老人ホームに入居すると住民票は移す必要があるのか
2023.07.282023年10月19日
ちょっといいはなし
介護付き有料老人ホーム選び、我家の場合(後)
私は3人の高齢の親(義母、両親)のために、3回介護付き有料老人ホーム選びをしました。選択のポイントは3つ。本人が快適に過ごせるか、金額的に無理がないか、主に世話をする人にとって便利か。前編は見学の際の注意点などをまとめ、今回は後編です。
金銭に関して、入居一時金ってなんでしょうか?
「介護付き有料老人ホーム」選び、我家の場合(前)はこちら。
有料老人ホームは、入居一時金を納金するタイプと、そうでないタイプの二つに分けられます。
入居一時金とは約5~6年分の家賃を先に納入すると、それ以降ずっと家賃は不要になるので、長期間利用される方にはお得ということです。
ですが、高齢者にとって5、6年間はかなり長期間ですし、我家は常に移転の可能性がありましたので、高額ですが毎月の月払いにしています。
もし、長期間入居の可能性があるのならば入居一時金を入れて、月々の支払いを押さえるのも一つの選択肢だと思います。
費用が高いホームとお安めのところは何が違うの?
ざっくり言うと、費用の高低の一番の理由は人件費です。
入居者3名につき介護スタッフ1名を配員する、と言うのが国の指針。
私がいろいろな施設を見学した範囲ですが、スタッフが0.5名増えると毎月5万円ずつ費用が上がる気がします。つまり入居者2名につき介護スタッフ1名は月10万円上がるということです。
調理、洗濯、掃除専門スタッフの人数も介護スタッフに数えている施設もあると言うことですが、そうなると365日24時間のシフト勤務のスタッフさんが忙しそうなのはうなずけますよね。
見えない追加料金がたくさん発生する施設も
施設の中で行われるたくさんのイベントの費用が、含まれているかどうかも要チェックです。
これは入居される方がどのような暮らしを望むかによりますが、例えばお元気で、イベントを楽しみたい方でしたら込み込みの方が良いですよね。いちいち追加料金が発生したら大変ですもの。
また、車椅子などのレンタル料が発生する施設、しない施設。備品(カーテンや寝具、TV、冷蔵庫、タンスなど)はどの程度含まれているか? 本当に千差万別です。きちんと調べないといけないですね。
施設がどんな場所にあるか?
施設の立地は重要なチェックポイントです。
ご本人がお元気で外出したい場合は、公共交通機関で便利に移動できるかどうかがポイントになりますが、我家の場合は主たる介護者にとって便利かどうかが一番のポイントでした。
主たる介護者とは、保証人になり施設との窓口になる人のことです。つまり我家の場合は私なのですが、いつでも施設からの呼び出しに応えられ、病院に駆けつけられるかどうか?
病院は必ず施設の近所の病院になりますので、施設は我家の傍であることが望ましいのです。
お食事など施設のこだわりに関して
老人ホームでの一番の楽しみはお食事ではないでしょうか?
朝晩の食事を和食か洋食か1週間単位で選べるところがあります。入居費用はそれほど高額でなくても選べるところもありますし、おやつも手作りのところもあります。
これは施設の特徴で、お値段だけのお話ではありません。
大切な家族が入居するのですから、細かいところまで調べましょう。と言っても、どこかで妥協しなければ一向に決まりません。
いったいどこが落としどころになるのか?
本人の意思がはっきり確認できない場合、家族と相談して結局のところ総合的に判断して、主たる介護者が決めることになると思います。
施設入居後、2番目に施設と深くお付き合いするのは主たる介護者なのですから。
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