上大岡トメの老いを楽しむ!生き方のタネ・15

トメサイズ9:「ながらエクササイズ」で介護予防を!

トメサイズ9:「ながらエクササイズ」で介護予防を!

更新日:2021年11月13日

公開日:2021年09月11日

トメサイズ9:「ながらエクササイズ」で足を鍛える!

イラストレーター・上大岡トメさんが老化について学び、50歳からを楽しむ生き方のアイデアを紹介する「老いを楽しむ!生き方のタネ」。1回2分で心と体をケアする「トメサイズ」第9回は、介護予防にもつながる「ながらエクササイズ」を紹介します。

トメサイズ「3つの柱」ラストは、最期まで歩くこと!

トメサイズ1回目でもお話しましたが、この連載のゴールは「なるべく介護されないカラダ」を作ること。

これまで1つ目の柱「体型を整える」、2つ目の柱「体幹強化・姿勢改善」に役立つエクササイズを紹介してきましたが、今回からはいよいよ3つ目の柱「最期まで歩く」です。

トメサイズ「3つの柱」ラストは、最期まで歩くこと!

私には80代の両親がいて、遠距離介護をしているのですが、ここ最近「歩く」ことの大切さを特に痛感しています。

実は、長引くコロナ禍で、実家にしばらく行けていませんでした。先日、半年ぶりに会った80代後半の両親には、大きな変化がありました。悪い方に。

とにかく、歩きがおぼつかないのです。

コロナ禍の外出自粛でほとんど外出しなくなったことで、足腰の筋肉が急激に落ちて、歩けないカラダになってしまったようです。

人は歩かなくなると、全身が一気に衰えるんです。姿勢が悪くなって、バランスを崩しやすくなります。無理矢理バランスをとるから、カラダのあちこちが痛い。便秘にもなるし、気持ちも沈みがちに……。

「こりゃいかん!」と、夕方になり暑さが少し落ち着いた頃、両親を短い散歩に誘ってみました。

ゆっくりながらも足を動かすと、だんだん顔が明るくなってきました。まるで歩くことで、カラダにスイッチが入ったようです。

「歩く」のは一番簡単にできるエクササイズ!

100歳まで歩くトレーニング(老いる自分をゆるしてあげる。)
コミックエッセイ『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎刊)より

歩く。手っ取り早い、でも重要な移動手段。

同時に、お金がかからない、すぐに始められるエクササイズでもあります(『老いる自分をゆるしてあげる。』のアンさんも言ってましたね)。

私はこの「歩く」を、最期まで手放したくない。十分に活用したいと思っています。

さて、この「歩く」には、2つのループがあります。あなたは以下の2つのどちらでしょう? 

  1. あまり歩かない→歩くための筋肉が落ちる→疲れやすい→ますます歩かなくなる
  2. よく歩く→歩くための筋肉がつく→疲れにくい→もっと歩くようになる

1を読んでギクッとした、あなた。この負のループから脱却しませんか?
2を読んで「うんうん」とうなずいた、あなた。さらに発展させませんか?

それには、歩くために使う筋肉を鍛えることが大切です。

介護予防には「歩くために使う筋肉」を鍛えることが大切

介護予防に大切な足の筋肉(ヒラメ筋・大殿筋・内転筋・大胸筋)

歩くために使う筋肉は主に4つです。

  1. ヒラメ筋
  2. 大殿筋
  3. 内転筋
  4. 大胸筋

今回はまず、1のひらめ筋。ここをトレーニングしましょう。

トメサイズ9:ヒラメ筋を鍛える「ながらエクササイズ」

このエクササイズのいいところは、立ったままできるので、いつでもどこでもやれる、「ながらエクササイズ」ということ。「ながら」だからといって、その効果をみくびっちゃいけません!

私の体験でいうと、1週間に1日長時間やるのもいいけど、5分でもいいから毎日やった方がさらに効果があります。

なぜかというと、日常生活で常にそのカラダの部位を「意識」できるようになるから。意識できるようになると、カラダは変化を始めます。

基本のトレーニング

  1. 壁などにつかまって、ひと息吐く。

    トメサイズ9:かかと上げ下げの手順1(壁に手をつく)

  2. 吸う呼吸に合わせてゆっくりつま先立ち。これ以上いけませんってところまでいったら、5呼吸キープ(呼吸は止めないでね)。

    トメサイズ9:かかと上げ下げの手順2(大きくつま先立ちして5呼吸キープ)

  3. ゆっくりじわじわと、かかとを下ろす。決して、どすんと落ちないように。これを5回繰り返します。

「ながらエクササイズ」は、例えばこんなシーンで!
 

  • キッチンでお湯が沸くのを待ちながら
  • 電子レンジで冷凍ご飯の解凍を待ちながら
  • 電車の中で、手すりにつかまりながら
  • 仕事のデスクの端につかまりながら、パソコンが立ち上がるのを待つ間
    (どれだけ古いパソコンを使っているのか!?)

最近、私はドライヤーをかけながらもやっています。とにかく、時間の隙間があったら「そら来た!」とばかりにやる。

そして、このエクササイズ。回数を重ねていくと、足がスッキリとキレイになっていくという「一粒で2度おいしい」運動なのです。

トメサイズは、今、この瞬間の生活を快適にする方法であるとともに、未来への自分のカラダへの投資にもなります。

次回は、歩くために使う2つ目の筋肉「大殿筋」を鍛えるトメサイズを紹介します!
 

著者プロフィール:上大岡トメ

上大岡トメ


かみおおおか・とめ 1965(昭和40)年、東京都生まれ。東京理科大学卒。イラストレーター。山口県宇部市在住。著書に『キッパリ! たった5分間で自分を変える方法』『ずさんな家計を整えました。』『子どもがひきこもりになりかけたら』『日本のふくもの図鑑』など多数。最新刊は、コミックエッセイ『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎刊)。

★最新情報は、上大岡トメさんのトメサイズインスタTwitterもチェック!

構成=竹下沙弥香(ハルメクWEB)

■もっと知りたい■