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- 「介護付き有料老人ホーム」選び、我家の場合(前)
3人の高齢の親(義母、両親)のために、3回介護付き有料老人ホーム選びをしました。選択のポイントは3つ。本人が快適に過ごせるか、金額的に無理がないか、主に世話をする人にとって便利か。極めて個人的な我家の話ですが、ご参考になればと思い記します。
老親を老人ホームに入れるのが本当に良いの?
これは永遠の課題であり各ご家庭でケースバイケースだと思いますが、私の経験からいえば条件が整うならばアリだと考えます(私自身も最期は介護のプロに任せたいです)。
普段の生活は介護のプロにお任せして楽しい毎日を送ってもらい、お互い好きな時に会い楽しい時を過ごす、この「良いとこ取り」ができれば最高です。
実は私は10歳から、長男家族として曾祖母、祖父母の三人の高齢者と同居し、嫁である母が介護と家事全般を担っていた家庭に育ちました。最近は以前より公の助けを借りられるようになってきましたが、それでも母のようなことはできないですし、親世代も望んでいないのです。
そこで、老親が独立して住むのが無理となった時に、介護付き老人ホーム探しが始まりました。
大切な親を入居させるのですから、可能な限り良い所に! と思うのは人情ですが、それにはさまざまな制約があります。いったいどこで折り合えば良いのでしょうか?
介護付き老人ホーム選びは、何から始めましょうか?
老人ホームにはいろいろな種類がありますが、我家では事情により介護付き有料老人ホーム一択でした。
いざ有料老人ホームを選ぶと言っても何から始めて良いのか、さっぱり分かりません。
有料老人ホームのCMは巷に溢れていますが、ニュースでは多額の一時金を納めたのに倒産し行き場がない、介護士が入居者にひどいことをするなどという話も聞きます。
一体何を基準に、大切な親を入居させるホームを選べば良いのか? という難題に頭を抱えました。
その時担当していたケアマネージャーさんに相談すると、老人ホーム専門の不動産屋さんを紹介してくれました。ケアマネさんが所属する会社の不動産部門とでもいうのでしょうか?
不動産屋さんには事前にこちらの希望を伝え、条件に合いそうな施設のパンフレットを送ってもらい、その中から見学に行きたいところを選びました。
家族5人で(本人はデイサービスに)不動屋さんと2日間かけて6か所のホームを見て回りました。コロナ以前でしたので、2か所でランチの体験もできました。
百聞は一見にしかず! ホーム見学は大事です!
パンフレットやネットで調べた情報と、実際に見学するのとでは大違いでした。
訪問してみると、ホームの雰囲気はあたり前ですが千差万別。
居室の日当たりや付属の調度品、騒音(外部や隣室から)、普段の生活風景、喫食風景(喫食介助の仕方)、食事内容、館内外掃除状態、そして最も大事なスタッフさんの様子など、行ってみないと分からないことがたくさんありました。
そして、できれば何人かのスタッフさんとちょこっとお話ができれば最高です。
初めての老人ホームを決める時、(ご自身も高齢の)お掃除スタッフの方の「ここはいいよ~みんなが優しいもの! 私も入りたいくらいよ」と言う話を聞き、そこに決めましたが間違っていませんでした。
見学の際の注意事項
気をつけなくてはならないのは、多数回るとどこがどこだかわからなくなることです。
その場合、スマホの写真やメモを活用します。事前にパンフレットをじっくり見て、チェックポイントを予め書き出しておくのも良いと思います。
また複数人の目で判断するのが、後々の家族内のトラブル回避につながります。
直接施設長などマネジャークラスの方が対応してくれますので、率直に費用に関して伺い、何らかの紙に書いてもらうようにします。そうすると、後から費用が大きく違うというトラブルは避けられます。
(後)につづく
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