上大岡トメの老いを楽しむ!生き方のタネ・2

老化=劣化じゃない!老後があるのは人間だけの特権

老化=劣化じゃない!老後があるのは人間だけの特権

更新日:2022年07月27日

公開日:2020年12月25日

上大岡トメの老いを楽しむ!生き方のタネ・2
上大岡トメの老いを楽しむ!生き方のタネ・2

イラストレーター・上大岡トメさんのコミックエッセイ『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎刊)のストーリーとともに、50歳からを楽しむ生き方のアイデアを、書き下ろしコラムでお届けします!今回のテーマは「老化の仕組み」です。

閉経しても生きているのは人間だけ

上大岡トメの老いを楽しむ!生き方のタネ」は、イラストレーター・上大岡トメさんが老化について学び、50歳からを楽しむ生き方を紹介する連載企画。

50歳を前に突然の体調不良に襲われたトメさんは「こわがっても目をそむけても 老化はみんなに平等にやってきます」と言う不思議なおばあさんと出会います。おばあさんに老化の仕組みを聞くと、驚きの事実がわかってきました。

※マンガ画像は複数あります。Yahooで閲覧している方は、画像をスライドしてストーリーを確認ください

引用:上大岡トメ・著『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)P.14
引用:上大岡トメ・著『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)

 

引用:上大岡トメ・著『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)P.15
引用:上大岡トメ・著『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)
引用:上大岡トメ・著『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)P.16
引用:上大岡トメ・著『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)
引用:上大岡トメ・著『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)P.17
引用:上大岡トメ・著『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)
引用:上大岡トメ・著『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)P.18
引用:上大岡トメ・著『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)

 

引用:上大岡トメ・著『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)P.19
引用:上大岡トメ・著『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)
引用:上大岡トメ・著『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)P.20
引用:上大岡トメ・著『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)
引用:上大岡トメ・著『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)P.21
引用:上大岡トメ・著『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)

上大岡トメの老いを楽しむ生き方のタネ

自然界で「老後」があるのは人間だけ!

「こんな『おばあさん』になれるのは、人間だけ」
アンさんのコトバに、ハッとする。

そう。「おじいさん」、「おばあさん」になれるのって、実は人間だけなんです。

自然界では、「生殖ができなくなる」=「死」。
生物が生きる大きな目的は、種を残していくこと。だからそれができなくなったら、ぷつんと命は途切れる。
「老後」というコトバは存在しません。

じゃあなぜ、人間だけ老後も生きているの?

誰もが気になるであろうこの質問。
1960年以降、世界中の多くの研究者によって老化研究が進みました。たくさんの仮説も立てられています。
でも、これだ!というはっきりした答えは出ていません。

老化は経年劣化ではない!老化プログラムによるもの

老化プログラム『老いる自分をゆるしてあげる。』

いろんな説の中で、まっさきに私の胸に突き刺さったのは、こんな言葉でした。

「老いは単なる劣化ではない。あらかじめ、ヒトの中に『老化プログラム』があってそれに従っているだけ」

それまで老化はなんとなく「恥ずかしいもの、隠すもの」とココロのどこかで思っていた私。
でも、経年劣化ではなく、老化があらかじめプログラムされているものだとしたら、捉え方が大きく違ってきます。

例えば、庭に置かれた木製のベンチ。
何もしなければ、時とともに風化して朽ち果てていきます。
そこに生命としての意志はありません。

一方で、遺伝子に老化がプログラムされている場合は、計画的に朽ちていくことになります。
背もたれの次は、座面、そして脚と、順序が決まっている。コントロールされているのです。
老化の過程には生命の意志があり、生命は老化を重要視しているのです。

子どもの成長も遺伝子にプログラムされていて、黙っていても自然に大きくなっていきます。
老化もそれと同じってことなんだ!! だから、誰にも止められない。

「成長」は開いていくプログラム。
「老化」は閉じていくプログラム。
両方とも、ヒトにとってとても大切なこと。

じゃあ、老化の過程で多少カラダに不調が出るのも、しょうがない。

この説によって前向きに諦めることで、老いる自分を少しずつ受け入れられるようになりました。

100年前まで人間の寿命は50年だった!

ヒトの寿命は50歳:老いる自分をゆるしてあげる。

そしてもう一つ、私の頭をガツン!と叩いたのは
「ヒトの寿命の設定は、50歳まで。その先は設定されていない」
という説。

今でこそ80歳を越えて生きることは、ごく普通のことです。
でも約100年前までは、寿命は約50歳だった。
この100年で、飛躍的に寿命が伸びているのです。

なぜかと言うと、衛生状態、医療、栄養などの環境がとても良くなったから。
ではその前はどうだったかといえば、遺伝子の進化により寿命を20歳から50歳に伸ばすのに600万年かかっています。
30歳寿命を延ばすのに、600万年と100年。差は歴然です。
つまり、今の長寿命は、環境によってもたらされたもの。

遺伝子の進化によるヒトのカラダの「仮の寿命」は、50歳。
(やばい。私は寿命が尽きてすでに5年もたっている……)

でもこの説、すごく腑に落ちます。
私が50歳を前にして急に喘息を発症したのも、周りに50歳前後で体調を崩す人が多いもの、この説に一理あるのでは?

50歳からはカラダとココロのメンテナンスが大切

老化スピード『老いる自分をゆるしてあげる。』

「仮の寿命」は50歳として、うまいこと環境に適合し、カラダとココロのメンテナンスもうまくいけば、今の女性の平均寿命・80歳を越えても生きられる可能性はあるはず。

問題は「仮の寿命」を超えた後の過ごし方。「仮の寿命」である50歳で大きな曲がり角を迎えるのは、老化のプログラム上、しょうがないこと。

でも、もし不調を感じても何もしないで、ほったらかしていたら。もし若い頃と同じような不摂生な生活をしていたら……(よみがえる死の恐怖)。

死の恐怖『老いる自分をゆるしてあげる。』

とにかく、50歳からは、「メンテナンス時期」と肝に命じることにします!

今、持っているカラダの部品を大切にうまくやりくりして、補充できるものはして、この先を生きていく。まだまだ、やりたいことはたくさんあるから。
そしてこれからやってくる「老後」という、人間にだけ与えられた時間を、楽しく過ごしたいしね♪

もしかして「老化」の意味は、個人個人違っていて、自分がその体験をすることで初めてわかるのかもしれません。

次回からは、具体的にカラダとココロをメンテナンスする方法をご紹介します。まずは「骨の老化」です。

それ知りたい『老いる自分をゆるしてあげる。』

著者プロフィール

上大岡トメ

上大岡トメ


かみおおおか・とめ 1965(昭和40)年、東京都生まれ。東京理科大学卒。イラストレーター。山口県宇部市在住。著書に『キッパリ! たった5分間で自分を変える方法』『ずさんな家計を整えました。』『子どもがひきこもりになりかけたら』『日本のふくもの図鑑』など多数。

※本記事は、上大岡トメ・著『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)より一部抜粋して構成しています。

構成=竹下沙弥香(ハルメクWEB)

■もっと知りたい■


トメさんの著書『老いる自分をゆるしてあげる。』発売中

老いる自分をゆるしてあげる。

50歳を超え、次々と体に変化が起こり始めたイラストレーターの上大岡トメさんが、自身の老化に真正面から向き合いながら描いたコミックエッセイ。自分の中で起こる老化の意味を知るうちに、気付けば、変化するカラダ、人生が楽しみになっていくはず。老いる自分のことがより愛おしくなる、体をめぐるコミックエッセイです!

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