一生痺れるかも? と言われ抜く決意ができず早10年。でも最近それが虫歯になり激痛を伴うようになりました。意を決して口腔外科の「神の手」を持つ医師のところへ!
水平埋伏智歯(すいへいまいふくちし)って?
骨に埋まっている状態の親知らずのことを埋伏智歯(まいふくちし)といい、そのうち水平つまり真横になっているのを、水平埋伏智歯(すいへいまいふくちし)と言います。
遺伝なのでしょうか? 私の母も全く同じだったそうです。
ただ、街の歯医者さんで抜くことができた母と違う点は、私の親知らずは極めて近くに神経が2本走っているということでした。万一少しでも神経に触れたら痺れが残り、下手すると一生とれないかもしれないという危惧がありました。
大学病院の「神の手」B先生を紹介されて
かかりつけA先生より「この親知らずは私の手に負えない。紹介状を書くのでなるべく早く抜いて来て」と言われました。
A先生は歯を残す主義で「すぐに抜いてきて」と言われたのは初めてです。
大学病院の口腔外科医B先生を紹介されました。B先生は「神の手」と言われる人気先生で、初診の予約をとるのも大変! 最短で2週間後でした。
10年前B先生も「やりたくない」と言った手術
実は10年前にも、下の両方の親知らずが奥歯を刺激するので「抜こうか」という話があり、紹介状を書いてもらいB先生にお会いしたことがありました。
「やってやれないこともないけど痺れが残ることは必須。僕もやりたくない手術ですが、どうします?」と選択を迫られました。
その時は、たまに押された奥歯が痛む程度でしたし「もしかすると一生このまま動かないかもしれない」と言われたので止めました。
埋まっている親知らずが虫歯に
ところが最近激痛がするのでA先生のところに行くと、4年前のレントゲンでは何でもなかったのに、埋まっている親知らずが虫歯になり半分がなくなっていました。
「今度は抜かない選択肢はない、抜かないでほっておくと菌が体内に回ってしまうと厄介だ」ということで即刻抜歯することになりました。
怖がりの私は点滴麻酔を選びましたが、そうなると人気口腔外科医B先生のスケジュールは3~4か月後になってしまいます。
この痛みにそんなに長いこと耐えられません。仕方なく局所麻酔で3週間後にやってもらうことにしました。
手術のインフォームド・コンセント
手術の日程と方法が決まるとB先生よりインフォームド・コンセントを受けました。
たくさんのこれから起こるかもしれない事態に関する承諾書にサインし、抜糸の手順の説明を受けます。
手術の抜糸手順及び感想は以下のとおり
- 麻酔注射(注射の30分前に感染予防薬服用)
- 歯肉を切り、めくる(麻酔が効いていて全くわからない)
- 周囲の骨を削り歯を露出させる(キーンという金属音が鳴り続け、まるで工事現場)
- 歯冠(歯の頭)と歯根を分割し、歯冠を取り出す(ベキベキ、バリバリとはがす音)
- 歯冠のスペースで歯根を取り出す(何かやってるけど何だろう? 必死で目を瞑る)
- 周囲をきれいにし止血・縫合(口をゆすいでもほとんど出血なし。止血の綿を噛む)
手術当日から1週間後の抜糸まで
手術当日はお腹を満たして来るように言われ、朝食をいつもの倍食べました。
下手したら昼食のみならず夕食も痛くて食べられないのでは? 悪い想像は膨らみます。
お粥や野菜ジュース、プリンやヨーグルトにスープなど流動食をたくさん買いこみ、スタンバイしました。
ところが「麻酔が切れる前に痛み止めを飲みなさい」と言われたので、その通りにしたおかげでしょうか? ほとんど出血も痛みもなく、食事も反対側でならば十分食べられるのです。
そして危機感からでしょうか? かえって食欲も増し? 抜糸までの1週間で2kgも太ってしまいました。
鈍痛はあるものの、危惧していた痺れもなさそうです。
術後ひと月は痛む可能性があるから、もし激痛に襲われたら再度大学病院に来なさいと言われていますが、なんとか大丈夫そうです。
おしまいに
10年間やらなかった手術は「神の手」先生のおかげで案ずるより産むが易しでしたが、先生に「直すところは少しでも若いうちにやった方がいろいろと楽」と言われました。
年を重ねると、若いうちはあったはずの歯と顎の間の膜も吸収されてなくなり、歯が顎から外れにくくなるなど年齢に伴う弊害も出てくるようです。
年齢のことを言っても、今さらどうしようもないのですが、以前下手な歯科医による抜糸で何日も苦しんだ経験上から、年齢以上に先生の技術の差はあるのだと実感。
普段から信頼できるかかりつけ医を持ち一生使う歯の相談をまめにして、高度な手術などは「神の手」を持つ専門医に紹介してもらうことが大切だなと感じました。
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